ウルトラマンメビウスのファンサイト・メビウスベルト【ウルトラマンメビウス 第17話「誓いのフォーメーション」レイゴ考察】

ウルトラマンメビウス 第17話「誓いのフォーメーション」レイゴ考察ソフトバージョン

ウルトラマンメビウス・サラマンドラ怪獣画像
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寝静まる夜中、灯りを落とし人の気配のない静かな作戦室。計器の作動表示を示すランプの明かりをたよりに室内が伺える。 怪獣のソフビのひとつはシーボーズ、マリナの写真、それらは、空の各隊員のデスクを主張していた。

一つ、腹ペコのまま学校に行かぬこと。 一つ、天気のいい日にはふとんを干すこと。 一つ、道を歩く解き荷は車に気をつけること。 一つ、他人の力を頼りにしないこと。 一つ、土の上で裸足で走りまわってあそぶこと。

ハガキ大の紙に筆書で書かれたウルトラ五つの誓いを手に取ったのはリュウだった。 無言で眺めるリュウ。

作戦室のドアがスーッと開き、欠伸をする口を手で覆い隠すようにしながらミライが入って来る。

「どうしたんですか?灯りも点けないで。」すこし驚いたミライがリュウの側に近寄る。 「なぁ、ウルトラマンヒカリって、本当にセリザワ隊長だと思うか?」リュウは手に取ったものを見ながら尋ねる。 「そう言い出したのは、リュウさんですよ。」怪訝そうにミライが問う。 「まあな。」リュウはやや、力なく答える。

「ヒカリはツルギだった頃、セリザワ前隊長の身体を借りてたじゃないで すか。だったら今も・・・」 「じゃあ!どうして戻ってきてはくれねえんだよ!」ミライの言葉を途中で切るようにリュウが声を荒げた。

「エッ・・・」言葉に詰まったミライはセリザワの言葉思い出して いた。「一緒に行きましょう、リュウさんのところへ。」 「いや。リュウの側には君がいる・・・」

リュウは立ち上がると「くだらねぇ話しちまったな。」「もう寝るわ。おやすみ。」力なく作戦室を出 て行った。 ミライはその場に立ち尽くした。

朝もやの立ちこめる林の中。 「何の用だ!?」姿を現したのはセリザワだった。

ミライがセリザワに向かい、ゆっくり近づきながら言った。「GUYSに戻っていた だけませんか。リュウさんは、あなたを待っています。あなたと一緒に闘いたい んです!」 ややうつむき加減のセリザワ。

その時、怪獣の鳴き声に二人は同時に振り向いた。 少し離れた山あいに、怪獣の姿を認めた。顔の周囲を突起物が覆っている。

「あれは・・・地球の怪獣じゃない!」 「ボガールは滅んだ。だが、怪獣の出現は止まらない。何故だと思う? 」 ミライは答えを見つけられない。怪獣が近づいて来た。

メビウスとヒカリのダブル変身だ。「メビウスーー」メビウスは声を上げる。ヒカリは無言だ。

すぐさま怪獣に近づこうとしたメビウスを、一瞬ヒカリは制する。 次の瞬間、怪獣は恐ろしく長い火炎を吐き出した。 この攻撃を避ける為の制止だったようだ。

メビウスと怪獣は、回し蹴りやパンチの接近戦を繰り広げる。 そうして放ったメビュームシュートが、怪獣の胸部に命中!

だが・・・?
全く効果がない。

リュウが叫ぶ「マジかよ!?」 「とてつもなく固いんだ。この怪獣の体表は!」テッペイも驚く。 サコミズも駆けつけていた。

そこへジョージ、マリナ、コノミが入って来る。 「遅せぇ!さっさと出動するぞ!」「・・・あ?ミライは!?」いないこ とに気がついた・・・「危ない!」間髪入れず、サコミズがモニターを見ながら 声をあげる。

怪獣の放った火炎の固まりが胸に命中し、メビウスは弾き飛ばされた。 ヒカリが大きくジャンプして、怪獣にパンチを食らわせる。 メビウスの受けた反撃をとばかりに、ヒカリは軽やかにキックやチョップで応戦 。

