ウルトラマンメビウスのファンサイト・メビウスベルト【ウルトラマンメビウス 第33話「青い火の女」レイゴ考察】

ウルトラマンメビウス 第33話「青い火の女」レイゴ考察ソフトバージョン

ウルトラマンメビウス・人魂怪獣 フェミゴン怪獣画像
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「テッペイ」大学キャンバスを、前をはだけた白衣姿で、本をチラ見しながらゆったりと歩くテッペイに、 同じよに白衣を羽織った男が近寄ってくる。

テッペイは本をたたみ「タカムラ先輩、お久しぶりです」挨拶をする。 タカムラは「テッペイ、お前GUYSに入ったんだってな」と一段とテッペイに近寄る。

「どうしたんですか?突然。顔色、悪いですよ」 「力を貸してくれ・・・」タカムラは、テッペイの手を強く引っつかむと 真顔で訴えた。「俺の妹が・・・悪魔に憑リつかれたらしいんだ」 テッペイはすっとんきょうな声を上げる「悪魔ぁーー?」

タカムラが屋上にテッペイを招き入れるとそこには 「その子がGUYSの?なんか、普通っぽいね」薄い黄色地に水玉模様のカットソー。 紺色のデニムのチュニック。 薄桃色のカラージーンズ。 そして、白いスウェットパーカーのいでたちが快活な女性が前に踏み出してきた。

タカムラは「トガワレイコさん、同じゼミの人」と紹介する。「はじめまして」 テッペイは、レイコへの挨拶もそこそこに、大学が展望できる位置のイスに座っている女性に、視線を投げかけた。

「あの子が?」女性は立ち上がって振り向いた。白い胸元にリボンのついたキャミソール。 フリル使いの水色のニット。 ベージュな小花のフレアースカートにはボックスプリーツが施してある。 清楚な姿の女性はにっこりとテッペイに微笑みかけた。

カーン野球のヒットの音がテッペイの胸に響いた。 ミサの顔を見つめて、へらへら顔のテッペイにタカムラが「ああ、妹のミサだ。今年この大学に入学した」頷く。

ミサはややうつむき「あなたが・・・・」そしてテッペイの顔を見た「助けてくれるんですか?」 ミサの表情にテッペイは思わず焦る「え・・・いや」 「私の中にいる何かを、追い出してくれるんですか?」 そのただごとではない様子に「先輩やっぱり僕は」逃げ腰になるテッペイ。

タカムラは「頼む!話だけでも聞いてくれないか?」テッペイをまたしても引っつかむ。 嫌そうなテッペイも仕方なく「・・・はい」 「今から1週間前の夜、俺たちは海に出かけた」

ミサは『わぁ・・・夜景が綺麗ー!みんなで写真撮ろう!』 はしゃいでいた。
「その時・・・」

友人が海を指差す。『あれ、何だろう?』水面にふわりと浮かぶ、 青い火の玉が近づいてくる。それは急激に接近スピードを上げて、一瞬青く炸裂した。ミサが瞳をカッと見開く。 一同は『うわぁぁぁ!』叫び昏倒した。

いち早く意識を取り戻したタカムラは『おい!』友人を次々に抱き起こす。『おい!』 レイコが頭をふる『私たち・・・どうしちゃったの?』 友人が『確か、火の玉がビューンって近づいて来て・・・』

その時、 ミサの叫び声が上がった。『熱い!熱い!熱いーー!』 タカムラは『どうした!?』ミサに駆け寄る。

倒れていたミサは、上半身を起こし座ったままの足をバタつかせている『熱いよ!怖い!』 タカムラは叫び『しっかりしろ!』 レイコも慌てる『動いちゃダメ!』

ミサは錯乱状態なのか『青い炎が!あああぁぁぁ!』 と絶叫すると突然そこら一体に次々と激しい火の手があがりる。一同は『わああ!ああ!』叫び続けた。

タカムラ「その後もミサは、時々パニックを起こし、必ず周囲の何かが燃え上がった」 レイコも頷く「本当よ。私も何度も見たんだから」 ミサは苦痛に顔をゆがめた「怖いんです・・・私、自分が自分じゃなくなる気がして・・・」

タカムラは「大丈夫、彼はGUYSの人間だ。きっと助けてくれる」とミサの肩に優しく手を置く。 テッペイは狼狽し焦る「ちょっと待ってくださいよ!僕はまだ何も・・・」

そこに屋上のドアが開き「先生、こっちです!ミサちゃん、霊媒師の先生、連れて来たぞ!」男は大急ぎで、 ミサの肩に手を置く「この子です」

霊媒師はやおら、ビシバシ棒立ちで、前に立ちはだかる男どもを手で払い飛ばし、 自ら道を作るとずんずんとミサに接近し、むんずとミサの肩を掴み 激しく揺さぶった。

「おお!なんという邪悪なオーラじゃ!オンゲケバサンバッダ、オンゲケバサンバッダ、 水金地火木土天海、あ〜〜次が言いたい!」 霊媒師は、冥王星が言えないジレンマに苦虫を噛み締めながら、

