ウルトラマンメビウスのファンサイト・メビウスベルト【ウルトラマンメビウス 第21話「虚空の呼び声」ソフト考察】

ウルトラマンメビウス 第21話「虚空の呼び声」レイゴ考察ソフトバージョン

ウルトラマンメビウス・ボガールモンス怪獣画像
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どうやら何処かの惑星、不時着したのか、朽ち果てた宇宙船が、惑星に突っ込んだかのような状態で放置されていた。 怪獣が2匹、空間に蒼い入り口が異様に広がり、その口が開くのを見て、うごめいていた。

そのころ地球では「ウルトラゾーン?・・・ですか」ミライが不思議そうに尋ねる。 ミサキがいつものように状況説明をしていた。

「そうです。GUYSスペーシーが、地上10万kmの空間にウルトラゾーンの発生を捉えました」 「ウルトラゾーンというと・・・」イスからおもむろに立ち上がるトリヤマ。

しかしその知識を披露するよりも早く、テッペイがすばやく口を挟む 「怪獣頻出期に何度か観測された空間の歪みですよね。現代の科学力を持ってしても解明できていない」 リュウがふと「けどよ、地上10万kmなら、GUYSスペーシーの管轄・・・だよな」 「ああ...俺たちGUYS JAPANの出る幕じゃない・・・」ジョージも頷く。

ミサキがメンバーに目を走らせると「ウルトラゾーンから漏れてくる電波です」キーを叩いた。 《・・・ちら・・・貨物船・・・・の事態・・・・漂流・・・・救助・・・・こ ちら・・・・船アランダス》

トリヤマがはっとして顔を上げる。「アランダスだと・・・?」 「覚えてます。半年くらい前、火星から地球へ向かう途中で遭難した、日本の宇宙貨物船ですよ」テッペイも大きく頷く。 「それがウルトラゾーンの中にいるって事?」マリナが聞き返す。

突然ミライが、「救助に行きましょう!今すぐ!」激しい調子で訴えた。 「落ち着け、アミーゴ!遭難したのは半年も前だ」ジョージがミライの肩を叩く。 マルも「この声も明らかに録音されたものですし」 そしてテッペイも難しい表情で「冷静に判断するなら、リスクが大きすぎます」しかし ミライは叫んだ。「行くんです!きっと・・・きっと生きてます」

ミサキはすこし困ったように「総本部はGUYS JAPANに調査の優先権を認める意向を示しています」 コノミがゆっくりとした調子でしかしはっきりと言った。「私・・・ミライ君の言うとおりだと思います」 「コノミさん!」ミライが嬉しげな表情をする。

「そうよね・・・私たちが行かなきゃGUYSの名が廃るわ」マリナも笑顔を見せた。 そして、リュウが言い切った「・・・だな・・・隊長」 サコミズも頷き「ガンブースターには私が乗ろう」それを聞いた トリヤマ「サ・・・サコミズ隊長。何も君みずから出撃せんでも」慌てる。 「ウルトラゾーンは未知の領域です。何が起こるかわかりません」サコミズの言葉に所在なさげなそぶりを見せるトリヤマ。

テッペイが目を輝かせて進み出る「僕も行かせてください。ウルトラゾーンをこの目で見る、またとないチャンスです」 しかしジョージは、「お・・・俺は残っててやるぜ。地上のことは心配するな」いきなり歯切れが悪い。 リュウは薄笑いを浮かべると「何だ、お前。海だけじゃなくて、宇宙も駄目なのか・・・?」

ジョージはリュウに背を向けて目を伏せながら「いや・・・宇宙には宇宙の掟というものがあるんだ。 おそらく俺は、その掟に当てはまらない・・・」 その様子に「また言ってる!」マリナはとことんあきれたようだ。 サコミズが号令を出す。「GUYS サリーゴー!」 一同「GIG!」

しかしメンバーの出撃の後姿に「ミライ」サコミズが呼び止める。 「はい」ミライは戻ってくる。

サコミズはじっとミライを見つめると「辛いものを見るかも知れないぞ」 「わかっています」ミライは、真っ直ぐな視線をサコミズに向けた。

格納されていた ガンフェニックスがせり上がり、ワンダバに乗って出撃だ。

「最大加速で大気圏を突破する。バインドするぞ!」サコミズが指示を出す。 リュウが叫ぶ。「ガンフェニックスストライカー バインドアップ! グラブバーナーオン フォーゲッツ!」

