ウルトラマンメビウスのファンサイト・メビウスベルト【ウルトラマンメビウス 第36話「ミライの妹」レイゴ考察】

ウルトラマンメビウス 第36話「ミライの妹」 レイゴ考察ソフトバージョン

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大空を舞う高速で飛行するガンローダーに機上のジョージは「くらえー」怪獣アングロスに攻撃を加えていた。

アングロスは、頭に角を持ち、赤い鋭い目、固い表皮に覆われ、犀のような形態の 四足で移動する怪獣だった。 リュウは「集中攻撃だ!一箇所を同時に狙うぞ!」とメンバーに指示を出す。

一同は「GIG!」と声を揃える。 リュウがガンウインガーから「ウイングレットブラスター!」 ガンローダーからジョージが「バリアブルパルサー!」 ガンブースターからミライが「アルタイドブレイザー」オレンジや緑のビーム砲を炸裂させる。

アングロスは 胸部に一斉攻撃を受け、一度立ち上がるような仕草ののち、攻撃の衝撃に仰向けに転倒する。

アグロスは、とっさに、自らの先端をドリル状に回転させると地中に穴を掘って逃げた。 マリナが「逃げ足の速い奴・・・」とやや悔しそうに口にする。 リュウが「仕方ねぇ・・・帰るぞ」 と促すと、一同力なく「GIG」と答えるが、 ミライは一人いつもと変わらずきっぱりと「GIG・・・」と声に出してから、 ふと森林の中に誰かが倒れているのを目視する。

「あれは?」倒れている人影を発見したミライはガンブースターの進路を急遽変更する。 リュウがそれに気づき「ミライ、どうかしたのか?」と聞くが、 ミライは「先に戻っててください」と言い残してメンバーの帰路から外れる。 リュウはミライの行動に「はぁ?」といぶかしがるのだった。

ミライが現場に駆けつけると、紺のエンブレム付ブレザーに、白いシャツ。胸に赤いリボンを結んで、 ダークな茶系のプリーツスカートに、白いハイソックスを履いている制服姿の 一人の少女が倒れていた。

「この子・・・まさか。」ミライは少女の肩を揺する「おい!大丈夫か?おい・・・」少女は目を開けるとミライを見た 「怖がらないで」ミライは優しく伝える。

ガイズの食堂でジョージが気ぜわしそうに振り返る「おっそいなぁ・・・ミライの奴」 リュウも「早くしねえと、カレーなくなっちまう」とスプーンを口にくわえて「・・・ぞ?」言い終わらぬうちにミライと 連れたって入ってきた少女に視線が届いた。

「ミライ・・・つーか何やってたんだ?」 みんなが一斉に振り返る。すぐさまミライの元にメンバーが走り寄ってくる。

ミライは「いやぁーあのー」としろもどろとなるそのミライの背に隠れる少女にジョージは、 ミライの肩を掴み、横に跳ね除けるようにどかし、 うやうやしく方膝を付き、赤いパラを1輪差し出す。「始めまして、セニョリータ」

ジョージの稲妻のような行動にマリナはあきれたように小首をかしげると、 ミライを引き寄せる「ねねねね、誰誰誰?」

コノミが両手を組んで「あっ!ひょっとしてミライくん、こっそり彼女居たとか?」 テッペイは仰天する。「うそ!!」

ミライはめっぽう焦って訂正する。「いえいえいえいえ、そんなんじゃありません」 リュウはミライの肩をわしずかむと、少女の方にぐいっとミライの体を向けて「じゃぁ・・・誰?」と促す。

少女は「妹です」と言った。 ジョージの「えっ!」という叫びを号令に、 全員があまりの衝撃に、唖然と口を開いたまま固まった。 ミライも驚きの表情のまま目を見開き「僕の・・・妹?」と少女自身に聞くのだった。