「うーー見えたぞ!そなたに憑りついておるのは、ムジナじゃぁ!」 一同は揃って首を霊媒師に突き出す。「ムジナぁぁ?」

霊媒師は勢いよく 「だが、安心しなさい。これを使えばすぐに退散する」 霊媒師は、白いきんちゃく袋にはいった効果テキメン根こそぎ除霊と書かれている 除霊セットを高くかかげて見せる。

一同は「えーーー!」と同時にまたしても首を突き出して驚く。 「代金は50万円。分割払いもOKじゃ」にたりと笑う霊媒師。その言葉に テッペイは「だからオカルトは嫌なんだよ」吐き出すようにそっぽを向いてつぶやいた。

霊媒師は「何ぃ!」声を荒げてテッペイを睨みつける。 テッペイは淡々と「帰ってください!ミサさんは僕が治します!」

霊媒師は飛び掛らんばかりの勢いで「喝ーーーっ!」テッペイを怒鳴りつけると 「笑わせるな、小僧!お前になーにが出来ると言うのじゃぁ!」テッペイに吼え、そしてミサにギロリと振り返ると、

「さぁ、すべてをこのわしに任せるのじゃぁ!」と強面の形相で、ミサに詰め寄った。 ミサは「ひゃぁーー!」悲鳴を上げ、とたんに除霊セットが真っ赤に燃え上がった。

霊媒師は、除霊セットを放り投げると、手を押さえて這いつくばる「熱っ!熱っ!・・・・嘘・・・・本物?本物だ!」

サコミズはコーヒーカップから顔を上げた「パイロキネシス?確か、念ずるだけで炎を発生させる力のことだよね?」 テッペイは頷いた「はい」 「ちょっと待った」とリュウは立ち上がりテッペイを持っていたペンで指差し、 マリナも「そういう非科学的現象を信じないんじゃなかった?」テッペイをやはり、ペンでちょんちょんと指差す。

テッペイはいたしかたなさそうに「この目で見ましたから・・・何かが自然発火現象を引き起こしたのは確かです」 と言うと、ミライが「何か?」と聞く。

テッペイは続ける「炎を発生させたのは彼女の身体に寄生した何かです。僕はその正体を突き止め。彼女を助けたいんです」 そして深夜に渡り分析を続ける テッペイは「体組織に変化が見当たらずか・・・」その何かが発見できずにいた。

朝日が差し込むミサの病室に、 テッペイは「おはよう!昨日はよく眠れた?」と顔を見せる。 ミサはテッペイのもつ白い花瓶に飾られたトルコ桔梗やらカスミソウの花をすぐさま見つけ 「はい、わぁーー、綺麗ーー!」と歓喜の声を上げる。

テッペイはテレながら「ここ、殺風景だからさ。せめて花だけでも、と思って」 ミサは即座に答える「ありがとうございます!本当はなんだか不安で・・・」

その様子を ぴょーん。ガラスで仕切られたミサの病室内が見られる隣室から、真ん中のミライを、 ジョージとリュウでサンドイッチで挟んだ状態で3人は、 もぐらたたきのモグラように一斉に顔だけを覗かす。

ミライはにこにこと「さすが、テッペイさん。気がつきますね」 リュウは「つーか、ミサって子、可愛いわ」惚れ惚れとして頷く。 ジョージは真顔で「俺なら迷わず、赤いバラ贈るぜ」

そこに コノミが入ってくると「あーーやっぱり。覗き見なんて、趣味悪いですよー」コノミの言葉に、 ミライは仰天すると「えっ!これ、悪い事なんですか?リュウさん!」いきなり立ち上がってしまった。

「バカっ!」慌ててミライの口をリュウが押さえ、ジョージがミライの体を下げようと押さえ込む。 しかし、ときすでに遅く、3人は唖然としているミサとテッペイにしっかりと目が合ってしまった。

「・・・・純粋にテッペイを応援しようと思って・・・」焦るリュウは、ガラスごしに、 手をふりふり愛嬌を振りまき、誤魔化し顔である。 ジョージも必死で、にこにこ手をふりながら「試合にはサポーターは欠かせないからな」 ミライも口を塞がれたままにこにこと手をふり、そしてリュウは、激しく同意する。「そうそうそう・・・」

コノミはややあきれたように「わかりましたから、早くシミュレーションに戻ってください」 と3人を追い出す。

テッペイもあきれたように「何やってんだ・・・」 ミサは「ふふふ・・・ははは・・・」楽しそうに笑った。 テッペイは「やっと、笑った」とミサの笑顔に嬉しそうだ。

「ごめんなさい、GUYSってなんとなく怖いイメージがあったから、ちょっと意外で・・・」 「そうだよね」 「あ、でもテッペイさんは、最初から優しそうでしたよ」 テッペイは「そ、そう?」照れて、所在なさげに花瓶をいじるのであった。