ガンフェニックスが飛行機雲を描いて高速で大空を飛び立つさまを 麦わら帽子をかぶり、庭の草むしりをしていた男が彼方に消えよくそれを見つけて立ち上がった。

テッペイが計器を確認すると「現在の高度、9万9千km。もうすぐです」 「ほんとか?何もねーぞ」しかしリュウには目視できない。 「センサーにはちゃんと映ってますよ」

マリナが聞き分ける。「例の救難信号も捉えてるわ。生存者、いるといいけど」 ミライがまた強く断言するように言う「生きてます!きっと。」マリナが肩越しにミライを振り返る 「そのために予備のガンスピーダーも積んで来たんです」

テッペイがやや引きつった顔で、警告する「ウルトラゾーンに突入します」蒼い空間の口が開いている。 機体はいきなり、きりもみ状態で激しく、ぐるぐるスピンを始める。 「何だこれ!いったいどうなってるんだーーー!!」 「わかりません。いきなり空間識失調に陥りました。高度4万mなんて、計器が無茶苦茶です!」 サコミズが叫ぶ「リュウ!自分の感覚を信じて、スピンを止めるんだ!」

宇宙空間を目をこらしていたテッペイが歓喜の声を上げた。 そこには、ネロンガ、ロケットを抱いた シーボーズ、ゴモラ、レッドキング、左雄・右雌仲良く並んだインセクタス、ゼットン、ディノゾールリバースが浮遊していた。

「シーボーズだ・・・ドキュメント3SPに記録のある亡霊怪獣!」 リュウはそれどころじゃない。「お・・・おい、怪獣博士」 テッペイは夢中だ「インセクタスだ!」ミライは無言で、マリナも言葉なく見つめている。

サコミズが目を見張り呟く「これは・・・」 テッペイは狂喜する「怪獣墓場だ・・・ウルトラゾーンは伝説の怪獣墓場に通じていたんですよ」

カイズスペーシーではジョージが首をかしげていた「何だって!雑音がひどくて、よくわからねー」 コノミが必死に聞き取ろうとする。「怪獣・・・」 ジョージも補足する。「墓場?」 マルは「宇宙に追放された怪獣たちの眠る場所があるという話は昔からささやかれてはいますが」 コノミの抱いているリムを抱き上げる。

トリヤマは 「ばかばかしい・・・こっちから状況がわからんと思って、ふざけとるんだろう・・・けしからん!」 リムをマルから奪い取るように抱き上げると ガクガク揺さぶる。リムは嫌がって飛び上がると、トリヤマの手を離れくるりと空中で1回り緑色の粒子となって消えた。

「はしゃいでる場合じゃないわ!例の救難信号よ」マリナが指示を出す。 リュウが聞き返す「何?方向と距離は?」 マリナが答える「計器が効かないのよ。わかるわけないでしょう!?」 しかしミライは「8時の方向に何かあります」 「え?」マリナが驚く。

ミライが続ける「かすかに引力を感じるんです」 サコミズが決断する。「行ってみよう。リュウ」 ガンフェニックスが方向転換し引き返す。 「GIG。おい・・・見ろよ」 テッペイが驚きの声を上げる「小惑星・・・こんなものまで」 マリナが補足する「信号、強くなってる」 「どうやらビンゴらしいな」リュウは頷いた。ガンフェニックスは小惑星に降りたった。

テッペイが告げる「システム、回復しました。表面重力、気圧、酸素濃度、ほとんど地球と同じです。 有害なガスや細菌、放射線も検出されません」 「こんなちんけな小惑星のしちゃ、えらく快適だなぁ」とリュウは、メットのフードを上げる。

テッペイも不思議そうに「ええ・・・まるで獲物がかかるのを待つ、蜘蛛の巣です」 とれを聞いた刹那マリナが「蜘蛛!!」素っ頓狂な声をあげる。 リュウが驚く「どうしたマリナ?」 マリナは「な・・・何でもないわよ。」慌てて否定すると「ほら、行きましょう!」なにやら声がヒクヒクしている。 「みんな、くれぐれも用心してくれ」サコミズがメンバーに声をかける。 一同「GIG!」 マリナはミライに声をかける「行くわよ!」ガンスピーダーを発進させた。

テッペイが「あれです」大きく指差した。前方に遭難した船を見つけた。 機体の壁面には「ARANDAS JAPAN」と書かれていた。 リュウが傾いた宇宙船のドアをくぐりながら聞く「この船、火星から地球に向かう途中で遭難したんだよな」そして中に入る。