そして光の剣、ナイトブレードをかざし、一気に怪獣へ駆け寄り、その胴へ鋭く切り込み 駆け抜ける。 切り口が赤く発光し、倒れ込みながら爆砕する怪獣。

「メビュームシュートが効かなかった怪獣を一撃だなんて、すごい剣だなぁ。」 テッペイが惚れ惚れとしたかのように感嘆の声をあげる。 「相変わらずやるなあ、セリザワ前隊長!」ジョージもしきりに感心する。 横一列に並んでモニターで様子を見守っていたCREW GUYS。

闘い終えたヒカリがモニターごしに振り向いた。 リュウだけは、口を真一文字に結び、その場を去った。

「どしたの?熱血バカ!?」マリナは首を傾げる。 「ご機嫌斜め・・・みたいでしたねぇ。」困惑した表情のコノミ。

廊下に出たリュウはふと立ち止まり、胸のポケットから俺たちの翼マークを塗装したメ モリーディスプレイを取り出した。 そして、かつてセリザワに語った己の言葉を噛み締めていた。 「あんたがいりゃあ、俺たちは・・いや、俺たちだけじゃねぇ。メビウスだって 要らねぇじゃねえか。」

木々を踏みしめて怪獣は突き進んでいた。 「今朝の怪獣が、また現れました。」ミサキが告げる。 モニターには、爆砕したはずの怪獣が、森の木々を次々になぎ倒し移動し ていではないか。

「処理班が、破片を消却している最中に・・・」トリヤマは絶句する。 マルが続ける。「最後の破片が、いきなりこの姿になったそうです!」 ミサキが補足する。「レジストコードサラマンドラは再生怪獣。ドキュメントUGMの記録を見 た限りでは、細胞片からでも再生が可能です。」

「過去のサラマンドラは、ウルトラマンの光線によって、細胞片まで焼 き尽くされて倒れたのか。」テッペイが解析の結果を話す。 トリヤマ慌てる。「だったらこいつは、ウルトラマンがいなければ倒せない怪獣と言うこ とかね?」 「んなことあるか!」突然巨大なモニター映像の、光のカーテンの奥から、リュウが 出て来て叫んだ。

「地球は我々人類、自らの手で守り抜かなきゃならないんだ!」 静かに頷く、マリナやサコミズたち。 「補佐官、あんたなら知ってるだろう。この言葉を残した、俺たちの大先輩を。」思い当るのか 「ウルトラマンがいなけりゃ怪獣を倒せない死んでも口にするな!」怒鳴るように激しく噛み付くリュウに やや硬直気味のトリヤマ「そ・・・そうだぞ、マルぅ!」あわててマルにふる。「は?」焦るマル。

「サコミズさん・・・」リュウはサコミズを振り返る。 「考えがあるんだな。」「はい!」リュウは下がっていたカイズスーツのファスナーを上まで引き上げ、 自信ありげににやりと笑った。

サコミズの指示が下った。「GUYS、サリーゴー!」一同「GIG!」 ワンダバに乗り、GUYS出動!

リュウが叫ぶ「ガンスピーダー ブラストオフ!」 「リュウさん、何をやる気なんですか?」ミライがまず尋ねる。 「スペシウム弾頭弾は、理屈の上じゃ、過去にウルトラマンが撃っていた 光線と同じ威力だ。」

「だけど見たでしょ?サラマンドラにはメビュームシュートも効かなかっ たのよ。」マリナが冷静に述べる。 「連発するんだよ!そうするりゃ、細胞の一かけらまでも焼き尽くせる! 」「ガンフェニックス バーナーオン!」

しかし、なおジョージは、「けどなぁ、アミーゴ、サラマンドラの火炎は、推定1300℃。スペシウ ム弾頭弾が撃ち落とされる可能性だって・・・」 リュウが怒鳴るようにさえぎる。「やる前からしくじること考えてて、その先に行けるか!」ジョージとマ リナ、は思わず苦笑するように微笑む。

「守り抜くんですよね、地球を!」ミライが続く。 「あぁ、俺たち、自らの手でな。」 「だったら、陽動は任しとけ。」ジョージが笑う。 「その代わり、一発でも外したら承知しないからね!」マリナもきっちりと押さえる。 「あぁ。言われるまでもねぇ。」