時を同じくして、夜の工業地帯に青白い発光体が彗星の如く降ってくると、空中で 停止し、間もなく一体の怪獣の姿になった。

青い表皮の背中一列に大きな角を数本生やし、首の付け根より上部には赤いトサ カ、口の両脇に赤い毒袋のようなものをぶら下げたものだった。

「湾岸工業地帯に怪獣出現。第三コンビナートに向け、進行中。直ちに出動して ください。」ミサキがディレクションルームで指示を出す。 「GUYS、Sally Go!」すかさずサコミズが号令を掛ける。「 GIG!」

怪獣はズシンズシンと足音を響かせながら闊歩する。 「ヤツをコンビナートに近づけるな!」リュウの言葉に、ガンフェニックスは2基 に分離し、怪獣に向け光線を発射する。

左腕で被弾した右肩部を庇うようにし、一声鳴く怪獣。 しかし次の瞬間、フッとその姿は消えてしまった。 「消えた!?」「逃げやがったのか?」ガンウィンガーのミライの言葉に、リュウが答える。 、続いてガンローダーのマリナが、 「何て手応えのない怪獣なの!?」と言葉を漏らす。 ジョージは無言で操縦桿を握っていた。

「いやいや…」デレクションルームから嬉々としたトリヤマの声。 「被害0で食い止めたと言うことは、実に喜ばしいことだ!」トリヤマは手を振り上げながら、嬉しそうだ。 「これも補佐官の日ごろの行いの賜ですね。」マルは大きく見開いた目で膝を軽 く折りうやうやしく言う 「やはりそう思うか?アハハハハハハハ!」「アハハ」

コノミが 「あの、遅いんですけど、ドキュメントMAT(エムエーティー)に同種族確認。」 その報告を受けて「レジストコードは、人魂(ひとだま)怪獣フェミゴン。」コノミのデータを補足した 直後、テッペイが不意に何かに思い当たったらしく、表 情を強張らせ立ち上がった。

「どうした、テッペイ?」サコミズが尋ねた。 「フェミゴンは、本来不定形な人魂のような存在で、人間に憑依することで初め て初めて実体化する宇宙怪獣なんです!」 一気に喋りながら、トリヤマとマルを押しのけて部屋を出ていくテッペイ。

「ミサさん!」ミサのベッドは、予感通りもぬけの空だった。 「やっぱり彼女が・・・」苦渋の表情でベッドに両手を突きうつむくテッペイ。 ふと、背中に気配を感じ、振り返る。

誰もいなかったはずのICUの隅に、左手で右肩を押さえたミサが立っていた。 「あたし…また青い炎に包まれて…そしたら記憶が…」 押さえた左手の指の間から、赤いものが一筋。

震えるようにやっとの思いで言った後、ミサは目をつむり、はらりと左腕が離れた 。 隠されていた寝間着の右肩に、血が滲んでいる。 テッペイの脳裏に、先ほどの怪獣の被弾にた姿がよぎった。

ミサがフッと床に崩れた。 「ミサさん!」慌てて駆け寄ると、ミサを支えるテッペイ。 意識の戻ったミサにテッペイは中腰のまま告げる。 「怖がらなくていい。きっと僕が助けてみせる。」 「本当ですか?」囁くように言うミサと、目と目をしっかり見つめ合い、テッペ イは黙ってひとつ肯く。

「まずは傷の手当てを…」テッペイが立ち上がろうとした瞬間・・・ ミサがテッペイの胸にしがみついて来た。

驚きながらもその左肩でミサを支えるテッペイ。 「本当に、助けてくれますか…?」 テッペイの背中に手をまわし、消え入りそうに訴えるミサの両肩を、優しくし かし強く抱くテッペイ。 「約束する!」 ミサももう一度、しっかりテッペイの肩を抱きしめる。

「ミサさんにフェミゴンが乗り移ってる!?」 ディレクションルームでミライが驚いて声をあげた。 「かつてフェミゴンは、防衛チームMATの女性隊員に憑依し、やはり石油コンビナ ートを執拗に襲っています。」 クルー全員に向けてテッペイは説明を続ける。

「で、乗り移られた女性隊員はどうなったの?」マリナが尋ねた。 「ウルトラマンがフェミゴンを倒した直後に分離し、無事だったそうです。」 「何だよ、じゃ問題ねぇじゃん!」 緊張が解けたかのようにリュウが椅子を後方にずらし、一同に安堵の笑みがこぼれる 。

「待ってください!まだそう判断するのは早すぎます。」テッペイの表情はいぜん厳しいままだ。 「・・・どうしてですか?」コノミが不思議そうに尋ねる。

「今回、過去のケースとは明らかに異なる点があります。」 「ミサさんの怪我のことですね?」ミライが勢いよく立ち上がった。 「そ!彼女の場合、フェミゴンが攻撃で受けたダメージが、そのまま身体に現れ てるんです。」 「ってことは、フェミゴンを倒せば…」 「彼女まで死ぬ、って言うのか!?」リュウとジョージも驚き、立ち上 がった。 「その可能性は…否定できません。」務めて冷静な様子を保つテッペイ。