テッペイがあとに続きながら「火星で採掘されるスペシウムを運んでいたんです。 バン船長はプロジェクトの責任者で、火星の最長滞在記録の保持者としても有名な惑星地質学者ですよ」と説明した。

リュウが怪訝そうに聞き返す。「でもその人、地球に帰って来たんじゃなかったか?」 ライトを照らして、船を探索するカイズ。

テッペイが答える「遭難した時に、乗組員の一人が自らを犠牲にしてキャビンを切り離したんです。 それで他の乗組員が地球に帰る事が出来た」 「たいした奴だな、そいつは。」リュウは感心する。その時 ミライが口を開いた「バン・ヒロト。」みんなが振り返る「バン船長の一人息子です」

何やら機器から音が発進されている。 《こちら、宇宙貨物船アランダス。不測の事態に遭遇し、漂流中。付近の船舶に救助を乞う》

「これは、自動的に送信される遭難信号だ」リュウが確認した。 テッペイも残念そうに「生存者がいたわけじゃなかったんですね」 しかしミライは「でも、遺体が見当たりません。もしかしたらって事も・・・」 遭難信号を聞いていたマリナが「この声・・・」マリナの視線の先にミライがいた。

ふと、ミライが薄汚れた懐中時計が地面に転がっているのを見つける。 蓋を開けると時計は、7時9分22秒を指して止まっていた。

「半年前、遭難した時刻で止まってる。」テッペイが覗き込む、 《Hiroto・Ban》裏にはそう刻み込まれていた。

「バン・ヒロトだって!」テッペテが思わず引いた際の時計の紐が引っかかって、計器のスイッチが入り、 映像が映し出され 画像が再生された。

『ヒロト!ヒロト!』『燃料パイプが破損したようです』 リュウが驚く「これは?」 「遭難した時の映像記録だ」テッペイも声を上げた。

そのころガンフェニックスで待機中のサコミズは、異変に気が付いていた。 「ウルトラゾーンの扉が・・・・こちらサコミズ。応答しろ!応答するんだ!!」

テツロウがヒロとに訴える。『やめるんだ、ヒロト。戻って来い!』 『ケーブルが切断されているんだ。みんなが助かるためには、誰かがこっちから手動で切り離すしかない』 『それは父さんがやる。それが船長の務めだ』 『駄目だよ!船長の務めは、みんなを無事に地球に送り届ける事だろ』 『地球の土を踏まずに、死んでもいいのか!』悲痛な顔で映像を凝視するメンバー。 『地球なんて、まだ見たことも無い星なんだ。それより母さんをちゃんと連れて帰ってくれよ」』 『ヒロト!』

ドカン切り離される音が聞こえる。 『ヒロト!ヒロト!ヒロトーーーーー!!』テツロウノの絶叫は続き映像が砂嵐となって消えた。

『さようなら・・・父さん』ヒロトらしき影は、離れ行く宇宙船に呟いた。握り締めた。 むなしく時を刻む時計の針は7時2分をしめしていた。 たまりかねたように、ヒロトの時計を握り締め、慟哭に咽るミライはしゃがみ込む。

「止まってしまったのね。その時計も、このアランダスもその時から」マリナがそっと呟く。 リュウが状況報告に無線を使おうとしたが「隊長・・・・隊長!!くそっ!無線が通じねぇ」 その時マリナが

「何か来る!」窓を覗いたその姿。「きゃぁぁぁ!!蜘蛛が蜘蛛が!」 マリナらしからぬ悲鳴を上げると宇宙船の中を走り出した。 リュウは叫ぶ「ガンスピーダーまで戻るぞ!ミライ!」

走っている間も、マリナは「蜘蛛!蜘蛛!」とわめき続けて階段を駆け上がる。 しかしそのマリナの頭上から怪獣が「きゃぁーーー」ボガールに向かって撃ちまくるが「ダメだ!」 リュウが叫ぶ「逃げるぞ!」

かろうじて外に出るカイズのメンバー。 マリナがわなわなと震える。「どうしたのよ、あいつらー」 ミライがつぶやくように「ボガール・・・」 マリナが「えっ」聞き返す。 「似てると思いませんか?ボガールに」 「そういえば・・・」

リュウがテッペイに聞く「ガンスピーダーはどっちだ!」 「どうやら反対方向に出ちゃったみたいです」 「戻れるか?」 「あそこから向こうに登れそうです」指差すテッペイ 「よし、行くぞ!」