ジョージが、「じゃぁ、妹ってのは、嘘なのか?」とテーブルに手をついて尋ねた。 「もちろんです。僕には妹は居ませんから」しゃがんで小声で話すミライ。 マリナもテーブルに片手を置いて身を乗り出した、「なんでそんな事、言ったのかしら?」

「判りません。ただ、彼女たちサイコキノ星人は、 非常にイタズラ好きな種族なんです。それと関係があるのかもしれません」 ミライの言葉にコノミが「イタズラ好き?」と聞く。

「サイコキノ星人は自分たちの超能力を使って、いろんな星でイタズラをくり返しているんです」 テッペイがやおら「今、超能力って言ったよね?」大声を出し、コノミがあわててテッペイの口を手で押さえる。 マリナも眉をひそめて口に人差し指を立てて「しぃぃぃー」

テッペイは慌てて声のトーンを落としながら 「さっきの怪獣、レジストコード.アングロスには生体反応が無かったんです。しかも構成物質の大半は鉱物粒子。 まるで泥人形が誰かに操られてるみたいだったんです」

リュウの「じゃぁ、あの子が超能力で?」という言葉に今度は、 ミライが「待ってください!」大声をあげて立ち上がった。少女がミライのほうをちらりと見る。

ミライは、声のボリュームを絞ると 「彼女がアングロスを操っていた確証は、まだありません。それに、もしそうだとしても、 僕がもう二度としないように言い聞かせます」

ミライの肩に手をおくと、ひそっとジョージが 「待て待て、アミーゴ。言って聞く相手なのか?」 ひそひそと談合の続くガイズからやや距離を置き、窓の外の景色を見つめながら少女は口元に薄ら笑いを浮かべた。

そこにトリヤマがマルを連れ立って入ってきた。 「いやいやいや、諸君。先ほどはお疲れさま。取り逃がした事は、まったくもって残念だが・・・」 マルはすばやく少女に気がついた「あの子は?」

マリナは狼狽すると「あ〜〜〜あ〜、ミライくんのー」 ジョージは顔をくしゃくしゃにして「な・・・なぁ」 コノミが「あ・・・うん、妹さんです」と発言。 テッペイがすばやく同意する「そう、さっき訪ねて来られて」

マルはにこやかに「へぇー君に妹が?」ミライは、マルの視線に慌ててにこにこしきりと頷く。 少女に、にこにこ急接近するマル「へぇ、お名前は?」

ミライが言いよどむ「そ・・・それはですね・・・」 リュウが回り込むように 「えっと、ミライの妹ちゃんなんで、カコ・・・カコちゃんで決まってるじゃないですかぁ」

マルは「カコちゃんって言うんですかー。」嬉しそうに「はじめまして、私がマル・・・」 コノミはマルと少女の間に入り込むと 「そんな事よりも、お二人とも早く行かないと、Aランチ無くなっちゃいますよー」

トリヤマが「おっ!そうだった。急ぐぞ、マル」 マルも頷き、進もうとして、トリヤマがわきの下に挟んだ雑誌を自ら脇に隙間をつくり落下させた。

ドサッと音を立てて落ちた雑誌「Einstcin World 12月号」は、ピッポリット星人のアップが表紙を飾り、 『宇宙人被害の実態を探る。』『侵略者たちを科学的に分析』『トリヤマ補佐官』と大きく3段抜きで飾られていた。

トリヤマは腰をかがめてそれを拾うと 「あはははは!これには私のインタビューが載っておる。諸君らもぜひ、目を通しておきたまえ。 相次ぐ宇宙からの侵略に、ズバッと答えておるからな」と得意満面で目をひん剥いて雑誌をジョージに渡す。

マルの「おかげでここんとこ、取材の申し込みが多くて・・・」 という言葉にさも嬉しそうに トリヤマは調子に乗った 「まったく、はた迷惑な話だ。宇宙人など、いなくなってしまえばいいのだー。はははは・・・」 トリヤマの言葉に思わず拳を握るミライ。

