ウルトラマンメビウスのファンサイト・メビウスベルト【ウルトラマンメビウス第1話運命の出会いマニア考察】

ウルトラマンメビウス第1話「運命の出会い」【ハード編マニア考察】

【メビウスマニアライター 棺桶のジョー】

脚本・シリーズ構成:赤星政尚、設定考証:谷崎あきら、特技監督:原口智生、監督:佐野智樹

宇宙斬鉄怪獣:ディノゾール登場 (OPはマックスと同じで全キャスト、スタッフを表示してエンディングなしの第1次、2次シリーズ仕様)

M78星雲、宇宙警備隊の大隊長、ウルトラの父(声:西岡徳馬)は、新たに地球を守る戦士にルーキーのメビウスを指名した。歴代ウルトラ戦士の勇士が流れる中、「今から君はウルトラマンだ」、「君の兄弟たちのように、君自身にしか見つけられない大切なものを見つけるのだ」、「若き勇者よ、行くが良い」との言葉を受け、メビウスブレスを受け取り、地球へ向かった*1。 メビウスは地球に降り立ち、ヒビノ・ミライ(五十嵐隼士)と名乗り、まず、風船をなくした子供のため取り戻す。 そんなミライは、謎の女(小山萌子)に狙われる。

トリヤマ補佐官(石井愃一)とマル補佐官秘書(まいど豊)がゴルフ中に、ミサキ・ユキ(石川沙彩) から怪獣出現の報を聞く。正確には25年と2週間である*3。 残りわずかな自分の任期中に、とこぼすが、ともかく休暇は取りやめである。

と、ウルトラ5つの誓いを口ずさんでいる男がいる。GUYSのリュウ隊員(仁科克基)だ。それに、ミライも同調する。 リュウは、隊長から教えられたという。隊長は、友達がウルトラマンから教えてもらったものと言う*2。 ミライは、自分もと言う(帰マンから聞いたのであろう)。ウルトラマンなんて、とっくに伝説である。

この星は自分たちが守っている。ウルトラマンは、どこでなにをしているのだろうとリュウはつぶやく。 と、リュウに、セリザワ隊長(石川真)から呼び出しが下る。25年ぶりに、怪獣が出現したのだ。

GUYSは地球に接近する怪獣、コードネーム、ディノゾール(スーツアクター・西村郎)と対決する。 リュウは、この星を、俺たちの手でまもるんだとつぶやく。 GUYSの攻撃(これが、昭和特撮っぽい。 ミサイルの発射音、戦闘機の飛行音は、科特隊を思わせる)を加えるものの、 ディノゾールは口から放つ超音波の鞭で戦闘機を撃ち落していく。 残ったのは芹沢隊長とリュウの1機、リュウは自分が突っ込むと言うが、セリザワ隊長は「命を無駄にはさせん」と、 リュウを脱出させ、自分はディノゾールに体当たりして、「リュウ、後は頼むぞ」と言い残し、行方不明になる…

そんな中、トリヤマ補佐官の車は、のんきなことに故障である…

地上では、みやま幼稚園で、怪獣警報、避難命令が出ていた。 その保母の一人、アマガイ・コノミ(平田弥里)は、園児たちを避難させる (防災ずきんをかぶっているのがリアル、神戸市民には、震災の時を思い出させます)が、 うさぎたちを逃がしていないと園児より聞かされ、逃がすために幼稚園に戻ろうとするが、警官に阻まれる。

そこへ居合わせたのは、エースストライカーで、病院に診断に来ていたイカルガ・ジョージ(渡辺大輔)、 その病院の跡取り、クゼ・テッペイ(内野謙太)、さらにバイクで駆けつけていたカザマ・マリナ(斉川あい)である。

その兄はカドクラ(影丸茂樹)、 「この分だと全日本も夢じゃない」と語っていた…ジョージがボールを蹴って警官を離させ、その隙にマリナがバイクで コノミを乗せて走る。 さらに、テッペイも母(林寛子…72年に変身忍者嵐に出ていました)を振り切り、巻き込まれて?走り出す。

ミライは、謎の女とのバトルを続けていた。 「正体を現せ」と迫るミライ、木の枝を超能力で手裏剣のように飛ばすと、一旦は傷つくものの、 二度目は枝を掴んでとらえるミライ。と、謎の女は、異次元?に消えた。

で、幼稚園に集まるメンバーたち。避難で来ていない「あの子たち」がうさぎと知り一旦は唖然とするものの*4、 そんなことを言っている場合ではない!うさぎたちを逃がすため、みんな必死になる。 そこへ「逃げてください」とミライも加わる。で、避難完了となると、ディノゾールが地上に現れる。 マリナが、超感覚で何かを感じ取ると、ディノゾールの、超音波の鞭が飛んでくる。ビルが破壊される、 ヘリも真っ二つだ、ピンチだ!