セリザワの上空を、ガンフェニックスとガンブースターが急行する。

「行くぜ、サラマンドラ!」サラマンドラのいきなりの攻撃に二手に分かれて回避。「頼むぜ、サコミズさん。」 「メテオール解禁!」 一同は声を揃える。「バーミッション トゥシフト マニューバ!」

分離しリュウの操るガンウィンガー、ジョージとマリナの乗ったガンローダー、 そしてミライのガンブースターが金色に輝き、科学の威力を見せる。

メテオール発動。3機が金色に輝く。 「スパイラルウォール!」ミライのガンブースターが周囲に球状のバリアを作り、 火炎攻撃をはじく。 「ブリンガーファン ターンオン!」ジョージの繰り出す2つの竜巻にサラマンドラのボ ディが巻き上げられ、凄まじい勢いで叩きつけるように地面に落下させた。

「今よ、リュウ!」マリナがタイミングを伝える。 「スペシウム弾頭弾、ファイヤー!」リュウの放ったスペシウム弾頭弾。6本の弾道がサラマンドラめがけて 炸裂!大爆発を起こす。

やったか?滞空モードの3機と基地の面々は、固唾を呑んで見守る。 そして、巨大な炎のきのこ雲が消え、白煙が立ちこめた。 ・・・と、鳴き声が・・・!?

サラマンドラは生きていた。 間髪置かず、その強力な火炎を吐き出す。

「はっ!!」正面にいたガンウィンガーのリュウは、驚きで息を 詰めたが、ただ顔を背けるしか出来なかった。

その瞬間、眩しい光が満ち、リュウを守る為にヒカリが立ちふさがり、ヒカリは 瞬間リュウを振り向く。 「セリザワ・・・隊長!」

ヒカリがサラマンドラに掛かっていこうとすると、後方からビームが弾け、ヒカ リは思わず、足を止めた。

「手を出すな!」「これは、俺たちの闘いなんだ!」リュウの声にとどまるヒカリ。 「ガトリングデトネイター!」ミライの撃った攻撃で、地面が抜け、おとし穴にめり込むように、 サラマンドラの足元が土に埋まっ た。

リュウはたたみかぶせるように叫ぶ「まだ!ウルトラマンの出る幕じゃねぇ。アンタが教えてくれたんだぜ。 」 リュウはセリザワの言葉を思い出していた。「俺たち防衛チームが限界まで闘いぬいた時だけ、ウルトラマンが現 れるんじゃないのか?」

「俺は・・・いや、俺たちGUYは、まだ限界まで闘い抜いちゃいねえ!」 GUYSクルーたちは皆、肯く。

ミサキが心配のあまりサコミズに助言する。「ですけど、メテオールの限界時間は既に・・・」 サコミズはゆっくりと否定する。「いいえ。彼らの闘いはこれから。本当の限界は、まだこの先にありま す。」

「あった!」テッペイが大声を発する。 「見てください。」モニターを指す。「サラマンドラはバラバラになる瞬間、こ こから再生を促す酵素を分泌するんです。」 サラマンドラの喉元が赤く発光しているではないか。 「ここを正確に狙えば、酵素は分泌出来ず、サラマンドラは再生出来ま せん。」

「だが、喉を狙うには、怪獣の正面にまわらんなければならん。」テッペイに駆け寄ったトリヤマが不安げに尋ねる。 「あの光弾の餌食になりに行くようなものですね。」マルもうなづく。

「あります!サラマンドラを倒す手が。」そこにコノミが何かを発見した。 「フォーメーション・ヤマトで す!」

リュウは思い出した。セリザワとの会話をだ。 「フォーメーション・ヤマト?」セリザワに聞き返す。 「ジャックナイフ・フライトと言う攻撃を応用した、2機一組で行う フォーメーションだ。怪獣の殲滅や円盤群の撃墜に活躍し、そう呼ばれるように なった。」セリザワは一機の模型飛行機を進め