次の瞬間トリヤマのズボンがストンと足首まで落ちた。白に紺の横じまの下着姿のトリヤマに、 マリナは思わず体をそむけ、コノミはとっさに顔を隠す。

「いやぁぁん。」頬に恥ずかしげに手をあてたトリヤマは、今度は 体が宙に足からつりあがり、空中浮遊のように、浮き上がった。 「わああああーなんだなんだなんだ、こりゃぁ。GUYS JAPANの要職である私を狙った、 宇宙人の攻撃だ!」ドスンと数mの高さから、急落下したトリヤマは、したたかに体を床に打ち付けた「あいたぁぁ!」

マリナが駆け寄る「大丈夫ですか?」 ミライは無言でカコの手を強く引っ張った。「放して!放してよ!」 廊下にでるとミライは強く言った「ダメだ!その力を使っちゃ」

カコは納得できない表情だ「どうして?あんな言われ方して、悔しくないの?何の力も無いんだよ、人間なんて」 「だからと言って、君が好き勝手な事をしていい理由にはならない。」というと、 カコの肩に手をおいて、ミライはカコの顔を見つめながら、「この星にはこの星のルールがある。」

「ここで過ごす以上、僕ら宇宙人はそのルールを守らなければならない。それが他人の星で過ごすという事だ」 カコはじっとミライの顔を見つめていた。

指令室に戻ってきたジョージとマリナにリュウが「どうだった?」声をかける。 マリナは「トリピーったら、宇宙人が忍び込んでるんだ。絶対に見つけ出せーだって」 顔をしかめ、ジョージも「もう、ゆでだこみたいな顔で大騒ぎ」あきれたように肩をすくめる。

その時テッペイが 「やっぱり・・・あの子が補佐官に対して超能力を使用した際に検出されたのと同じ波長のPK波が、 アングロスの出現と前後して検出されてます」 と分析の結果を報告した。

コノミが「じゃぁ、アングロスは・・・・はぁ」小さくため息をつくと「・・・あの子が・・・」 リュウも歯切れが悪く「決まり・・・だな」と言葉に出した。

外を眺めているミライの横にサコミズが静かに立つ 「話は聞いた。カコちゃんだっけ?」 「あの子は、友好的な理由で地球に来たんじゃない。そんな事はわかってます」 「だったらなぜ?」

「彼女は・・・僕と彼女は兄妹だから。」思わずミライの顔を見るサコミズ。 「過去に地球を訪れた大先輩が、地球の少年と兄弟になる約束を交わしたそうです。 その話が伝わった時から、兄弟という言葉が、光の国では特別な意味を持つようになったんです」 「特別な意味?」

「兄弟という言葉が、人間と僕らの繋がりを生んでくれた。それは僕らにとって、目を見て すごく嬉しい事だったんです」その言葉を盗み聞きしていたカコは口元に冷笑を浮かべた。そしてついっと去ろうとして、

「だから、自らを妹と称した彼女を信じたい、そう考えてるんだね?」 「それに、サイコキノ星人は不幸な宇宙人なんです。」そのミライの言葉にカコは振り向かず足を止めた。

「その発達した超能力のせいで、 サイコキノ星人は自分たちの星を失っています。 よその星へ行って、イタズラをするのも、自分たちの星を持たない寂しさを紛らわすためかもしれないんです」 カコはその場を音もなく去った。

「優しいな、ミライは」 サコミズの言葉にミライ「え・・・?」と聞く。

サコミズがにこやかに「彼女がしばらくここに泊まれるように、私が手配しとこう」 ミライは嬉しそうだ「隊長・・・」 「妹の面倒は、しっかり見ないとな・・・兄さんの君が」 ミライは満面の笑みで大きく「はい!」と返事を返した。