「ハイ、これ。」「僕に!?」ベッドに起きあがったミサが、テッペイにミサン ガを差し出す。 「看護士さんに材料を貰って作ったんです。」 「…ひょっとして、気に入りませんでした?」 驚いて、固まったままのテッペイの顔色を伺うミサ。

「いや、そんなことないよ!ありがとう。」テッペイの顔は、驚きから喜びの表情が変わった。 「良かったぁ。」ミサの少しはにかんだ顔がテッペイの笑顔にパッと明るくなった。 「大切にするよ。」 その日テッペイは、頭を掻きながら深夜まで対策をこうじつづけた。

ディレクションルーム。サコミズの指揮の元、ミライ、リュウ、ジョージが打ち 合わせをしていた。 バシーーン! 4人は音のする方を一斉に見る。

「駄目だぁ。解決策どころか、手掛かりすら見つからない!」テッペイが書類を 叩き付け、そのデスクに両肘を突き、手を組み合わせうつむく。 「このままじゃあ・・・」

その時 「大変です!」マリナが慌てて駆け込んで来た。 「ミサさんが、病室からいなくなりました!」

ピーピーピーピー警告音が司令室に鳴り響いた。 「第一コンビナートにフェミゴン出現!」 サコミズがクルーを見回す。「出動だ。」「ちょっ・・・待ってください!それじゃあ、ミサさんは!?」テッペイの言葉に、 毅然としてサコミズは答える。 「わかってる。だが、我々はGUYSだ。このまま放って置くわけにはいかない。」

フェミゴンの目から発射された光線は、コンビナートタンクに穴を開け、上蓋を 吹き飛ばし、中のオイルを爆発炎上させる。 激しく高く上がった炎を、イチ、ニ、サーンと吸い込み、自らのエネルギーとす るフェミゴン。

「こっちです!皆さん、落ち着いて!」地上班のコノミは、コンビナートの従業 員を誘導し、「しっかり!」テッペイは負傷した者に自分の肩を貸す。 あたり一面が炎の海と化していて、更に被害は拡大する一方である。

「これだけやられ放題でも、手出しできないなんて!」上空を旋回するガンフェ ニックスのジョージが、歯がゆい思いで言葉を吐き出すと、 「あの怪獣がミサさんなら、下手な攻撃は出来ないでしょ。」マリナがそんなジ ョージを諫めるように後方から言葉を返す。

「どうすればいいんだ?」リュウの言葉に 「僕が戦います!」ミライが言い放つと、「メビウーース!」リュウの後 部座席に着いたまま変身した。

フェミゴンとメビウスの対峙するさまを、地上から心配そうに見守るテッペイ。 メビウスはフェミゴンに掴みかかるが、どっしりした巨体に阻まれ、弾き飛ばさ れる。

続いて体制を立て直そうとすると、今度は目から発射された光線が肩に命中し、 口から吐く火球はメビウスの身体を痛め付けながら後退させる。

その攻防戦の近くで人の悲鳴が上がった「わぁぁーーーっ!」「大丈夫か?」 メビウスとフェミゴンの間で、瓦礫に下肢を挟まれ身動きの取れなくなった仲間を、同僚が助け出そうとしていたのだ。

フェミゴンが徐々に逃げ遅れた二人に近づいて来る。「ウァァァァ!」救出に向かった者が恐怖の 悲鳴を上げた。 一瞬躊躇したメビウスだったが、メビュームシュートを撃つ体制に 入る。

「やめてくれーーーっ!」ハッ!?テッペイの叫び声にメビウスの手は止まった 。 テッペイを見つめるメビウスの胸に、フェミゴンの火球が命中し、メビウスは仰 向けに倒れた。 雄叫びをあげながら、フェミゴンはまたもや一旦消滅した。

唇を噛み締めてじっとその場にたたずむテッペイ。

「ミライくんはあの時、光線を撃つつもりだったの。その結果によって、ミサ さんが死ぬかもしれなかったのに。」 ディレクションルームのデスクの端に腰をかけ、うつむくミライの元へ、テッペ イは強く訴える。

「テッペイ、ミライを責めるのは筋違いだ。」すかさずリュウが言い、 「あの場合、ミライくんが取った行動は、仕方なかったわ。」マリナも後押しす る。

「コンビナートを守る為なら、彼女の命を犠牲にしても仕方なかった、そう言う ことですか!?」 「テッペイ、いい加減に…」 「ごめんなさい!」今度はリュウとマリナに掴みかかる勢いのテッペイの後方で 、立ち上がったミライが気を付けをして、深々と頭を下げた。

「僕にもっと力があれば…」「謝ることなんかないよ。」ミライの言葉を遮るよ うにムスッとした表情でテッペイが言い放つ。

「ミライくんは、正義を守るウルトラマンだからね。でも、僕は彼女を守る、そ う約束したから。」「それは僕だって…」またもや言葉を遮り、 大声で叫ぶ。「僕は、人間として彼女を見捨てることは出来ない!」