しかし前方にはボガールが獲物を探し回りうろつく姿が。やもえず大き目の岩場に身を一時隠すカイズ。 「メテオール規約第7条 危機的状況において、使用許可を取ることが不可能な場合のみ、特例として解禁する」リュウが握り締める。

「そうか・・・キャプチャーキューブですね?」 「これで奴を閉じ込めてる間に通り抜ける、これしかねぇ」 「それならこいつの方がいいんじゃない?」マリナがメテオールショット を持ち上げた。 リュウは「持って来てたのか」とにやり。 「ジョージがさ、用心のためにって」 《METEOR OVER ORIVE》

マリナは「よくも脅かしてくれたわね」三連シリンダーのうち、青色のブルーチェンバーを使い、 キャプチャーキ ューブによるバリアフィールドでレッサーボガールを撃とうと狙いを定める。

しかしすぐ後ろにボガールが・・反射的にマリナは立ち上がり、後ろから襲い掛かってきたボガールの方を 撃ってしまう。

後方のボーガールは、バリアフィールドでレッサーボガールを一時的に捕捉したが、 しかし前方のボーガールには気づかれた。「ヤベッ!」リュウは叫ぶ。

襲い掛かってきた前方のボガールは、 サコミズのガンフェニックストライカーからの攻撃で倒された。「みんな無事か!?」

リュウとテッペイは「隊長!」見上げて喜ぶ。 「早くガンスピーダーに乗り込め!ウルトラの扉が閉じ始めた」 「何だって?!」リュウは驚き 「まずいんじゃない?地球に帰れなくなるわよ」マリナも焦る。 「グズグズしてらんねー今の内に戻るぞ!」リュウの号令に走り出すメンバー。

リュウは「やべぇやべぇやべぇー!」と岩場を走りながら叫び続ける。 ボガールはいきなり仲間の肉をむさぼり食らう。 そうして巨大化をはじめた。

ミライが気づき「リュウさん!」 驚くリュウ「マジかよ」 テッペイも驚愕する。「あいつ仲間を食べて、急激に質量を増大させたんだ」 テッペイが悔しがる「ガンスピーダーまで、もうちょっとなのに」

「マリナ、テッペイ、先に行け!」リュウの声にマリナとテッペイは加速した。 「援護します」ミライとリュウは 「バスターブレッド!!」同時に叫び、マリナとテッペイの退避の援護射撃をする。 サコミズも上空から援護を撃つ。 ガンスピーダー乗り込むマリナ。 「こっちOK 準備ライト早く!」

「リュウさんの番です。援護は僕が」 「ミライ、自分が犠牲になろうなんて考えてねーだろうな」ミライの顔を見るリュウ。 「みんなで帰るんです。一人も欠けずに。僕たちの時(とき)を止めさせやしません」 ヒロトの止まった時計を思い強く言うミライ。頷くリュウ。

ミライはトライガーショットを撃つ「こっちだーーー」しかし次の瞬間。 ミライはボガールの爆風に吹き飛ばされる。「うああぁぁ!!」 「ミラーーーーイ!!」リュウが絶叫する。 マリナが「ミライくん!」 テッペイが「そんなぁ」

《WAKE UP TO ガンスピーダー》 リュウはシートベルトを着用すると「行くぞみんな」 「急がないと、いつ扉が閉じてしまうかわかりません」テッペイが不安を口にする。 リュウは叫ぶ「ミライを置いて帰れるか!バリアントスマッシャー!」

3種のメカ合体形から色とりどりのビームが発射されるが、レッサーボガールの手から繰り出される青いビームとぶつかり大炎上! さらに怪獣の側をすり抜けたリュウの機体後部に、レッサーボガールのビームが命中!「うわぁ」

あたりが光輝き、ウルトラマンメビウスが登場した。 レッサーボガールの頭部へキックをかませ、クルリと空中回転して着地。

「セイャ」「メビウス」リュウがメビウスを振り返る。 メビウスはサコミズに向かって視線を投げかける。

サコミズは頷くと「リュウ、今はミライのことは忘れろ!ウルトラゾーンを脱出する事だけを考えるんだ」 「だけど、隊長!」 「このままでは我々も遭難するぞ」 「仲間を見捨てろって言うんですか?」 「ここで倒れたら、もっと多くの仲間を失う!」 「だけど、ミライが!」 「リュウ!!」 リュウは苦しげに答えた。「GIG!」

ガンフェニックストライカーは、上昇角度を上げる。 それを見送ったメビウスは、レッサーボガールと接近戦を交える。

意外にも強いレッサーボガールのチョップやキックによろめき、つい背中を向けたメビウスの背中に怪獣のビームが命中! 大きくはじき飛ばされ、地面を回転するメビウス。

起きあがり尚もジリジリ迫ってくる相手に、メビウスブレイブにチェンジしメビュームナイトブレードを構える。 走り抜けざまに幾筋かの切り込みを入れると、レッサーボガールは大爆発!

