ウルトラマンメビウスのファンサイト・メビウスベルト【ウルトラマンメビウス第11話「母の奇跡」レイゴ考察】

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ツルギとメビウスは共闘の末、ボガールを倒した。戦いでツルギは、そのすべてを使い果たし、力尽きた。 しかし運命はツルギをウルトラの母の元へと召還させた。 黄金に輝く光の中にウルトラの母は静かに立っていた。

「銀十字軍隊長、いいえウルトラの母。彼の命はもう・・・」メビウスがウルトラの母に問う。 「尽きようとしています。ですが奇跡を起こすことが出来る」ウルトラの母は静かに答えた。

「その必要は無い。ボガールを滅ぼした今、俺に生きている意味は無い」ツルギはうめくように答えた。 「ですが、あなたの死を望まぬ者がいます」 ツルギの胸には横たわるセリザワの姿があった。

あの熾烈なボガールとの闘いが何もなかったかのような平穏で穏やかな様子のフェニックスネストの回りを、 トレーニングで走るGUYS隊員たち。

リュウはウルトラ5つの誓いを大声で叫びながら走る。 ボガールとの戦いから数日が過ぎていた。セリザワ前隊長は帰ってはこなかった。しかし、リュウは決して涙を見せなかった。

「ひとつ、腹ペコのまま学校に行かぬこと。ひとつ、天気のいい日には布団を干すこと。 ひとつ、道を歩く時には車に気をつけること・・・」

リュウに続いて、ミライ、ジョージ、マリナそしてコノミが続く、 よろけながら、最後尾を走っていたテッペイがわき腹を押さえて横倒れに倒れこんだ「も・・・もう、無理」

「あ・・・テッペイさん、大丈夫ですか?」 ひっくりかえったテッペイに気づくコノミ 「大丈夫ですか?」ミライが駆けより、テッペイの頭を抱き起こす。 「しっかりしてください」 「すげぇ汗だな」リュウも後ろから声をかける。

その時ミライのメモリーディスプレイは通信を示す。 「はい、ミライです。ディノゾールの群れが地球に!?」

メインディスプレイにディノゾールのまっ黒い塊。群れが写っている。 「ここんところの怪獣って、こいつも含めてボガールに呼び寄せられてたんじゃなかったの? 」マリナが大群に驚き声を上げる。 「だったらボガールはまだ生きてるってことか?」ジョージも納得できない。

「バカ言うな!奴はメビウスとセリザワ隊長が・・・ツルギが倒したじゃねぇか」生きているはずはない。 リュウは語気を強めて否定する。

テッペイがデータを叩き出しながら 「ディノゾールは、もともと渡りを行う怪獣なんです。ただその進路上に地球があるわけじゃなくて、 この一群は、以前地球に降りたディノゾールの経路を間違って追っちゃってるんじゃないでしょうか?」 と解析の結果を報告する。

「頼むから、うちの管轄に降りてくれるなよー」身を縮めるようにして、そういうトリヤマの頭の上に ぼよん。リムエレキングが出現した。

リムエレキングは空中であらよっとくるりんと一回転すると、 コノミの差し出した両手の上にトンと着地した。

「あら、リム」コノミに向かってかいぐり、かいぐりと前足を差し出すリム。 「リム?」 「ちっちゃいからリミテッド。略してリムです」

「まだ直ってないんだー、粒子加速器」マリナがあきれたように笑いながらよってくる。 「修繕は完了しています。ですがー・・・」 「いまやどこの官公庁にも普通、マスコットキャラクターがある時代。 そこでGUYSのマスコットとして活躍してもらうために、私が特例として許可したのだ」

トリヤマはでかい顔をさらに突き出すようにしてアイデアであることを強調する。 一同、愛くるしいリムにまんざらでもない表情に和んだ瞬間。

ディスプレイの群れの先頭の一体が、大爆発を起こした。 「何が起きたんだ!?」驚くリュウ。

「ライトンR30マイン。GUYSスペーシーが宇宙怪獣の襲来に備えて、新たに敷設した宇宙機雷です」ミサキがいつのまにか立っていた。 次々と機雷に触れて爆発を起こすディノゾール。怯えたようなリム。

「ちょっと可哀相な気がしますね」コノミがリムを抱きしめ口にした。 「冗談でもそんな事言うな。怪獣を野放しにしちまうと、 それだけで人が死ぬ。誰かが悲しい思いをするって事だ。そんな思いをする人、 一人でも減らすために一つでも多くの命を守るために、俺たちはいる。GUYSがあるんだ」一同を見回すリュウ。