いつのまに後ろにいたのか、リュウたちガイズのメンバーが集まってきていた。 「よっしゃー!そういう事なら、今日はカコちゃんの歓迎会、やってやろうぜ」

カコの歓迎に肉やコーンを忙しげに焼き、バーベキューパーティーを開くガイズのメンバーたち、 コノミが「はーいカコちゃん、どうぞ」コーンと鶏の骨付き肉を紙皿に盛って、カコとミライが座るテーブルに置く。

ミライが「ありがとうございます」 とお礼を言う「どういたしまして」コノミが笑い返す。 ミライは「はい」カコのお皿にお箸二つに割って置く、

カコが不思議そうに聞く「ありがとう?」 ミライが説明する「地球では、誰かに何かをされて嬉しかった時に、そう言うんだ」 「嬉しかった・・・時」カコはつぶやく。

リュウが「ほら、ミライ食え!」ミライの分も取り分ける。 ミライは微笑む「ありがとうございます」 リュウが「カコちゃんも、遠慮しないでジャンジャン食べな。持ってくるから」指さして、カコに声をかける。

ジョージが「おっ!カコちゃん、それ気に入ってくれたんだ・・・なら、今度は花束でプレゼントするぜ」 カコの制服の胸のポケットに差し込まれていたバラに気がついて近寄る。 マリナが「あーもう、あんたはこんな子にまで、粉かけない!」と飛び出してくるとジョージの耳を掴んで吊り上げる。 ジョージは「いたたたた・・・」顔をしかめて悲鳴を上げる。

マリナはすかさずカコに「カコちゃんダメよ。この手の男に引っかかっちゃーねー」 「俺は何も・・・」 「そーでしょ、あんたは!」 二人のやりとりにカコは「ぷっ・・・」と思わず噴出した。笑ったカコをそっと見るミライ。

4本の飲み物「はいお茶」や「ケルピスウオーター」をテッペイがもってくる。 「はい、ジュースどうぞー。カコちゃんも」 ミライが促す「どれか選んでごらん」 カコは「じゃぁ、これ」カルピスウオーターを受け取った。

テッペイは「はい」とミライにも小瓶の飲み物を1本手渡す。 「ありがとうございます。みんな良い人たちだろ?」

その様子を双眼鏡で覗いていたのは、 マルだった。「ありえませんよ。あんな可愛い子が宇宙人だなんて」 トリヤマは酷く憤慨している。「それを調べるんだ!今日出入りした者で、最も怪しいのはあの小娘なんだぞ!」

ミライの個室、ミライは白いソファに毛布で包まっていた。 白いソファーの側には、テーブル。 テーブルの上にはクジラのオブジェとミニカーが置いてある。 そして、机と椅子、サイドボードにはたくさんの本。 カコの眠っているベッドの横のサイドテーブルの上には、和風の提灯型のライト とGUYSメンバー撮った写真が飾られていた。

ミライのベットには、カコが白地にピンクのチェック柄の開襟パジャマ で横になっていた。

カコはパジャマの胸あたりを掴み コノミが「私のなんで、趣味が合わないかもしれないけど、今日は我慢してね。明日一緒に買いに行きましょう」 パジャマを差し出してくれたことを思い出していた。

しかし、カコはベットから抜け出し、ミライの側に立った。 カコの表情が、額に楯じわを入れて、陰湿で邪悪な表情に変化する。

神経を集中しようとしたその時、 ミライが「眠れないのかい?」カコに声をかけた、カコは慌てるようにベットにもぐりこむ 「おやすみ、カコちゃん」ミライは眠りについた。

ミライが差し込む日の光に目が覚めると、カコの姿はベットにはなく、ベットは、綺麗に ベットメインキングがされ、その上にパジャマがきちんと畳まれておいてあった。

建物の影からカコがぼんやりと座って、外の景色を見ている姿を盗み見るマルとトリヤマ。 マルが聞く「ほんとにやるんですか?」 トリヤマはうなづく 「無論だ!」

カコの前に二人はさりげなくすたすたと出てきた。 「うっほん!おはよう。私と一緒に来てはもらえないかな?君の事を調べて、 化けの皮を剥いでやる!なーんて事は、これっぽっちも考えてはおらんから安心したまえ、なぁーマル」 マルがうなづく「もちろんです」