テッペイが確認する「離脱成功!システム復帰。通信回復します」 基地で待つジョージからの声だ。 「ガンフェニックスストライカー、応答せよ!ガンフェニックスストライカー応答せよ!」 リュウが応答する。「こちらガンフェニックスストライカー」

コノミがすぐさま答える「おかえりなさい。帰って来れないのかと思って、心配しちゃいました」 ジョージが聞く「生存者はいたのか?」

「生存者は確認出来ず。だが・・・ミライが・・・」言葉の途切れるリュウ。 「ミライがどうしたって!」ジョージは声を上げる。 うつむいてむせび泣くリュウ。その様子に息を呑むコノミ。

「僕がどうかしたんですか?」

ふいにとらえた音声通信「ミライ?」 マリナが「ミライくん!」満面笑顔だ。 リュウが「ミライ、お前!」またしても言葉が途切れる。

「よく無事で!」テッペイも嬉しそうだ。 「ウルトラマンメビウスに助けてもらったんです」ミライはそういうと笑う。 サコミズが「みんな揃ったな」「・・・さぁ帰ろ」優しい言葉をかける。

「すみません、燃料切れちゃったんですけど、」ミライからまたしても、「回収してもらえませんか?」 その言葉にリュウ「バカヤロー心配かけたバツだ。しばらくそこで漂流してやがれ」 「そんなぁぁ・・・・」

みんなの笑い声が響くのであった。

管理人のここが考察ポイント

虚空、それはつかもうとするならそこには何もなく、 つかむことのできないものを手を上にあげて指をかたくにぎりしめる。・・ミライは慟哭した。 何を思い出したのか、何を知っているのか?

サコミズの言う辛いものを見るということが示す意味はなんであったのだろう。 7時9分22秒で時を刻むのをやめてしまった時計が示すものとは

ミステリアスな本格的SFファンタジーで綴るなんと「ウルトラマンメビウス」にして、 ウルトラマンメビウスの過去と秘密に迫った1編。ヒビノミライが、ヒビノミライとしてここに存在するというあの少女に赤い 風船を渡すまでに、メビウスにはいったい何があったというのだろうか。          

数々の謎は1話で解き明かされず、次週に持ち越される形となってしまったが、ウルトラマンの世界観に歩み寄った作品。 ウルトラマンと 我々地球人が何故共存、共鳴しているかという不思議部分への切り込みでもある。 もしかしたらその答えを作者はこの回では「虚空」と考えているのかもしれない。

「虚空」現実にないもの、それがファンタジーの世界の真骨頂であり、創造者によって、作り出されたもの。空想の産物。

ウルトラマンは作り物だろうという現実的意見に対して、作り物とはどういものだと投げかけている。 考えもせず、ウルトラマンは架空の存在を主張していた人々は、 このような問いかけがあってはじめて、心から架空とはなんであろうかと考えはじめる。

時間と空間を超越して語られ、そこ人間ドラマの投下されるウルトラファンタジーの世界を見つめるよい機会を与えてくれているようだ。

気丈なマリアに似合わず、苦手な蜘蛛に女性らしい悲鳴を上げて、 逃げまどう姿にはある種のエロスの演出を取り込んだ制作者の発案であろう。

連続性を持たせると、物語の中で登場人物が大きく成長するが、 反面、次週への期待感だけの伏線として終わってしまうという危険性もはらんでいる。

それを期待感だけで、終わらせないよう、画面に緊張感と緊迫感を与え、 そこにミライとリュウのそれぞれの男たちの涙。

緊張感が解けた時の、サコミズのみんな帰ろう。というメンバーへの温かい言葉がけ、 出演者による好演技で、人の心の記憶に残る 優しいシーンを作ることに成功させていた。