ミライには返す言葉もなく、大きく見開いた目を泳がせ、またうつむいた。 テッペイは高揚した様子で部屋を走って出て行き、クルーたちは誰も何も言えず 、ただ黙って見送るだけだった。

「あたしGUYSに入りたい。」ミサは笑顔で看護士に語る。「テッペイさんみたい になってね、たくさんの人を守りたいの。」 その様子を、テッペイはガラス越しにそっと見て溜息をつく。 「ごめーん、僕は無力だ…」壁にもたれかかるテッペイの元に、誰かがやって来 た。 「少し外の空気でも吸おうか。」ミサの様子を一瞥し、サコミズはテッペイを誘 う。

屋上のフェンスに外向きにもたれるテッペイと、対照的にフェンスに背をもたれ るサコミズ。

「“医者もGUYSも、同じ人の命を守る仕事だ”前にお母さんにそう言ったそうだ ね。」「はい。」テッペイは小さく返事をする。

「ただ、どんな優れた医者だって、全ての患者さんを救えるわけじゃない。哀し い結果を受け止める時もあるよね。」テッペイはうつむき、黙ってまた景色を眺 める。 「でもさ、テッペイのお父さんにしても、それで医者を辞めたりはしない。何故 だと思う?」サコミズはテッペイの横顔に語りかける。 「どんな結果が待っていようと、諦めずに、最後の最後まで精一杯頑張る。」

「人の命を守るこ仕事ってのは、そういうことじゃないのかなぁ。」 「失礼します!」こわばった表情のまま、サコミズに向き直り礼をすると、テッ ペイはその場を後にした。

「ミライくん!」静まりかえったディレクションルームへ戻ったテッペイは、着 席したミライの後ろに直立した。 メンバーが皆、テッペイに注目する。 「さっきはごめん。ひどいことを言ってしまったね。」

「諦めたくないんだ。最後の最後まで。」 「テッペイさん!」ようやくミライが笑顔を覗かせた。 「僕も手伝わせてください。一緒に、ミサさんを助けたいんです。」

「ありがと…」テッペイの強張った表情も、やっと緩み、その2人のもとへそれぞ れ仲間たちが集まって来て、肩を叩いたり静かな激励をした。 その様子を見て微笑むサコミズ。

「やったぁぁぁ!」フェニックスネストに大声が響き渡る。 廊下の角を曲がり、両腕で高々とツールを掲げる小走りのテッペイは、くしゃく しゃに崩れかけた笑顔だった。 「おっ、おいで!」「完成だぁぁぁっ!!」 それを追ってきたミライの手をテッペイは握り、一緒にディレクション ルームへ急ぐ。

「スピリット・セパレーター。これをメテオールショットで撃ち込み、メビウス の必殺光線と融合することで、彼女をフェミゴンから分離させることが出来るは ずです。」青いボディに黄色い3本のラインが縦に走るカプセル。

「融合?」マリナの質問に、同時に肯き、今度はミライが答える。 「はい、過去にフェミゴンと女性隊員が分離出来たのは、ウルトラマンの光線に 含まれる、エネルギー素粒子が関係してた為だってわかったんです。」

キィィン! 和むディレクションルームに反して薄暗い病室。ミサの中で何かが覚醒した。 バーン!!ベッドに腰掛けたミサの後方で、テッペイが花瓶に挿した花が炎上し た。

「ミサさん、やっと…」意気揚々と病室に飛び込んだ病室は空。 テッペイの目に飛び込んで来たのは、真っ黒に炭化した花だった。

駐車場に出ると、道路を炎に包みながら、裸足のミサがゆっくり向こうに歩いて行 くところだった。 「ミサさーーん!」テッペイの声にふり向いたミサ。ミサの前方にも火の手があ がる。

「助けて」「ミサさーん!」その時、前に踏み出そうとしたテッペイの目前に一 列火が走り、熱い炎がテッペイを襲う。 「うわぁぁぁっ!」テッペイは後ろに転がった。 「助けて・・・テッペイさん・・・」ミサはつぅと涙を流し、テッペイに救いを求める 。

「うわっ!」「ミサさーーーん!」テッペイが踏み出そうとすると、勢いを増し た炎が高く燃え上がり、容赦なく襲って来て行く手を阻む。 テッペイが身動き出来ぬ間に、ミサは青白い炎に包まれるように消えて行った。

ミライが駆けつけた。 「テッペイさん、大丈夫ですか?」「ミサさんがっ!」 フェミゴンが雄叫びをあげ、再びコンビナートを炎上させ、その炎を吸い込んで 行く。

火の手の上がった工業地帯に、飛行してきたメビウスが降り立った。 夜の海面に炎を写し、メビウスとフェミゴンが対峙する。 メビウスキックでフェミゴンを突き放すと、相手は口から火球を撃って来た。 火球の連続攻撃を、メビウスはバリアーでかわす。

メテオールショットを握りしめ、地上で心配そうに見守るテッペイ。 今度は太い尻尾を振り回すが、メビウスは軽くジャンプして避ける。 怒ったフェミゴンは、直接掴み掛かって来て、体重でメビウスを押さえ込もうと する。 フェミゴンをはね除けるようにメビウスは立ち上がり、蹴りの1発で、相手を遠ざける。