「先頭機が、急接近からの急旋回で、敵の意識を逸らし、後続機が攻撃する。」 次の模型飛行機を使ってその必殺のフォーメーション説明する。

「すっげぇ!」「隊長、もちろん、教えてくれますよね?」リュウは目を見張る。 「お前が嫌だと言ってもな」セリザワは笑った。

「あんたの鬼の特訓によって仕込まれた、必殺のフォーメーションじゃねぇか。 」リュウはヒカリに向かって叫んでいた。

サラマンドラは胸まで地中に埋もれさせ、もがいている。 「コノミさん、シュミレーションデータを!」ミライがすばやく依頼する。「GIG!」 リュウがいきなり怒り出す。「ばかやろう!俺がどんだけ苦労したと思っている?」「フォーメーショ ン・ヤマトをそう簡単にこなせてたまるかー!・・・失敗したら・・・」 「やる前からしくじる事を考えていたら、その先には行けません!」ミライは強 く訴える。

リュウは考えを巡らす。その間にもサラマンドラは土中から這い出そうとしてい る。 「リュウさん!!」「やらせてください!フォーメーション・ヤマト!」 ジョージが肯き、マリナは息を呑む。 「ミライ!お前に命、預けたぜ!」 「GIG!」

ミライのガンブースターがヒカリの前を通り過ぎ、真っ向からサラマンドラに突撃して行き、直前で機首 を垂直に上昇させる。 迫り来る火炎を恐れもせずに。

「わーーーーーっ!ウィングレッドブラスター!」 サラマンドラがその後を目で追い、首を上げたその瞬間、リュウのガンブースタ ーが急所目がけてビームを吐く!白煙が立ちこめる。

ヒューン ヒュー・・・サラマンドラは、犬のように喉を鳴らしたが、全体の状態に変化は なかった。 「見てくれたかよ・・・」ヒカリの周りを旋回するリュウ。頷くヒカリ。

「まだ生きてるではないか!?」テッペイに聞く、トリヤマは気が気ではない。 「ですけど、もう酵素は分泌されません」 ヒカリがサラマンドラに向かい戦い挑んでいく。ヒカリの回し蹴りがしなやかに炸裂。

しかし、 サラマンドラのしっぽがヒカリのボディにヒットし、火の玉を胸に浴びる。 カラータイマーが点滅をはじめるヒカリ。 「セリザワ隊長!」ヒカリの危機にリュウが不安そうな表情をする。

ミライは変身しメビウスが飛び出してくる。サラマンドラが強力な張り手をヒカリにかまそうとしたまさにその瞬間

若武者のようなメビウスのキックがサラマンドラのアゴにすぱっと決まる。すっとぶサラマンドラ。

メビウスは苦しげにひざまずくヒカリに手をまっすぐに伸ばし、二人は静かに頷きあい、ヒカリはメビウスの手を取って 立ちあがる。 メビウスとヒカリはともにサラマンドラに向かい。メビュームシュート ナイトシュートをくりだす。サラマンドラは瞬時に爆破された。

リュウが「よっしゃー」 ジョージが「よっしゃー」 マリナが「やったー」叫び、飛び上がり。 「やったやったやった!」トリヤマとテッペイは抱き合う。

ヒカリはその意識の空間にメビウスとともにたった。ヒカリはメビウスを後ろに振り返ることなく立ち。 自らの腕を見てそして、それの武器をメビウスに渡した。 メビウスの腕にヒカリから託されたものそれはナイトブレス。 じっとそれをみつめるメビウス。

「来るべき戦いのとき、必ず必要になる」ヒカリが静かに伝える。 「来るべき戦いのとき・・・?」 「お前に会えてよかった・・・でなければ、ウルトラマンとしての俺は無い」 「いや、僕だけではない」 「ん?」 「今のあなたがあるのは・・・」

見詰め合うセリザワとリュウ。

セリザワは静かに語った。 「強くなったな・・・リュウ。」セリザワは微笑んだ。すこしうつむいてはにかむリュウ。 ガイズのメンバーが後ろに駆けつける。

しかしすぐさまセリザワはその表情を引き締めると「メビウスを、GUYSを頼んだぞ」とリュウを見た。 「まさか・・・行っちまう気かよ・・・」うなずきセリザワの体は蒼白い光に輝き出した。