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メビウスベルト

ウルトラマンメビウス 第21話「虚空の呼び声」

高次元捕食獣 レッサーボガール 登場 

《キャスト》ヒビノ ミライ 五十嵐隼士 / アイハラ リュウ 仁科克基 / カザ マ マリナ 斉川あい / イカルガ ジョージ 渡辺大輔 / アマガイ コノミ 平田 弥里 / クゼ テッペイ 内野謙太 / サコミズ シンゴ 田中 実 / トリヤマ補佐 官 石井愃一 / マル補佐官秘書 まいど 豊 / ミサキ ユキ 石川紗彩 / バン ヒロト 五十嵐隼士 / 寺井大介 / 田井和彦 / バン テツロウ 平泉 成

《スーツアクター》山本 諭 / 岩田栄慶 / 寺井大介

《シリーズ構成》赤星政尚 《設定考証・脚本》谷崎あきら 《監督・特技監督 》村石宏實《監修・製作》円谷一夫 《製作統括》大岡新 一 《企画》加藤直次 / 江藤直行 / 中村理一郎 《プロデューサー》岡崎剛之 / 渋谷浩康 / 山西太平 《制作プロデューサー》小山信行 《アソシエイトプロデ ューサー》小掛慎太郎 《ラインプロデューサー》中井光夫 《音楽プロデュー サー》玉川 静 《音楽》佐橋俊彦

=本編スタッフ=

《撮影》倉持武弘 《照明》佐藤才輔 《美術》内田哲也 《録音》楠本龍巳  《操演》上田健一 《助監督》石川 整 《装飾》遠藤雄一郎 《衣装》塚田亜矢 子 《メイク》今井志保 《車両》野口茂樹 《製作主任》高橋誠喜 《編集》 矢船陽介 《VFX》田代定三 《デジタルエディター》柳生俊一 《VE》佐々木彰 司 《スクリプター》安川千里 《キャスティング》小島文夫

=特技スタッフ=

《撮影》新井 毅 《照明》高野和男 《美術》佐々木朋哉 《操演》根岸 泉  《殺陣》岡野弘之 《助監督》日暮大幹 《スクリプター》長谷川幸子 《スチ ール》橋本賢司 《制作主任》菊池英次 《キャラクターデザイン》丸山 浩 《 キャラクターデザイン・イメージボード》酉澤安施 《キャラクターメンテナン ス》宮川秀男 《タイトルデザイン》佐藤さい子 《仕上げ》鶴田幸伸 《CGIモ ーションディレクター》板野一郎 / 円谷CGI-ROOM 《CGIスーパーバイザー》早川 哲司 《CGIディレクター》祖父江成則 《CGIデザイナー》大坪隆仁 / 上田和彦 /

澤田元春 / 小杉淑美 / 川口智久 《CGIマネージャー》小田達哉 《CGI協力》水 石 徹 / 三宅 仁 《エフェクトコーディネート》小野寺 浩 《エフェクトアニ メーター》増田英和 《デジタルマットアート》有働武史 《カラリスト》高田 淳 《音響効果》古谷友二 《編曲》池田地香子 《整音》松本能紀 《MD担当 》福井 顕 / 須賀久子 《催事宣伝》古池啓一 / 大野まゆみ / 菅野悦子 《製作 デスク》石渡牧子 《番組宣伝》重松和世 / 橋本栄次 / 太田小由美 / 堀川勝一 / 武藤博昭

《協力》松下電器産業 / ドゥカティジャパン / クリエイティブ・オフィス ヤッ プ / 銀座サクラヤ / プログレッシブ / キャン・インターナショナル / 日本照 明 / 東宝ビルト / 東宝コスチューム / 開米プロダクション / 亀甲船 / スワラ プロ / スリーエススタジオ / 富士通乾電池 / ヒルマモデルクラフト / ハルジ ン / グレイショコラ / 宗特機 / コダック / ムーンスター / 日本エフェクトセ ンター / IMAGICA / クレッセント / Adobe Systems / Autodesk / ボーンデジタ ル / D.A.S.T / スタジオ・バックホーン / パンチライン / RECARO / 岡村製作 所 / ナナオ / フジコーワ工業 / レイト商会 / K2JAPAN / 富士グローブ / CASIO / KENNETH COLE / Zoff

《撮影強力》共勝丸 / マルエーフェリー / 真鶴町 小倉石材店 《制作協力》電通  《製作著作》中部日本放送 /円谷プロダクション  《提供》BANDAI

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