無言でバカにしたような、不敵な様子で立ち上がり去ろうとするカコ。 トリヤマはムキになる「ま・・・待ちたまえ!こうなったら、力ずくだ!!マル」 マルは「はい!待って!」

マルはカコの前に回りこむと行く手を阻み「失礼します」と過去アライソ整備長を縛り上げた、 黄色の立ち入り禁止、粘着テープを持ち出すと、ぐるぐるトリヤマとともにカコを縛り上げた。

カコを縛ったそのテープは、瞬時にして、短く引きちぎられカコの足元にハラハラと散らばった。 テープの端を持っていたマルは後ろにひっくり帰り、 トリヤマは「やっぱり宇宙人だったなぁー!」手に残ったテープの切れ端を地面に叩きつけて、叫んだ。

ミライは「いけない!」この騒ぎに気づき慌てて駆け寄る。 しかし、それよりも早く、カコはトリヤマをにらみつけた。 トリヤマの姿が忽然と消えた。

マルは狼狽すると「補佐官はどこへ行っちゃったんですか?」オロオロする。 ミライは声を荒げる「トリヤマ補佐官を、ここに戻すんだ!」 カコは「嫌・・・」とふてぶてしく言い放つ。

ミライはもう一度語気を強めた「早く戻すんだ!」 トリヤマは戻ってきたが、全身が真っ白な氷を噴出すように半分凍った状態だった。 トリヤマは「へっくしゅ!」と大きなくしゃみをする。

マルが「補佐官ーーー」駆け寄る。 トリヤマは硬直したまま「ペンギンとアザラシが見えた・・・」と訴える。

ミライは「なんて事をしたんだ!!」とカコに怒鳴った。次の瞬間ミライは飛ばされた「うわぁっ!!」 外壁にしたた背中をぶつけた。

落下して、倒れるミライに カコは「私に・・・この力を使うように仕向けたのは、その人間じゃないか!どうせ私たちは、 どこへ行っても厄介者扱いしかされないんだ!!」と叫ぶように吐露すると走りながら、テレポートで消えた。 ミライは痛みをこらえて呼び止める「カコちゃん・・・」

基地を去ったカコは、河岸の公園に姿を現した。 空間移動した勢いを残したまま、石畳のブロックの上を走る。 橋の下をくぐった先で立ち止まり、何かの気配にさっと右を向く。 「さっさとやっちゃえばいいのに・・・」

階段で待っていたのは、カコと同じ制服を身につけた、同じ年頃の男女5人。 「‘ウルトラマンになる前だったら、簡単に倒せる’って言い出したのはアンタ なんだからね。」

「それにしてもアイツ鈍いよね。何の疑いも抱かないなんてさ。」 「宇宙警備隊員が、兄弟って言葉を使うと、無条件で心を開くって噂、本当だっ たんだね。」 「あはははは」「あはは…」みんなで小馬鹿にしたようにほくそ笑む。

カコがふっと視線をそらす。 口を噤んだ彼らの前に・・・ミライが立っていた。

「だから…僕の妹だなんて名乗ったんだ…すごく、嬉しかったのに…」 カコは斜に構えて黙ってミライを見つめる。 「…生まれて初めてのことだったから。」

「この際だ、みんなでやっちゃおうか?」 「うん。」「だね。」先頭にいた少年が仲間を振り返ると、同意の声が一斉に返 って来た。

集団が一歩踏みだしたところへ、カコが進み出て、ミライと仲間の間に立つと 「ダメ!コイツはあたしが倒す!…そういう約束でしょう。」 「ハイハイ。」一人がそう言うと、制服の集団はそのまま2〜3歩後ずさりし、瞬 時にフッと全員の姿が消えた。

