ウルトラマンメビウスのファンサイト・メビウスベルト【ウルトラマンメビウス第3話「ひとつきりの命」【ウルトラマニア考察】

ウルトラマンメビウス第3話「ひとつきりの命」【ハード編マニア考察】

【メビウスライター 帰りマン&ティガ命】

脚本・シリーズ構成:赤星政尚、設定考証:谷崎あきら、監督・特技監督:村石宏實

それぞれ自分が残してきた夢に悩む新生GUYSのメンバーたち・・ 二輪ロードレーサーのマリナ(斉川あい)は水泳をしながら、自分の才能を期待している監督(影丸茂樹)に謝る自分を思い出していた。保育士を目指すコノミ(平田弥里)もまた、マリナのタイムを計りながら、園児たちとの辛い別れを思い出していた。 サッカー選手であったジョージ(渡辺大輔)は、自分の進退問題について書かれた新聞記事を見て、その新聞を丸めてスタジアムの席に叩きつけた。

ミライ(五十嵐隼士)とテッペイ(内野謙太)はモニター画面でメビウスとグドンの戦いを見ていたが、テッペイはカラータイマーの存在理由に疑問を持っていた。

そんな時、総監代行のミサキ(石川紗彩)は、モニター画面を通じて、突然噴火があったオオクマ山で60mの物体の影が見られたことを知らせた。 そのオオクマ山では謎の女(小山萌子)が例によって不気味に舌を出す。

GUYSの4人が到着し、二手に分かれて(ミライとマリナのペア、リュウ(仁科克基)とジョージのペア)オオクマ山一帯を調べていたが、突然バードンが出現した。 コノミが過去のデータからバードンを見つけると、テッペイはバードンが過去にウルトラマンを殺した怪獣であることを思い出した。

オオクマ山ではミライがマリナに逃げるように言い、そのまま走り去った。ほどなくしてメビウス登場。 メビウスはバードンと戦うものの、脚を嘴で刺され、毒液を注入される。

動きが鈍り、カラータイマーが赤に変わるメビウスをモニター画面で見ていたテッペイは、ウルトラマンも生物であり、不死身の存在ではない、ことを発見した。 メビウスはメビュームスラッシュを放つが、バードンはそれをかわし、そのまま飛び去っていった。 メビウスは力尽き、消失。マリナは傷ついたミライを見つけ、心配そうに抱きかかえた。

基地に戻り、ミライの身を案ずるGUYSのメンバーたち。管轄区域外へバードンが飛び去ったことを喜ぶトリヤマ補佐官(石井愃一)とマル補佐官秘書(まいど豊)・・。

皆が仮眠を取る間、テッペイは過去のデータを調べた。 翌朝、テッペイの家では、母親(林寛子)がメイドのモエ(市川亜沙美)から、テッペイが帰宅していないことを聞き、女性との外泊と勘違いする。 テッペイは、集まったメンバーにウルトラマンが不死身ではないことを語る。モニター画面には、初代マン、エース、タロウの無惨な姿が…。ウルトラマンの復活についても話題となるが、そこにミライが現われ、絶対に生き返れる保証などない、と告げる。 その時、再び総監代行のミサキがモニター画面に現われ、バードンが日本に戻りつつあることを伝える。サコミズ隊長(田中実)の命令で、再び出撃するGUYSのメンバー。負傷しているミライは留守番。テッペイは初の出撃。

テッペイはバードンの毒袋の静脈を狙う作戦を立案。海上でメテオールを使用し、竜巻でバードンを飛ばした。バードンは海面近くへ落ちたが、GUYSの狙いとは違う水平飛行をしたため、狙いを定める間もなくタイムアウト。バードンは日本に戻ってきた。バードンは翼で強風を起こし、GUYSのメンバーたちは苦戦を強いられる。 ミライは「勝てるだろうか、バードンに。僕は一人じゃない」と言いながら、メビウスに変身した。バードンの前 に立ちはだかるメビウスだが、カラータイマーは既に赤に・・。

バードンがメビウスに飛行しながら突っ込んだ。すると、立方体型のバリアが張られ、バードンははね返された。これもメテオールの力で、リュウ隊員が撃ったものだった。「たった1つしかない命を粗末にする奴に、この星を守ってもらいたいとは思わない」というリュウ…。 メビウスはバードンを押さえつけた。GUYSの攻撃がバードンの毒袋に集中し、命中。バードンが弱ったところへメビウスがメビュームシュートを放つ。バードンが爆発する寸前にメテオールのバリアがバードンの周辺に張られたため、爆発による被害はゼロに…。親指を立ててガッツポーズをするメビウス。

戦いを終え、基地で歓談する隊員たち・・。ミライからウルトラマンメビウスの名前が告げられた。ウルトラマンと共に戦うことが歴代のウルトラマンたちへの恩返しになる・・いつかウルトラマンメビウスに「ありがとう」と言う…そんな隊員たちの言葉を聞きながら、ミライは心の中で隊員たちに感謝していた。

ウルトラマンシリーズとのここが注目のリンクポイント!

