ウルトラマンメビウスのファンサイト・メビウスベルト【ウルトラマンメビウス第2話俺達の翼ウルトラマニア考察】

ウルトラマンメビウス第2話「俺達の翼」【ハード編マニア考察】

【メビウスマニアライターT2-0】

「CREW GUYS」には、電磁気観測衛星が感知した東京湾一帯の異常な波長が報告されていた。 怪獣がいるのではないかと案ずるミライ(五十嵐隼士)であったが、トリヤマ補佐官(石井愃一)は 「そんなにしばしば怪獣が出現するはずがない」と一蹴する。

そうでなくても、GUYSは先のディノゾール戦の事後処理で手一杯であったのだ。 隊員の補充が進まないことへの苛立ちを口にし、作戦室を立ち去るトリヤマ。 マル補佐官秘書(まいど豊)も、その後を追った。

ミライとリュウ(仁科克基)は、新しいクルーを探すため、ディノゾールの出現時に知り合った4人の元へ向かった。 保育士志望のコノミ(平田弥里)、サッカー選手のジョージ(渡辺大輔)、 女性ライダーのマリナ(斉川あい)、医大生のテッペイ(内野謙太)だ。

しかし、それぞれの夢に向けて努力している彼らは、二人の誘いに応じなかった。                         彼らはGUYSの適正試験をパスし、ライセンスを保有していた。しかし、長く続いた平穏の期間はGUYSの存在意義を微妙なものにしていたのだ。怪獣出現の記憶が過去のものとなり、平穏に慣れつつあった人々にとって、GUYSのライセンスは、単なる「資格」のようなものになっていた。「GUYSのライセンスを持ってると、受験や就職に有利だから」と言うテッペイ。そしてジョージは「ウルトラマンが居るんだから、GUYSなんか解散しちまえよ」とまで言い放つ…。 それでも4人のことを諦められないミライに、リュウは声を荒げ作戦室を去る。ひとり、 セリザワのことを思慕するリュウ。

そんなリュウにサコミズ隊長(田中実)が声をかける。 「他人の力を頼りにしないこと」、それがセリザワの信条であった。 「そのために必要な炎は、心のどこかで燃やし続けなければならない・・・、だったね」。 そう語りかけるサコミズに、リュウが答えた。「だから炎を描くんだ。俺たちの翼に」。 その様子を、ミライは見つめていた。

基地内で一人、ガンフェニックスを塗装するリュウ。そこに、コノミ、ジョージ、マリナ、テッペイが姿を見せた。 ミライが無理に連れて来たのだ、しかし、リュウは言った。 「地球はウルトラマンに守ってもらえばいいなんて奴等に、この翼は触らせない!」。 リュウは思っていたのだ。 「地球は人類自身の手で守らねばならない」と。 ずっとウルトラマンの力によって守られてきた地球をGUYSの力で守ること・・・、それがリュウの願いであった。

その言葉に、塗装作業を手伝うことを申し出るマリナ、テッペイ、コノミ。 そして、乗り気でなかったジョージも作業に参加することとなった。着々とペイントが施されていくガンフェニックス。 塗装を終えたその翼には、鮮やかな炎が描かれていた!

そんな時、地底から怪獣グドンが現れた! 出動準備をするミライとリュウ。そしてミライは、マリナとリュウに同行を求めた。 「二人の力が必要です。俺たちの翼で一緒に飛んでください」と。

そしてサコミズ隊長は、GUYS装備品であるメモリーディスプレイを、マリナ、ジョージ、テッペイ、 コノミに差し出した。遂にガンフェニックスが出撃した!コクピットにいるのは、リュウ、ジョージ、ミライ、マリナの4名だ!そして、基地にはCREW GUYSのユニホームに身を包んだテッペイ、コノミの姿があった。 

ガンウインガーとガンローダーの二機に分離し、攻撃を開始するガンフェニックス! しかし、グドンの両手の鞭は脅威であった。ミライは、基地に「メテオール」の使用許可を求めた。 メテオール・・・、それは人類が獲得したオーバーテクノロジーだ。 GUYSは、異星人の遺物を回収・研究し、そこから未知の技術を得ていた。 しかし、GUYS本部はその使用を躊躇していたのだ。

ミライの要請に難色を示すトリヤマ。サコミズ隊長もメテオールの使用許可を促すが、トリヤマは応じない。 「一般市民を同乗させた、この状況では…」。その言葉に、マリナは決心した。 「違うわ!私、GUYSに入る!!」。 自分のメモリーディスプレイをコンソールパネルに装填するマリナ!そしてジョージ!!

「彼らはGUYSのクルーです。彼らの行動には私が責任を持ちます」。 サコミズの言葉に、遂にトリヤマもメテオールの使用を許可した。その使用制限時間は1分間だ!                            

ガンフェニックスはメテオールを発動させた!航空力学を逸脱した挙動でグドンを翻弄するガンフェニックス! さらにガンフェニックスは竜巻を発生させ、グドンを中空高く舞い上げ地面に叩き付けた! そこに撃ち込まれるスペシウム弾頭弾!

後一歩のところまでグドンを追い詰めるガンフェニクスであったが、その激しい挙動に耐え切れず、 マリナが気を失ってしまう。さらに、メテオールも使用限界時間を迎えてしまった。 マリナを案じ機体を着陸させたミライは、メビウスブレスを天に掲げた!