一人になったカコは、おもむろにミライに振り返る。 「ちょっと疲れるけど、せっかくだからウルトラマンになってよ。やっつけてあ げる。」 「どうして!?僕らには戦う理由なんてないじゃないか!」 ミライを一瞬じっと見据え、少女は言った。「これでも?」

少女の背後で、数回の爆発音と共に、地面から土柱が勢いよく噴出し、アングロ ス出現! 息を呑むミライ。雄叫びを上げたアングロスは民家へ近づいて行く。

「やめてくれ”!地球の人に危害を加えるのは!」 カコはふり向き、ミライに言った。 「いいじゃん。こんな田舎の星のくだんない生き物。」 「人間が、君に何をしてくれたのか、思い出してくれ。」 「あたしを縛りつけたりしてくれた、かな。」目を反らずカコ。

「それだけじゃないはずだ。GUYSのみんなは、君のこと親身になって心配してく れたじゃないか。君が宇宙人であろうとなかろうと、関係なく接してくれたじゃ ないか。」

自分をもてなしてくれたコノミ、マリナ、ジョージ、リュウ、テッペイの姿がカ コの脳裏をよぎる。そして制服の胸ポケットに挿された赤いバラ。 「だから?」カコは表情を崩さなかった。

アングロスの侵攻で、人々が悲鳴を上げながら逃げまどっていた。 ミライはメビウスに変身した。 カコの眼前が眩しく輝き、彼女は上を見上げながらニヤリと笑った。

カコがフンと軽く鼻先で笑うと、メビウスと対峙するアングロスは、赤い細長い 目をカッと見開いた。

メビウスがカコを見る。 「ちょっとだけ凶暴にしてあげた。さ、やろ!」

自分に向かってくるアングロス。ジャンプして横ひねりして背後に着地するメビ ウス。 そこへアングロスの背中にニョキッと伸びてきた赤い大きな角で弾き飛ばされる メビウス。

背中上部横一列に3本の巨大な角が生えたアングロスが、モグラのヒレのような右 手を三回振り、勢いを付け、駆け寄ってきた。 仰向けに倒れたメビウスにのしかかり、長く伸びたノコギリのような鼻先を、ド リルのように振動させ襲おうとしている。 「フフッ」カコは鼻で笑う。

ガンフェニックスは急行すると、2機に分離した。 「サイコキノ星人が、本性を現しやがったのか!」リュウが言うと、 マリナの前にジョージは空中で見回す。 「どこで操ってやがる!?」

「セヤ!」メビウスは左足をアングロスの腹にかけ、巴投げした。 間髪入れず、アングロスに駆け寄るメビウス。 その時、カコの目が赤く光った。 ウッと唸ったメビウスは、急に立ち止まり両足を揃え、両手を体側につけ直立不 動となった。

左手、右手でメビウスをはたき、廻れ右して背中で体当たりするアングロス。 数歩下がるも踏みとどまるメビウスだが、ついでに後ろ足で蹴られ、たまらず両 膝を付いてしまった。 「ミライくん、ヘンじゃない!?」マリナが言い、ジョージは顔をしかめ様子を 見守る。

ぴょんぴょんと数歩前に跳んだアングロスは、続いてメビウスに後ろ姿を見せ前 屈みになり、両手で土を掘り始めた。 勢いよく掘り出された土は、明らかにメビウスに向かってかけられ始めた。 みるみるうちに中腰で動かないメビウスの膝まで土に埋もれ、順次に腰、胸のカ ラータイマー下まで土が迫って来た。

「自由に・・・動けねぇのか?」リュウがメビウスの様子に、訝しげに独り言を 言う。 「あたしが、援護します。」コノミが不意に通信してきた。

首まで埋もれたメビウスに、今まさにアングロスが襲いかかろうとしたその時… 「ミクラス、お願い。」コノミが陸橋の上から、カプセルを装填したトライガー ショットを宙に発射する。