1 レースにかける夢:二輪ロードレーサーのマリナ。二輪と四輪の違いはありますが、帰りマンの郷もレーサーとして夢を追いかけていました。監督役(帰りマンでは坂田兄)が復帰を待っているところも共通しています。

2 バードン:タロウとゾフィを倒した有名な怪獣。今回の舞台のオオクマ山はタロウでも舞台となりました。もしかしたら初代バードンとつながりがあるのかもしれません。

3 逃げて!:ミライがマリナに言った言葉ですが、帰りマン23話ではザニカとの戦いで郷が女性のオカ隊員の安全を確保してから変身しました。劇場版ティガ&ダイナでは、アスカがマイを逃がそうとして喧嘩になりました。

4 ウルトラマンの死:モニター画面で初代マン、エース、タロウの無惨な姿が出てきましたが、タロウに続いてバードンにやられたゾフィはなぜか出ませんでした。

5 スペシウム弾頭弾:ガンフェニックスから発射されようとしましたが、今回はタイムアウト。初代マン・帰りマンのスペシウム光線のエネルギーでも詰め込まれているのでしょうか?バルタン星人によると、スペシウムという物質は火星にたくさんあるそうです。(初代マン2話)

6 僕は一人じゃない:ティガ50話で、ゾイガーを追いかけながらレナがダイゴに「どうして一人なの?ウルトラマンはたった一人で地球を守り続けなければならない義務でもあるわけ?」と泣きながら問いかけます。ミライのこの言葉は、ティガのこのシーンと重なりました。

7 命を大事にする戦い方:ネクサス35話でナギは千樹憐に「生きるために戦いなさい」と諭します。ウルトラマンであっても、命は粗末にしてはならない…リュウの言葉とナギの言葉は共通していますね。

8 メテオールの立方体型バリア:まるでゼットンシャッター・・(^^;)マックス13話でゼットンが使った防御技が何と、今回はウルトラマンを守りました。

9 ガッツポーズ:親指を立てるガッツポーズ…ティガが最初にやりましたね。

10 ウルトラマンの命名:ウルトラマンに名前が付けられる場面も過去にありました。ティガではダイゴ自身が名付け、ダイナではマイが…あとはよく覚えていません。(^^;)

11 ありがとう:直近ではマックスの最終回(総集編ではありません)に、ミズキが星を眺めながら既に地球にいないマックスにお礼を言いました。(カイト自身も直接言いましたね。)コノミが「いつかウルトラマンメビウスにありがとう、と言うの。」と言ったセリフで、急に歴代ウルトラマンたちとの別れを思い出しました。

ウルトラマンマニア考察

1.GUYS新メンバーたちの夢

歴代地球防衛チームで、これほど寄せ集めの顔ぶれはなかったと思います。それぞれが自分自身の夢や事情を持ちながら、他人の困っているところを放っておけず、自分の夢を半分あきらめるようにして、GUYSの仕事に打ち込んでいく・・・。 こんなメンバー構成、今までありませんでした。レーサーであった郷秀樹(帰りマン)が比較的近いのですが、彼はウルトラマンに変身する立場なので、心の中で割り切れた面もあったと思いますが、GUYSの新メンバーたちは入隊を断って当然の立場です。本当に素晴らしいメンバーだと思いました。 今回の番組冒頭で、それぞれが悩むシーンがありましたが、(テッペイだけは悩んでいない?^^;)実際は簡単には自分の夢を捨てられないと思います。番組的には、新メンバーたちがGUYSに全てをかけて欲しい、というところですが、夢を持つことは大切なことなので、個人的には逆に「自分の夢をあきらめないで欲しい。」と思ってしまいます。

「夢をもつ」これは今の時代において、昔に比べて難しくなった、と言われていますし、自分もそう思います。そんな時代だからこそ、GUYSの仕事とは別に、簡単に自分の夢を捨てないで欲しい、と願っています。 (もっとも、夢の形は変わってもいいと思いますが・・)

2.ウルトラマンという存在

テッペイは、ウルトラマンは生物であって、決して不死身ではない、と分析しました。ミライも絶対に生き返れる保証などない、と言っています。(ウルトラマン自身がそう言うのだから、本当なのでしょう。) これは自分にとっては、今までの概念を大きく変えるものでした。初代マンの最終回で、ゾフィが初代マンとハヤタのために2つの命を運び、2人を蘇生させましたが、それ以来ウルトラマンは、手塚治虫氏の火の鳥のような超生命体のようなものと認識していました。(そうでないと、説明できない場面も多かったので…)また、生き返れないことはない、とも思っていました。 絶対に生き返れる保証などない、ということになると、これからの戦いに緊張感が出てくると思います。

3.メビウスとGUYS

GUYSのメンバーたちは、今回の番組の最後で「ウルトラマンと共に戦うことが歴代ウルトラマンたちへの恩返しになる」と言っていました。ミライはそれを聞いて、本当に嬉しかったと思います。今まで「ウルトラマンさえいれば、防衛チームは不要」といったことで悩んだ者もいましたが、「共に戦うことが恩返しになる」という発想は新鮮です。きっとこれからもいいチームワークが築けるでしょう。(最終回は泣けてきそうです…)

4.全体的に

3話まで終わって、なかなかいいスタートだったと思います。お役所的な補佐官も含めて、メンバーが非常に個性的なので、今後の展開が楽しみです。人間ドラマも期待できます。あえて望むことをあげると、やっぱり恋愛ドラマが見たいです。今まではその兆候はほとんど見られなかったけど、これからが楽しみです。

番組クレジット《エンドロール》は、管理人のレポートページにてご紹介しています。

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