今こそ、戦いの時だ!ミライはウルトラマンメビウス(スーツアクター・和田三四郎)に変身する。 その登場に、歓声を上げる人々。ある子供は、父親が小さい頃に見たウルトラマンと知り感慨深い。 メビウスは、初代マンと同じく、腰に手を当てる仁王立ちのポーズでディノゾールに立ち向かう。 ビルを楯にして、ディノゾールの攻撃を交わす。

主題歌が高らかに響く中、バトルを繰り広げるメビウス(と言っても、攻撃をよけているだけ)。 そして、カラータイマーが点滅を始める(点滅音は初代マン、帰マンと同じ模様) と、メビウスは両手に光を集めてクロスさせ、必殺のメビウスシュートを放つ。 ディノゾールは、一撃で倒された。メビウスの初勝利である。

人々は歓声を上げる。だが、「バカヤロウ、なんて戦いだ!」 「お前、それでもウルトラマンか、町を守れていないじゃないか」との罵声が来る。リュウ隊員である。 怪獣を倒しても、町がメチャメチャである。 戦い方がお粗末だと言うのだ*5。メビウス、ちょっとバツが悪そうな表情を見せて、空に飛び去る。

その夜、リュウと、ミライは同じ場所で再開する。ミライはGUYSに入隊していた。 GUYSは必要ないと落ち込む*7リュウを、 ミライは「あなたを待っている人がいる」新しいGUYSの基地に案内する (基地のドアが開く音、セブンのウルトラ警備隊の作戦室と同じ模様)。 そこには新型の戦闘機も配備されている。新たに、サコミズ・シンゴ*6隊長(田中実)が着任していた。

ウルトラマンマニア考察

*1:過去、地球へ行くウルトラ戦士をM78星雲で指名する場面は、コミックではよく描かれたものの(桑田次郎版セブン、内山まもるのザ・ウルトラマンなど)、実際のドラマでは初めてである。

*2:この友達とは、オールドファンには言うまでもなく、坂田次郎(帰マン)であろう。

*3:80最終回から数えて、と思われる。ちなみに、80第1話では、怪獣が5年出ていないという描写があった。これは、レオ最終回から数えて、である。

*4:このシーンの原型は、帰マン第1話、鳩を逃がすために郷が危険に飛び込んだ場面であろう。

*5:ウルトラマンが人間から「戦い方がなっていない」と文句を言われるのは、40年目で初めてのことである。もっとも、帰マンでは、MATの戦い方がなっていないと、上層部から文句を言われたり、市民から「MAT不要論」を言われたりしたことあり。他のヒーローでは、スペクトルマンが、戦闘中ビルなどを壊したら「すまん」と言っていたことあり。ちなみに、戦闘で町を壊して主人公が非難されるのは、アニメ「ザンボット3」にあったくらいで、極めて少ない。あ、そう言えばエヴァンゲリオンで、シンジが、妹が怪我をした友達から殴られる場面があったな…

*6:サコミズとは、初代マンの企画時、ペムラー、レッドマンというタイトルの時に、主役の名前として付けられていたもの、それが最終的にハヤタになった。

*7:この展開は、初代マン「小さな英雄」で、イデが、ウルトラマンがいたら科特隊はいらないと言うシーンへのオマージュだろう。

この他:前隊長の名前「セリザワ」は、初代ゴジラを倒したオキシゲン・ デストロイヤーを発明した芹沢博士にちなんで付けられたと思います。 また、主人公のみ特捜チームに新加入と言うのは恒例ですが、全員新たにスカウトされるのは、シリーズ初です (エースで、地球防衛軍に替わってTACが設立された例もありますが、展開はまったく異なります)。

《その他 キャスト》クゼ テツハル 加門 良 / 松澤仁晶 / 北村隆幸 / 川原大知 / 酒 井乃碧 / 照井宇々 / 今泉恵美子 /

番組クレジット《エンドロール》は、管理人のレポートページにてご紹介しています。

管理人レポートページ(1) ⇔マニアレポートページ(2)

メビウスベルトTOP▲