開発したカプセルをメモリーディスプレイに装填するテッペイ。 そしてそれを更にメテオールショットに装填した。 〈メテオール・オーバードライブ〉準備が整った。

「例えどんな結果が待っていようとも、最後の最後まで、僕も諦めない!」 ミサにプレゼントされた、手首の虹色のミサンガを見つめ、自分に言い聞かせる ように声に出し、テッペイは走り出した。

メビウスはフェミゴンを後ろから羽交い締めにし、身動き出来ないよう押さえつ けた。暴れるフェミゴンの吐く火球が、無作為に空や地上に放射される。 メビウスが所定の位置についたテッペイと、無言の合図を交わした。

「ミサさん、必ず、君を救ってやる!!」自分 の勇気を絞り出すように、燃える炎に照らされたテッペイの顔。 そう叫んでメテオールショットを片手に構え、フェミゴンへ渾身の一発を撃ち込 んだ。

渦巻きながら力強く伸びたエメラルドグリーンの光線が、メビウスが掴んでいたフェミゴンの胸部へ命 中し、その部位が輝きだした。

「今だ、ウルトラマン!!」テッペイは叫ぶ。 メビウスは側転と斜め前転で素早く移動し、少し離れた場所に構える。 「セヤーーーッ!」そして放ったメビュームシュート!

オレンジ色の光線を浴びたフェミゴンの周囲は、虹色に輝きを放った。 続いて、両腕の付け根あたりから外側へ向かい、2本の白い軽い爆発を伴った白煙 が立ちこめる。 その中でフェミゴンの身体は、透明になって行き、見えなくなった。

赤いバラを左手に持ち、その右手が黒いスーツのネクタイを整える。 「タイインオメデトウ・・・」 右手に持ち替えられた一厘の赤いバラが、スーツの胸ポケットに収められた。 「退院おめでとうございます。」 「よしっ!まあまあだな。」オウムのように繰り返し、棒立ちのままジョージに 身支度を整えてもらったテッペイ。両手に赤いバラの花束を抱えている。

ミライもはニコニコそれを見守る。 右に分け目を入れ、サイドから持ってきた髪を後ろで無造作にはねさせ、ジョージをまねて、精一杯 に洒落てみた。

「テッペイ!」リュウも飛んで来た。「出てきたぞ。」 「テッペイさん、しっかり!」ミライもエールを送る。 ジョージに肩を捕まれ方向転換、そのまま背中を押され、おどおどと前に踏み出すテッペイ 。

「この度は、おめでとうございます。」「おめでとうございます。」 病院の玄関先で、医師と看護士による、ミサの退院の挨 拶が取り交わされていた。 「よく頑張ったね。」「いいえ、皆さんのおかげです。」「とんでもない。」

数歩進んだテッペイだったが、立ち止まり、不安そうに3人の仲間を振り返る。 行け行け、ゴー、シッシッと合図を送るリュウ、ミライ、ジョージ。 意を決してミサの元へ近づこうとするテッペイ。

「ありがとう。」迎えの兄と女友だちの真ん中にいたミサが、こっちを向いた。 アアッ!表情が明るく輝き、大きく右手を振り、長い髪を左右に揺らしながら、 階段を駆け下りて来た。 満面の笑顔でこちらに走って来るミサを見て、テッペイの緊張も一気に解け、笑 顔になった。

「ミサさぁん♪」テッペイは花束を左手に持ち、両手を思い切り拡げ、ミサを待 ち構えた。

しかし・・・ ミサはテッペイの元に停まることなく、そのまま通り過ぎた。 テッペイが後ろを振り返ると、ミサは別の男の胸へ飛び込んだ。

「ミサちゃん!」ミサは男の両腕にしっかり受け止められた。 テッペイは両手を拡げたまま、フリーズした・・・。 はぁぁっ・・・GUYS3名も呆然と言葉を無くす。

「退院、おめでとう。」「うん!」また2人は抱きしめ合った。 それは、ミサとその兄たちとグループで、ずっと一緒にいた男だった。 テッペイは歯を噛みしめ、苦渋の表情で彼らを見つめた。

「彼女、フェミゴンに取り憑かれてからの記憶を全部なくしてたらしいんだ。」 「それじゃ、テッペイくんのことも?」リュウの話にマリナが食い下がる。 「そう、キレイ、サッパーリ!」 「で、しっかり彼の胸に飛び込んだ。」ジョージが遠くを見るような目で続ける 。 「そんなぁ。テッペイさん、あんなに頑張ったのに。」コノミも立ち上がった。

テッペイは屋上で、手の平に置いたミサンガをじっと見つめていた。 「テッペイさん!」「ん?」テッペイにミライが後ろから呼びかけた 。 テッペイはそっと涙を拭い、そのまま振り向かない。