自分の背後に出現したミクラスの方へ向き直ったアングロス。 ミクラスはアングロスに突進し、軽く脇を払い転倒させた。 続いてジャンプしてのしかかり、間髪入れず頭部に掴みかかって果敢に攻撃を仕 掛ける。

『どうしてこの力を、もっと違う目的も為に使わないんだ?』 顔だけを覗かせたメビウスが、カコへテレパシーで語りかける。 「え?」真顔で聞き返したカコ。 『そうすれば絶対に、今とは違う生き方が出来る。』

「ミクラスーー!早くミライくんを!」 コノミが大声で呼びかけると、ミクラスが掴んだ手を払い、アングロスは横転し た。 土中からメビウスの身体を急いで掘り出すミクラス。

---パジャマを貸してくれ、買い物に誘ってくれたコノミ---
「そんなこと、興味ないわ。」 『嘘だ!GUYSのみんなと一緒に過ごした時間は、楽しかったはずだ。』

GUYS隊員たちの顔を、またカコは思い返す。
『君も、嬉しかったはずだ。』 『君たちの力を正しく使えば、いろんな星の者たちと、きっと仲良く出来るんだ 。』 カコはメビウスの声にじっと聞き入っていた。

その時、アングロスが雄叫びを上げると水平に宙に浮き、頭から突撃して来た。 アングロスの様子を見たミクラスだったが、怖じ気付くことなくメビウスに向き 直り、その背中でメビウスを庇った。

ノコギリのような刃先を背中で受けたミクラスは、それでも怯むことなくメビウ スを救出しようと土の掻き出しを再開する・・・が、時間切れ。 粒子となって消滅した。

続くはガンウィンガー、ガンローダーの攻撃。 それを見ていたカコは、戦闘から背を向け、石段を上って行く。 間もなく姿がフッと消えた。

それと同時に、メビウスの肢体が自由になった。 両手を挙げ、跳びかかって来るアングロスを弾きながら、空中に飛び出したメビ ウス。

宙に留まり、仰向けに四肢をジタバタさせるアングロスに仕掛けるメビュームシ ュート!

爆発が起こり、大小の土の塊が飛散する。 「やったーー!」、「よっしゃー!」地上のコノミ、機上のリュウが歓喜し、「 よしっ!」「やった!」ジョージ、マリナもコックピットの前後で手を打ち合う 。

「本当に泥人形だったんだ。」フェニックスネストでは、改めて事実を確認した テッペイが唖然とする。

地上に降り立ったメビウスは、巨人の目の高さでカコの姿を探すが、 水辺の公園で、その姿を見つけられないでいた。

『ひとつ教えてあげる。あたし達、時空波に呼ばれてこの星に来たの。』 『呼ばれて!?』メビウスは聞き返した。 メビウスは捜すことを止め、正面を見据える。 『この星から、あんた達には検知できない時空波が出てるのよ。』 『時空…波…』 『円盤生物にしろ宇宙人にしろ、それに呼ばれてあんたをやっつける為にこの星 に来てんのよ。』 『えっ!?』

「ありゃ、夢だ…」 フェニックスネストの廊下を歩きながら、後ろ姿のトリヤマはつぶやく。 「夢でないはずがない!」マルの方に振り向き、グッと拳を握る。 「ハイ」声にならない声を出し肯くマル。 「イヤ、夢に決まっておる!」「ハイッ」 「夢なんだよ。あぁ、良かった〜ん。」軽やかにスキップし始めたトリヤマを慌 てて追いかけるマル。

「優しさを失わないでくれ。弱い者を労り、互いに助け合い、どこの国の人たち とも友だちになろうとする、その気持ちを失わないで欲しい。例えその気持ちが 何百回裏切られようと。」