部屋を出て一人ガンフェニックスを見つめるリュウ。そこにコノミからの通信が入る。 「どうした。」 「ディノゾールが1体、機雷網を抜けました。日本への軌道を降下中です」

ガンフェニックスで出動する、隊員たち。 「ディノゾール確認。ヘッド・オン」 「ディノゾール・・・今度はこの前みたいには行かないぜ。ガンフェニックス スプリット」 ガンフェニックスはガンウインガーとガンローダーに分離して攻撃する。

「メテオール解禁!」サコミズの指令が下った。 リュウ、ジョージは同時に叫ぶ。「バーミッション トゥ シフト マニューバ」 「11時の方向から来るわ」マリナがその耳で聞き分けサポートする。 「大丈夫だ、見えてる」ジョージには見えていた。

ディノゾールの回りをメテオール技術で高速で飛び回るガンローダー。 「ブリンガーファン ターン オン!」ジョージが放った 二本の竜巻のような風に巻き込まれ、ディノゾールは回転しながら落下していく。そして地上に激突した。

そこにリュウのスペシウム弾頭弾が炎のようにぶち込まれる。 地上に落ちたディノゾールに向けて、 ガンウインガーから発射されたスペシウム弾頭弾は、まるで生き物のように、うねるように動くと全弾命中し、 大爆発を起し、ディノゾールは横倒しに倒れた。

「見てくれたかよ、セリザワ隊長。これがあんたに頼まれた、今のGUYSだぜ」 リュウはひとり言のようにつぶやく。 白煙を上げて、ディノゾールは動かなくなった。

戦いを終えてフェニックスネストに戻ってきたGUYS隊員を手を叩いてねぎらうトリヤマ補佐官。 「いやいや、お疲れさん。この調子でバンバン怪獣を倒してくれたまえよ」 「お疲れさまーー」 「そうすればレブの人気も・・・」 「リムです」すかさずマルが訂正する。

その時、テッペイのモニターから警告音が発せられた。 「なんだ、これ?ディノゾールの極性が反転してる」 逆立ちするように上下逆さまに立ち上がったディノゾールは、さまざまな器官が上下反転していく。 「生き返りやがった」リュウが叫ぶ。 「尾の先端にある神経節が肥大し、新たな脳幹が形成されたんです」 「要するに頭が2つになって、生き返ったって事?」マリナが続く。

ディノゾールの新しい2つの頭からいきなりくりだされた2つのムチ状の光は、 山肌を一瞬で切り裂いた。一同思わず息を呑む。

レジストコード ディノゾールリバースは、推進器官が機能せず、飛行は不可能だが、 進行方向30km前方には、クマガイダムが存在するため、速やかな殲滅は必須となる。 ダムに向かう根拠としては、 断層スクープティザーは本来、宇宙空間で水素分子を収集するための器官であり、 そのために、ダムの水を求めると考えられる。

「とはいえ、あの見えない2本のムチを捕らえるのは、俺の動体視力を持ってしても相当厄介だぜ」ジョージはうめいた。 そしてマリナも「私にも、あの速さで動く2本の音を聞き分ける自信は・・・」

「グズグズ言ってんじゃねぇー!」リュウが二人にアゴを突き出した。 「そうは言うけどなぁ、俺らがディノゾールを仕留め損なえば」かなりムッとするジョージ。 「ダムは確実に破壊されるのよ」思わず怒鳴るマリナ。

リュウは怒鳴り返す。「ダムがどうした!んなもん関係ねぇー。俺たちはやんなきゃなんねーのは・・・」 「リュウさん!!」ドカッ、ミライが音を立てて強く立ち上がった。 「ディノゾールが憎いリュウさんの気持ちはわかります。ですけどリュウさんは間違っています!」

「何だとー!」ミライを睨みつけるリュウ。 「今のリュウさんは、ボガールに対する憎しみに心を支配されていたツルギと同じです。僕たちの戦う目的は、そうじゃないはずです。リュウさんは言ったじゃないですか!一つでも多くの命を守るために僕たちがいるんだって!GUYSがあるんだって!!」 一同かすかに頷く。