ミライにサコミズにゆっくりと視線を投げかけてそして、 ヒカリは蒼きヒカリを解き放ち空に立った。

そしてヒカリは、しばらくカイズのメンバーをじっと見つめ、その光は次の瞬間。 上空でまるで弾けるように大きく放散した。 天空から一筋の光の道ができる。

光の道に向かい走り出すリュウ。 ミライが叫ぶ「リュウさん!」

リュウは叫んでいた「バカヤローーーーー戻って来たと思ったら、もう行っちまうってどういう事だーーー」 叫びながら走っていた。 「お前なんかもう戻ってくんなーーー!」

ヒカリの球は遠く空に向かって進んでいく。 リュウは叫ぶ「ウルトラ五つの誓い!一つ!」しかしとぎれ言葉が続かない。

ミライが叫ぶ「腹ペコのまま学校へ行かぬこと!」
「一つ!」
ジョージが叫ぶ「天気のいい日にふとんを干すこと!」
「一つ!」
マリナが叫ぶ「道を歩くときは車に気をつけること!」
「一つ!」
テッペイが叫ぶ「他人の力を頼りにしないこと!」
「一つ!」
コノミが叫ぶ「土の上で裸足で走りまわって遊ぶこと!」

「聞こえてるかーーー!ちゃんと言うんだぜ!ウルトラマンの言葉は、しっかり伝わってるってなーーーー!」 太陽に向かいもう一度大きく瞬くと吸い込まれるようにそれは消えた。

リュウの肩にそっと触れるサコミズ。「サコミズさん・・・」 「サコミズ・・・隊長」リュウは顔を上げ、訂正する。 サコミズは静かにうなづく。

「守りぬこうぜ、地球を、俺たちの手で!」リュウが進み出ると手を突き出した。そこに全員の手がつかみかさなる。 「はい!」ミライは声に出してそれに答えたのだった。

管理人のここが考察ポイント

今回のポイントは、大きな伏線である。ヒカリは何かを知っているということだ。 それは彼特有の直感がそうさせているのか、誰かから聞かされたそう考えているのか 不明だが、ひとつは、ボーガールが滅んだあとに怪獣が依然として出現する理由。ヒカリが口にする時間がないという理由。 きたるべく時のためにメビウスに渡した武器ナイトブレス。

今回感じたイメージとして、大きな保護者がウルトラマンメビウスと地球を守るカイズの後ろ盾として、 潜んでいるというイメージだ。

ヒカリとメビウスが、適当な距離を置いても連絡が取れる状態にあったことや、 サコミズのミライの不在や素性におよびそうな質問へのはぐらかし、また、ヒカリは去るときに ミライにサコミズに同列に視線を投げかけ、 交わされた言葉なき言葉。

これらは今までも再三あった描写ではあったが、 それらをひっくるめて、あきらかに今後展開していくであろう何かを、ある程度 知っている、予測しているというスタンスの者からの、メビウスたちへのメッセージとアドバイスが多く投下されている。

もしや、これは大きな決戦への長い伏線ではないのだろうか、ルキーメビウスに試練を与えながら、 ウルトラマンとして、そして宇宙人でありながら、 人としても成長をしているミライ。それらを見守る何者かの姿。 長い、長い時をずっと見守りつづけている何かは、自分達の手で地球を守らせるためにも、 大きな試練と課題を提供している的雰囲気である。

実際に戦う力がなければ、ただの負け犬の遠吠えであり、戦う力があっても正義のないものはただの暴力でしかない。 人はウルトラマンというある種神の力に憧れる。

セリザワに憧れ、一心に追ったリュウは、ついにその姿がウルトラマンヒカリとして具体的象徴になったとき、 憧れとしての具体的目標として、ウルトラマンヒカリを目指ざし突き進めば、道に迷うこともすくないであろう。 「地球を自分達の手で守る。」人生の目的は 「自分の人生の目的」を さがすことでもある。リュウは早くも、その目的を手に入れる段階まで来ているということだろうか。

ストーリーとしては、リュウの自立する意志が確立されたことによってその保護者でもあったヒカリが去る。 ということになるのであるが、 ウルトラマンとの別れはいつも辛いものである。どこからか来た者はどこかへいつか去っていく。 はじめがあれば終りがある。生あるものの宿命でもある。 しかし、ずっとずっとウルトラマンに守られていたいというのもまた実は、 人の本音でもあるだろう。