「これで良かったんでしょうか…」ミライが申し訳なさそうに問いかける。 「僕らはベストを尽くした。そして彼女を救った。約束を果たした。それで充分 じゃないか。」

ふり向き、ゆっくり歩いて来たテッペイが、ミライの前で立ち止まり、顔を見合 わせた。 「例え何の代償がなくても、最後まで頑張る。医者も、GUYSも。それに…ウルト ラマンもね。」 「はい!」笑顔のテッペイに、同じく笑顔を返すミライ。

再びフェンスにもたれ、白雲のわきたつ青空を見上げるテッペイ。 その傍へ、もう一度頬笑んだミライが駆け寄って行った。

管理人のここが考察ポイント

今回のポイントは己のジレンマを克服する勇気とアシストであろう。

本作はいくつかのジレンマ(二つの相反する事柄の板挟みになること)が取り上げられていた。

まずはお笑いポイントにもなった。霊媒師の冥王星が言えないジレンマ。 これは国際天文学連合の決定により、太陽系のもっとも外側を回る冥王星が惑星から除外されることになり、 太陽系は8惑星となったことは知っているが、それを認めたくない。というジレンマ。

きっと僕が助けてみせると言い切ったテッペイであったが、その実、救うべく手がかりすら見つけていなかった。というジレンマ。

次にウルトラマンは正義の味方だというテッペイの発言。 コンビナートと周囲の人を守るためにメビウスがやろうとしたことは、理解できるが、 愛する者を守りたいテッペイは認められないといジレンマ。

そして失恋は辛いが、愛する人が幸せになるならばと思うジレンマ。

ミサの笑顔を取り戻すためにテッペイは、 メビウスとメテオール技術の融合により、怪獣を倒す。

テッペイは、ウルトラマンと人間はまずその能力に差があることと、異質であることを認めており、 ウルトラマンは正義を守るための存在であり、それに対して、 自分は人間として彼女を見捨てることは出来きないといった。 これは人間の正義とは、時に私情に流され曖昧で、未熟なものてあるということなのではないだろうか。

病気になるというのは、まず体が病に負けたことからはじまる。今回で言うならはミサは怪獣に憑依された。 例えれば、病に侵されたようなものである。

病の場合は、負けたのだから次は勝ちにいくのである。どうして病に侵されたのか、 それを分析し攻略し、病に勝ちにいくのである。

いきなり、負けからスタートする闘いは、次がないため、熾烈で必死である。 それは自分の負けを認めた潔さと敵をなめられない 緊張感。 それらがよりいっそう次の結果を出すための努力への足かがりとなる。

テッペイの場合も、分離させれなかった場合はミサの死が待っていた。 男として、彼女を守りたい。自分の力でミサを守ってやるといきおっていたが、しかしその実、てかがりすらつかめていなかった。

守る力のあるウルトラマンとの能力の差に、自分の非力を感じ、 ミライに対してやれきれないジレンマを激しく吐露してしまった。

そのテッペイに発想の転換があった。 そのアドバイスを投下したのはサコミズであった。「 どんな優れた医者だって、全ての患者さんを救えるわけじゃない」それは負け、敗北を認めることから始まる 戦いもあるということだ。

自分の能力がたりなければどうしたらいいのか。協力してもらうしかない。 そう、テッペイが最も認める存在。ウルトラマンと共に闘うしかない。

ミサを自分が守りたいという強い気持ちとプライドから発生するジレンマを克服させ、ウルトラマンとの融合を考案したテッペイ。 ミライと手をつながんばかりの羽目をはずすほどの嬉しそうな描写が、自らの複雑な 心情を克服させ、 融合に結びつけたことへの喜びとして、おもっきり表現されていた。

アシストについては、縁の下の力もち、すべての人が、表舞台に立っているわけではない。 何かを成し遂げるためには、そのためにサポートしたり、アシストしたりといった。 ゴールを決めさせるために、必要な働きをする人間が必ず必要になる。

より確実にゴールを決めたいからである。また、やり直しのきかないものや、失敗の許せないものは特にである。

体育で人間ピラミッドというのがあるが、これは最後に両手を広げて、高々と立つのはたった一人である。 しかしその一人を立たせるためにたくさんの人が土台となって踏ん張る。わずかな触れすらピラミッドの崩壊につながる。 誰がどの部分を担当していても、意思を一つに力を合わせてはじめて完成させることができる。 このイメージである。

苦しんでいる人を助けるのが目的であり、仮にピラミッドの頂点に立てなくても、ゴールを決めれる側に回れなくても、 そして誰からも認められなくても、諦めず結果を出すために、最後までベストをつくしたことを誉れとせよ。 というメッセージが込められていた。

日頃縁の下の力持ちとして、ガイズの脇を固めているテッペイだったが、もしや今回はという出だしであったが、 テッペイの恋心は報われなかった。

常に人は相手から受け入れられるものではない。恋愛感情などはなおのことであろう。 男泣きをみせたテッペイだが、いつか報われる日が来るであろう。

どんな時にもまじめで誠実。協調性と融和を保ち、そして縁下の力持ちであることを厭わない。そんなテッペイを見ているのは 決して一人ではないのだから。

コンビナートが破壊されるシーンなど、やはり炎を使うと、迫力の中にも神秘的なものを感じる。 一人では闘っていない。そんなガイズのメンバーをテッペイの視点で等身大で描いた1作だった。