サコミズはミライをいたわるように、肩にそっと手を置いた。 そしてミサキを振り返った。「対策はあるんですよね?」

対策として新たなマケット怪獣が投入されることになった。 ディノゾールリバースの殲滅には断層スクープティザーの射程 を超えた遠距離からの攻撃が最も効率的であることから、 ドキュメントUGに記録が残る、レジストコード『ウインダム』が ビームに寄る遠距離からの攻撃が可能であるため、この作戦には最適な存在として選択された。

「ウインダムの攻撃でディノゾールを陽動。その隙にスペシウム弾道弾を打ち込んで、殲滅してください」 「GUYS サリーゴー」号令が下り。 「ジーアイジー」一同が答える。 「健闘を祈ります」笑みを絶やさないミサキの口元が一瞬引き締まった。

前線のミライのメモリーディスプレイにリュウからの通信が伝たわる。 「ミライ・・・悪かったな。お前の言ったとおりだ」 「リュウさん・・・」 「必ずディノゾールをぶっ倒して、ダムを守ろうぜ」 「僕に任せてください!」 「ああ、お前じゃなくてウインダムにな」 「そんなぁぁ・・・」ちよっとがっかりした表情のミライ。

負けずに背後でコノミががっかりしたような声でつぶやいた。 「でもちょっぴり残念・・・」 「何がですか?」 「総本部がミクラスを失敗作だって判断してたこと?」マリナも尋ねる。 「しかも誰でも使えるように、運用実験までして・・・」不満げなコノミに 「そりゃそうですよ。コノミさんにしかなつかないんだもんー」テッペイが答える。

―ディノゾール作戦ポイントまで、後60秒です。・・・・後10秒、9、8、7、6、5、4、3、2、1― 「メテオール解禁!!」

ミライはメモリーディスプレイに装填した「ウインダム頼むぞ!」 リュウも叫ぶ「バーミッション トゥ シフト マニューバ!」 続いて、ミライもウインダムに指示する。「ターゲットは0時の方向、攻撃開始!」

ウインダムは前方に向けてビームを照射。 ディノゾールは断層スクープティザーで応戦。 その隙にガンウィンガーのリュウはディノゾールにスペシウム弾道弾を打ち込もうと、ディノゾールの背後に回った。 「スペシウム弾道・・・!!」

ディノゾールの背後、尾の付け根辺りから、幾多の光弾がガンウィンガーに向けて発射された。 「反射バーミエーションスタート!!」 ガンウィンガーは光弾の中をかいくぐる。 「頑張って!ウインダム」

「スペシウム弾道弾 ファイヤー!」 しかし、ディノソールに向けて発射したスペシウム弾道弾は、断層スクープティザーによって全て空中で破壊されてしまった。 「何だとーーー!!」リュウが叫ぶ。

ウインダムはビームが切れたのか、直接ディノゾールに体当たりしかけるが、その直前に消滅した。 「く・・・・時間切れだぁーーー」

リュウの乗ったガンウィンガーも、メテオールの1分が過ぎ、マニューバモードから通常モードの戻ってしまった。 「くっそー!」 隊員たちに落胆の気配が漂い始めた中、すかさずミライはメビウスに変身した 「メビウース」

まばゆい光。メビウスの出現に仲間たちの顔がほころぶ。 ディノゾールリバースは、二つに分かれた頭部の口からメビウスに向けて、断層スクープテイザーを繰り出す。

メビウスは俊敏な動きでそれをかわすが、その後方では、スクープテイザー が直撃した鉄橋が真っ二つに断たれ、半分が谷底へずり落ちた。

次の攻撃をしかけようとする怪獣の背中に火花が散った。 「今だ!」リュウをのせたガンウィンガーの援護射撃にメビウスは頷き、 ディノゾールリバースの二双の頭の間に割り込み接近戦を展開。

チョップ、キックの連打、ひとつの頭を捉えエルボを食らわすと、 もう一方の頭がメビウスの腕に噛み付く。 頭部を振り回しそのままメビウスは投げ飛ばされた。

更に倒れたメビウスを蹴り、今度は尻尾の鞭。スクープテイザーは容赦なくメビウスの全身を打ち、 火花が散る。激しい攻撃を受けるメビウス。

「メビウスでも2本は無理なのかー!」リュウの後方でジョージがうめく。 「このままじゃメビウスもやられちまうぞ!」 「一体どうすりゃいいんだよ…どうすりゃディノゾールを倒せるんだ!?」リュウは大声を出す。

ディノゾールリバーズは振り向きざまにそんなガンウィンガーを一打! ジョージが叫ぶ「エンジン停止!」 リュウが怒鳴り返す。「まだタービンはまわってる。再始動だ!」 「無理だ。爆発の危険があるっ!」 「落ちてたまるか!俺たちの翼を!」

機体を揺らしながら下降線をたどるガンウィンガー。 その下に、セリザワが立っていた!あれは・・・ツルギ!?