形勢逆転とばかりに鞭を振るうグドン!そこにウルトラマンが出現した!! グドンの攻撃からガンフェニクスを守ったウルトラマンは、ジャイアントスイングでグドンを振り回し、 自らも共に跳躍した。彼は被害を抑えるため、戦う場所を変えたのだ!

しかし、グドンは強敵だった。グドンの猛攻に苦戦するウルトラマン!ウルトラマンの胸の発光体が点滅を始めた。 しかし、リュウとジョージの援護により危機を脱したウルトラマンは、 手首から発する光の刃でグドンを粉砕するのだった。

ウルトラマンマニア考察

「ウルトラマンシリーズ誕生40周年記念作品」として、快調な滑り出しを見せた「ウルトラマンメビウス」。 第二話「俺たちの翼」は、「クルー集め」という初期話ならではの展開を軸とし、 そこに様々な設定や世界観を示す描写をふんだんに盛り込んだ、充実の一本となりました。

ミライの、そしてリュウの心意気に動かされ、GUYSのメンバーが結集していく様は、 娯楽作品の定番とも言えるものです。 これって昔の「週間少年ジャンプ」の漫画になんかでよく見られた展開ですよね(^^;)。 そして今回は、第一話にも増して各キャラクターが生き生きと描写されています。

更には、地球人としての知識がまだ不十分であることを示すミライの描写(「スペイン…、リーグ?」のセリフや、 恐る恐るカレーを口に運ぶ様子)もグッドでした。

一地球人として生活しながら、実は異星人としての視点を持つヒビノ・ミライ。 今後、この設定を活かした展開がきっと見られることと思います。 彼もまたモロボシ・ダンのごとき苦悩を味わうのでしょうか?それとも…?        

このあたりの設定は、ハードとコミカルのいずれにも振ることが可能ですよね。 今後どんな作劇が見れるのか、ホントに楽しみです。 うっかり「あれは○○星人の宇宙船じゃないか!!」なんて口走ってしまい、 ほかのクルーに「何でそんなこと知ってんだ!?」なんて突っ込まれるミライも見てみたいです(^^;)。

さて、明るいキャラクター描写を見せる一方で、「メビウス」には時々ハッとさせる描写が盛り込まれています。 トリヤマ補佐官により語られる「ディノゾールの死体処理」は極めて現実的なセリフです。 また、コノミの働く保育園の園庭には深い亀裂が残されていました。 この画面は、子供たちの遊ぶこの世界が戦いの場所となったことをセリフによらず描写しており、感心させられました。

さらには、「長く続いた平穏の期間が、GUYSの存在意義を微妙なものにしていた」という描写。 これなども、この作品世界内の独特のリアリティといえます。 一見、明るい作風を感じさせる「ウルトラマンメビウス」ですが、あなどれません。

そして、こんな一筋縄ではいかない感じこそが「メビウス」の魅力になってくれるのではないか・・・。 そんな予感を僕は抱いています。爽快感と硬質感がバランスよく盛り込まれた作劇、僕は、 「メビウス」にそんな展開を期待しています。

ウルトラマンシリーズとのここが注目のリンクポイント!

@地底で目覚めるグドンの巨大な眼!このシーンのBGMは、「ウルトラQ」 「ウルトラマン」のタイトルでおなじみのあの曲です。まるで効果音のような使い方がグッドです。

Aグドンの覚醒を感知したとおぼしき謎の女・・・・。 この女は黒幕なのでしょうか?それを示唆するこの描写、さらには白衣姿というあたりから、 「この女は、あの有名敵役なのでは?」と予感させます(この予測はBBSでも話題になってましたね)。

Bリュウのセリフ「地球は我々人類自らの手で守らねばならないんだ!」は、 「ウルトラセブン」最終回のキリヤマ隊長のセリフを意識したものでしょうね。 また、ガンウインガーに搭乗したジョージのセリフ 「俺を誰だと思ってる」は、ネクサスの石掘隊員のセリフからかな?

C埋立地(?)でのグドンとの戦いは、まさに「帰ってきたウルトラマン」 でのグドン戦を意識しての演出だと思います。こうなるとツインテールがいないのが残念ですが、 「ツインテールはきっと登場するはず」と、僕は期待しています。 もしかしたらグドンもそのとき再登場?だったら嬉しいなぁ。

Dメテオール発動後、ガンズフェニックスが発する飛行音は、東宝特撮映画やウルトラシリーズで、 宇宙人の円盤の飛行音として多用されていた効果音です。 「宇宙人の遺物から得られたテクノロジー」という設定ともマッチした、オールドファンには嬉しい選択です。

E光剣による決着の描写は、時代劇や西部劇っぽくてカッコ良かったですよね(^^)/ ということで、懐かしさと新しさを詰め込んだ「ウルトラマンメビウス」は、快調なスタートを切りました!僕は「メビウス」に期待していますし、これからも皆さんと共に、一所懸命(by矢的猛)応援していくつもりですよ。よろしくお願いします! 「行くぜ!アミーゴ!!」

《その他のキャスト》謎の女 小山萌子 / カドクラ 影丸茂樹

番組クレジット《エンドロール》は、管理人のレポートページにてご紹介しています。

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