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ウルトラマンメビウス 第33話「青い火の女」

人魂怪獣 フェミゴン(フェミゴンフレイム) 登場 

《キャスト》ヒビノ ミライ 五十嵐隼士 / アイハラ リュウ 仁科克基 / カザ マ マリナ 斉川あい / イカルガ ジョージ 渡辺大輔 / アマガイ コノミ 平田 弥里 / クゼ テッペイ 内野謙太 / サコミズ シンゴ 田中 実 / トリヤマ補佐 官 石井愃一 / マル補佐官秘書 まいど 豊 / ミサキ ユキ 石川紗彩 / タカム ラ ミサ 斉藤麻衣 / 加藤厚史 / 中村 翼 / 稲垣浩子 / 赤星昇一郎 / 中井理恵 / 小磯龍哉 / 畑中友仁 / テアトルアカデミー / 早川プロダクション

《スーツアクター》和田三四郎 / 西村 郎

《シリーズ構成》赤星政尚 《設定考証》谷崎あきら 《脚本》長谷川圭一 《 特技監督》菊池雄一 《監督》小原直樹 《監修・製作》円谷一夫 《製作統括 》大岡新一 《企画》岡崎剛之 / 江藤直行 / 中村理一郎 《プロデューサー》 岩佐芳弘 / 渋谷浩康 / 山西太平 《制作プロデューサー》小山信行 《アソシ エイトプロデューサー》小掛慎太郎 《ラインプロデューサー》中井光夫 《音 楽プロデューサー》玉川 静 《音楽》佐橋俊彦

=本編スタッフ=

《撮影》倉持武弘 《照明》佐藤才輔 《美術》内田哲也 《録音》岩岡勝徳  《操演》上田健一 《助監督》石川 整 《装飾》大藤邦康 《衣装》宮崎みずほ  《メイク》今井志保 《車両》野口茂樹 《製作主任》高橋誠喜 《編集》前 嶌健治 《VFX》田代定三 《デジタルエディター》柳生俊一 《VE》高田秀雄  《スクリプター》島貫育子 《キャスティング》小島文夫

=特技スタッフ=

《撮影》新井 毅 《照明》高野和男 《美術》佐々木朋哉 《操演》根岸 泉 《殺陣》岡野弘之 《助監督》日暮大幹 《スクリプター》島貫育子 《スチー ル》橋本賢司 《制作主任》菊池英次 《キャラクターデザイン》丸山 浩 《キ ャラクターデザイン・イメージボード》酉澤安施 《キャラクターメンテナンス 》宮川秀男 《タイトルデザイン》佐藤さい子 《仕上げ》鶴田幸伸 《CGIモー ションディレクター》板野一郎 / 円谷CGI-ROOM 《CGIスーパーバイザー》早川哲 司 《CGIディレクター》祖父江成則 《CGIデザイナー》大坪隆仁 / 上田和彦 / 澤田元春 / 小嶋律史 / 森 裕二 / 小杉淑美 / 川口智久 《CGIマネージャー》小 田達哉 《エフェクトコーディネート》小野寺 浩 《エフェクトアニメーター》 増田英和 《デジタルマットアート》有働武史 《カラリスト》高田 淳 《音響 効果》古谷友二 《編曲》池田地香子 《整音》松本能紀 《MD担当》福井 顕 / 須賀久子 《催事宣伝》古池啓一 / 大野まゆみ / 菅野悦子 《製作デスク》石渡 牧子 《番組宣伝》重松和世 / 橋本栄次 / 太田小由美 / 堀川勝一 / 武藤博昭

《協力》松下電器産業 / ドゥカティジャパン / クリエイティブ・オフィス ヤッ プ / 銀座サクラヤ / プログレッシブ / キャン・インターナショナル / 日本照 明 / 東宝ビルト / 東宝コスチューム / 開米プロダクション / 亀甲船 / スワラ プロ / スリーエススタジオ / 富士通 乾電池 / ヒルマモデルクラフト / ハルジ ン / グレイショコラ / 宗特機 / コダック / ムーンスター / 日本エフェクトセ ンター / IMAGICA / クレッセント / AdobeSystems / ボーンデジタル / D.A.S.T /

スタジオ・バックホーン / パンチライン / RECARO / 岡村製作所 / ナナオ / パ ラマウントベッド / 日本光電 / フクダ電子 / レイト商会 / K2JAPAN / 富士グ ローブ / CASIO / KENNETH COLE / Zoff / e.a.p / ¥・JEANS / QCT.FLASH / OF THE NEIGE STYLE

《撮影協力》横浜国際プール / 武蔵工業大学環境情報学部 《制作協力》電通  《製作著作》中部日本放送 /円谷プロダクション  《提供》BANDAI