ナイトブレスにナイトブレードを装着し、変身! 眩しい光の中から現れたのは・・・ツルギではない!! ガンウィンガーを受け止め、そこに立っているのは見たことのない青い巨人だった。

「なんだ!?」「青い・・・身体!」「ツルギなの?」マリナも不思議そうに誰ともなく聞く。「いえ、鎧を着けていません。」テッペイが答える。「じゃあいったい」

リュウはコックピットの窓ごしに、自分たちを見つめる青い巨人を見上げる。 「まさか・・・セリザワ隊長・・・」青い巨人はそっと機体を下ろし、メビウスと共に立ち上がる。 2体の巨人は頷き合い、同時にディノゾールリバースに向かっていく。

一度はかわしたものの、スクープテイザーが青い巨人のウエストに巻きつき、 メビウスを反れたもう一方も青い巨人に絡みつく。

痛みに耐えながら両手でその光の鞭をガシッと掴み、巨人はメビウスに合図を送る。 メビウスは左手首からライトニングカウンターを繰り出し、2本のスクープテイザーを断ち切った。ぽいと投げ捨てて。 そこで再度2人揃って怪獣にかかっていく。

ディノゾールリバースは2人の巨人同士をぶつけたり、青い巨人にも噛み付いたりして怯むことはない。 ウルトラマンたちは怪獣の首ねっこを捕まえ、投げ飛ばす。首どうしを向き合わせたところ、 2つの頭が身内で互いを噛み付き合っている。そのすきに、メビウスたちは揃って後ろ蹴りをし、二人揃って1本背負い。

そうして両者から同時に繰り出された必殺光線・メビュームシュートとナイトシュート! 大爆発するデノゾールリバース。

「やったーー!」コノミたちは歓喜に沸く。現場のGUYSスタッフもともに歓喜する。 基地ではトリヤマとマルは手を取り合い喜び、ミサキは安堵に胸を撫で下ろし、サコミズらと笑顔をかわす。

「本当に・・・セリザワ隊長・・・」リュウを見つめる青い巨人は、メビウスと合図を交わすと メビウスの後を追うように空に飛んでいった。 メビウスと飛び去る青い巨人をリュウとジョージが見送る。

人間体に戻ったミライとセリザワは人知れず、向き合っていた。 「ウルトラの母の奇跡は起きたんですね。」セリザワに笑顔を向けるミライ。 セリザワがミライに見せたビジョン

M78、傷付き宙に浮かんだツルギの全身に、ウルトラの母の右手から白銀の光線が照射される。 ツルギが身にまとったアーブギア=怨念の鎧が金属音と共に弾け散った。 ウルトラマンの目を取り戻したそこに、生命の輝きが灯る。 同時にセリザワも目を見開き、上体を起こす。

「復讐の鎧が砕けた今、その者のも解き放たれました。 生きるのです、ウルトラマンとして。」 セリザワの後方に鎧を外した青いウルトラマンが立った。 セリザワの身体全体が白い光を放ち輝き出し、そしてウルトラマンと一体化した。

「俺の中にウルトラマンがいる。」セリザワは語った。 ミライはうれしそうに笑うと「一緒に行きましょう、リュウさんのところへ!」 「いや、リュウの傍には君がいる。」セリザワは、ミライに向き直りそう告げると、 ミライの肩に優しく触れ、その場を去っていった。

リュウとジョージは、青い巨人とメビウスを見送った場所にまだ立っていた。 そこへカイズのメンバーが駆けつけ合流する。 「リュウさん!」 ジョージはミライを振り返り「コイツ、あの青いウルトラマンがセリザワ前隊長だってよ。」 「間違いねぇ。俺にはわかる!」リュウはうれしそうにつぶやいた。