ウルトラマンメビウス 第17話「誓いのフォーメーション」

再生怪獣 サラマンドラ 登場 

《キャスト》ヒビノ ミライ 五十嵐隼士 / アイハラ リュウ 仁科克基 / カザ マ マリナ 斉川あい / イカルガ ジョージ 渡辺大輔 / アマガイ コノミ 平田 弥里 / クゼ テッペイ 内野謙太 / サコミズ シンゴ 田中 実 / トリヤマ補佐 官 石井愃一 / マル補佐官秘書 まいど 豊 / ミサキ ユキ 石川紗彩 / セリザ ワ カズヤ 石川 真

《声の出演》難波圭一
《スーツアクター》和田三四郎 / 岩田栄慶 / 岩崎晋弥

《シリーズ構成・脚本》赤星政尚 《設定考証》谷崎あきら 《特技監督》北浦 嗣巳 《監督》佐野智樹 《監修・製作》円谷一夫 《製作統括》大岡新一 《 企画》加藤直次 / 江藤直行 / 中村理一郎 《プロデューサー》岡崎剛之 / 渋谷 浩康 / 山西太平 《制作プロデューサー》小山信行 《アソシエイトプロデュー サー》小掛慎太郎 《ラインプロデューサー》中井光夫 《音楽プロデューサー 》玉川 静 《音楽》佐橋俊彦

=本編スタッフ=

《撮影》倉持武弘 《照明》佐藤才輔 《美術》内田哲也 《録音》楠本龍巳  《操演》上田健一 《助監督》石川 整 《装飾》遠藤雄一郎 《衣装》塚田亜矢 子 《メイク》今井志保 《車両》野口茂樹 《製作主任》高橋誠樹 《制作担 当》土肥裕二 《編集》矢船陽介 《VFX》田代定三 《デジタルエディター》柳 生俊一 《VE》佐々木彰司 《スクリプター》森永恭子 《キャスティング》小 島文夫

=特技スタッフ=

《撮影》新井 毅 《照明》高野和男 《美術》佐々木朋哉 《操演》根岸 泉  《殺陣》岡野弘之 《助監督》日暮大幹 《スクリプター》森永恭子 《スチー ル》橋本賢司 《制作主任》菊池英次 《キャラクターデザイン》丸山 浩 《キ ャラクターデザイン・イメージボード》酉澤安施 《キャラクターメンテナンス 》宮川秀男 《タイトルデザイン》佐藤さい子 《仕上げ》鶴田幸伸  《CGIモ ーションディレクター》板野一郎 / 円谷CGI-ROOM 《CGIスーパーバイザー》早川 哲司 《CGIディレクター》祖父江成則 《CGIデザイナー》上田和彦 / 澤田元春 /

森 裕二 / 川口智久 / 田口小夜子 《CGIマネージャー》小田達哉 《CGI協力》 水石 徹 / 三宅 仁 《エフェクトコーディネート》小野寺 浩 《エフェクトア ニメーター》増田英和 《デジタルマットアート》有働武史 《カラリスト》高 田 淳 《音響効果》古谷友二 《編曲》池田地香子 《整音》松本能紀 《MD担 当》福井 顕 / 須賀久子 《催事宣伝》古池啓一 / 大野まゆみ / 菅野悦子 《製 作デスク》石渡牧子 《番組宣伝》重松和世 / 橋本栄次 / 太田小由美 / 堀川勝 一 / 武藤博昭

《協力》松下電器産業 / ドゥカティジャパン / クリエイティブ・オフィス ヤッ プ / 銀座サクラヤ / プログレッシブ / キャン・インターナショナル / 日本照 明 / 東宝ビルト / 東宝コスチューム / 開米プロダクション / 亀甲船 / スワラ プロ / スリーエススタジオ / 富士通乾電池 / ヒルマモデルクラフト / ハルジ ン / グレイショコラ / 宗特機 / コダック / ムーンスター / 日本エフェクトセ ンター / IMAGICA / クレッセント / Adobe Systems / Autodesk / ボーンデジタ ル / D.A.S.T / スタジオ・バックホーン / パンチライン / RECARO / 岡村製作 所 / ナナオ / レイト商会 / K2JAPAN / 富士グローブ / CASIO / KENNETH COLE / Zoff

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