「帰って…帰って来たんですよ、ウルトラマンとして。」ミライが伝えた。「エ?」 「じゃあよ、ウルトラマン・・・ヒカリっていう名前はどうだ!?」

「ヒカリー?」フリーズする一同。「へっ?」メンバーたちは顔をゆがめる。 「いやぁ、その、ピカット光って現れたからぁ・・・」言い訳たらたらのリュウ マリナはたたみかぶせるように「却下!」即座に「右に同じくアミーゴ」同意「僕も」「もっと可愛い名前にしません?」コノミはにこにこ。

「僕はいいと思います。『ウルトラマンヒカリ』」ミライが割ってはいった。 「だろー、ミライ。お前とは友達になれそうだ(笑)」同士を得たとめちゃ、うれしそうなリュウ。 二人で歩きだすと「メビウスにもライバルが増えたっていうわけか」「えっ!?」 「メビウスにもウルトラマンヒカリにも負けてらんねぇ。頑張んねぇとな、俺たちGUYSも。」 「はい!」ミライは笑顔で返事を返すのだった。

取り残された4人がリュウとミライに進み出る。 ジョージはミライの首に腕をまわし、テッペイはリュウに突っ込み、和気藹々のカイズの面々が明日に向かってまた新たな一歩を歩みだしていた。    

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メビウスベルト

管理人のここが考察ポイント

ついに伝説の母「ウルトラの母」が奇跡を起した。失われかけたツルギの命を救い。まとった鎧をとき放った。 ウルトラの母は、何故、ツルギの命を救ったのであるうか、ウルトラマンは不死身ではない。 ウルトラの奇跡はいつも起きるものではない。とミライ自身が語っていた。 では、それはツルギの死を望まないものがいるという第三者の願いや意志だけであったのだろうか?

ミライが、そしてウルトラマンメビウスがいずれも、 ツルギとリュウの考え方を間違っていると指摘した。 ツルギは、「だからなんだ!今こいつを倒さねば、もっと多くの犠牲が出る。数え切れない命が食い尽くされるぞ!」 といい、惑星アーブの知性より下等な 地球人の命などの多少の犠牲はやむを得ないと考え、ボガールへの復讐を手段を選ばず、果たそうとした 。そして今回リュウは、だからどうした、ダムなんかと。

これに対してミライは、 「今のリュウさんは、ボガールに対する憎しみに心を支配されていたツルギと同じです。 僕たちの戦う目的は、そうじゃないはずです。」 ガイズの闘う目的とはなんであろうか

「リュウさんは言ったじゃないですか!一つでも多くの命を守るために僕たちがいるんだって!GUYSがあるんだって!!」 このミライのセリフにもう少し補足するとしたら、この「命」とはメビウスは果たして、 人の命だけが大事と考えていたのだろうか。 もしそうならそう、それではアーブの知的生命体以外は、・・と考えたツルギと同じになってしまう。

リュウやツルギの意見は、一見聞いた瞬間は、なるほどと思えてしまう。ダムより大きな被害の出る可能性の高い 怪獣退治が優先される。 (戦闘でビルを楯にしたメビウスを叱責したリュウであるのにである。)

未来のために犠牲はやもえない。多くのもののための、少の犠牲は仕方がない。上等は下等を犠牲にすることも含めて、 現実に起きていることではあるが、 そうではないといいつつ、時に勢いや私怨にかられると大切なことを見失ってしまうのかもしれない。

ツルギは復讐を果たしたから、死なせてくれと言ったが、 自ら死を決意する時。死は、修行に満足した時に決意するものだろうか、 もしその行いに満足して本当に死を望んでいると判断した場合、ウルトラの母は果たして ツルギに奇跡を起したのだろうか

ツルギは、ミライが捨てられるはずのないといったその優しさを取り戻したがゆえに、 自分が守れなかったアーブの生命体たちへのお詫びそして、かかる罪を意識し、贖罪に命を差し出そうとしたかのように感じた。

武士が腹を切るときの覚悟は、死んで詫びるといった責任を取るものが多い。 それに対して介錯をとるのも情けだが、ウルトラマンとして生きる。償いをさせるチャンスを与えることも情けである。

すべてを悟り、心のそこから、贖罪を意識した時、 ウルトラの母は言った。生きるのです。ウルトラマンとして

すべてのものに可能な限りの愛と優しさを注ぐウルトラマンヒカリとして、ツルギは甦った。 ウルトラの心は、光輝き、その心は、一糸乱れぬメビウスの共闘として現れていた。

愛すべきマケット怪獣ウインダムの今後の期待できるかなりの活躍 そして、人に寄り添う、マスコットキャラクターの愛くるしいリム。 みんな仲間でいたいものである。

ウルトラマンメビウス第11話「母の奇跡」

宇宙斬鉄怪獣 ディノゾールリバース、マケット怪獣 ウィンダム 登場

《声の出演》池田昌子 / 難波圭一

《スーツアクター》和田三四郎 / 山本 諭 / 岩田栄慶 / 末永博志 / 丸山貢治 / 西村 郎 / 太田智美 《シリーズ構成・脚本》赤星政尚 《設定考証》谷崎あき ら 《監督・特技監督》鈴木健二 《監修・製作》円谷一夫 《製作統括》大岡 新一 《企画》加藤直次 / 江藤直行 / 中村理一郎 《プロデューサー》岡崎剛 之 / 渋谷浩康 / 山西太平 《制作プロデューサー》小山信行 《アソシエイト プロデューサー》小掛慎太郎 《ラインプロデューサー》中井光夫 《音楽プロ デューサー》玉川 静 《音楽》佐橋俊彦

=本編スタッフ=

《撮影》高橋義仁 《照明》佐藤才輔 《美術》内田哲也 《録音》楠本龍巳  《操演》上田健一 《助監督》黒木浩介 《装飾》遠藤雄一郎 《衣装》塚田亜 矢子 《メイク》今井志保 《車両》野口茂樹 《製作主任》高橋誠喜 《制作 担当》土肥裕二 《編集》前嶌健治 《VFX》田代定三 《デジタルエディター》 柳生俊一 《VE》佐々木彰司 《スクリプター》木川景子 《キャスティング》 小島文夫

=特技スタッフ=

《撮影》新井 毅 《照明》高野和男 《美術》佐々木朋哉 《操演》根岸 泉  《殺陣》岡野弘之 《助監督》日暮大幹 《スクリプター》木川景子 《スチー ル 》橋本賢司 《制作主任》菊池英次 《キャラクターデザイン》丸山 浩 《 キャラクターデザイン・イメージボード》酉澤安施 《キャラクターメンテナン ス》宮川秀男 《タイトルデザイン》佐藤さい子 《仕上げ》鶴田幸伸 《CGIモ ーションディレクター》板野一郎 / 円谷CGI-ROOM  《CGIスーパーバイザー》早 川哲司 《CGIディレクター》祖父江成則 《CGIデザイナー》 上田和彦 / 澤田 元春 / 森 裕二 / 小杉淑美 / 川口智久 《CGIマネージャー》小田達哉 《CGI協 力》水石 徹 / 三宅 仁 《エフェクトコーディネート》小野寺 浩 《エフェク トアニメーター》増田英和 《デジタルマットアート》有働武史 《カラリスト 》高田 淳 《音響効果》古谷友二 《編曲》池田地香子 《整音》松本能紀 《MD 担当》福井 顕 / 須賀久子 《催事宣伝》古池啓一 / 大野まゆみ / 菅野悦子 《 製作デスク》石渡牧子 《番組宣伝》重松和世 / 橋本栄次 / 太田小由美 / 堀川 勝一 / 武藤博昭

《協力》松下電器産業 / ドゥカティジャパン / クリエイティブ・オフィス ヤッ プ / 銀座サクラヤ / プログレッシブ / キャン・インターナショナル / 日本照 明 / 東宝ビルト / 東宝コスチューム / 開米プロダクション / 亀甲船 / スワラ プロ / スリーエススタジオ / 富士通乾電池 / ヒルマモデルクラフト / ハルジ ン / グレイショ コラ / 宗特機 / コダック / 月星化成 / 日本エフェクトセン ター / IMAGICA / クレッセント / Adobe Systems / Autodesk / ボーンデジタル / D.A.S.T / スタジオ・バックホーン / パンチライン / ワンダリウム / RECARO / 岡村製作 所 / ナナオ / フジ工業 / フジコーワ工業 / 前田製作所 / レイト商会 / K2JAPAN / 富士グローブ / CASIO / KENNETH COLE / Zoff / FILA

《撮影協力》味の素スタジアム 《制作協力》電 通 《製作著作》中部日本放送 / 円谷プロダクション 《提供 》BANDAI

キャストはマニアのレポートページにてご紹介しています。

エンドロール応援スタッフ<ゆーこ/モグルドン/miyu>

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