ディレクションルームでGUYSメンバーに囲まれて、サコミズが静かに語る。 「何百回裏切られようと…」 サコミズは黙って肯いた。

「ドキュメントTAC(ティーエーシー)に残された言葉だ。」 「ウルトラマンの一人が、地球を去る時に言い残したものだそうだ。」 「兄さんが、そんなことを!?」

メンバーたちはお互いの顔を見合わせて頬笑んだ。 リュウが目配せをし、順にみんな静かに部屋を出て行った。 「君の想いは通じたさ。でなければ彼女は、君を自由にしてくれたりはしない。 」 肩を叩かれ、ミライはニコッと笑った。

「時空波の出所を絶対突き止めようぜ。もう二度とミライにあんな思いをさせせ ない為に。」 廊下でリュウがメンバーに語りかけた。 「あぁ。」「うん。」4人同時に肯いた。

「今度はどこの星に行って暇つぶす?」 森の道を5人の制服姿の男女が楽しそうに会話しながら歩いている。

「ミステラー星とアテリア星の戦争、もっと悪化させない?」 「それよか、バルダック星に行って、また雪崩起こそうよ。」 「そりゃいいね!」「いいね!」

黙って歩いていた少年が、ふと念を送ると、先頭にいたカコの胸の内ポケットか ら何かが浮き出した。 ジョージがくれた赤いバラが空中に留まった。

「何だ、この星の花か。こんなもん、どうする気?」 少年は数歩前に進んでバラをカコへ返し、またパンを食べ続けた。

「ねぇ、あたし達の力、もっと違うことに使えるんじゃない…かなぁ…」 右手の親指と一指し指で、そっとバラを掲げたまま言うカコに、 「はあ!?」5人は一様に首を傾げる。

「‘ありがとう’か…」口を噤んだカコは、はにかみながら頬笑んで、また歩き 始めた。 カコを先頭に続く6人の制服集団は、全身グリーンの乳白色、サイコキノ星人本来 の姿に戻り、更に森の一本道を奥に進んで行く。

深い森の奥の上空に、グレーで円筒形に丸みを帯びた翼を持つ宇宙船が留まって いる。 サイコキノ星人の到着を待ったように、底の中央部からエメラルドグリーンの光 線が地上に降り注ぐのたった。

管理人のここが考察ポイント

今回のポイントは「郷に入れば郷に従え」ウルトラマンたち異星人が地球で暮らす上での、 心得をアピールしたものだった。

それは、同時に揺れ動く思春期のこどもたち、 そしてトラウマを抱えて大きくなった大人。 また、これから人との係わりを学んでいくこどもたちにとって、友好関係を結ぶために必要で、そして信頼関係を築く上で 大切なテーマも盛り込まれていた。

仮に自分が理解されないことがあったとしても、だからといって怒って、何をしていいというものではない。 ミライはそれが地球で暮らす上のルールであると言った。とくに力があれば、なおその自制心は必要とされるだろう。

人は時に些細な怒りから、 大事を引き起こしてしまう。わらしべ長者とい話があるが、 1人の男が、1本の藁しべから長者になるまでのサクセスストーリーだが、 その反対も当然あるわけである。

たった1つの躓きが、その人の人生を不幸のどん底に突き落としてしまう、 狂った歯車であれ、一度回りだすと簡単には止まらない。

それは最初はほんの小さないたずらかもしれない。 しかし大きなことが起きてしまえば、いたずらではすまない。

いたずらは、人の迷惑になることをすることや悪ふざけのことであるが、 いだずらではなく、悪意と取られてしまえば、人間社会であれば犯罪であり、 防衛として、攻撃の対象となる。

精神の未熟さを象徴するかのように、学生服姿のサイコキノコ星人のカコたち 、対人経験の少ないものは、相手の興味や関心を引くために、 相手が嫌がり困ることであっても、自分の存在のアピールができればいい、 相手の注意が、引ければいいと短絡的行動を起こすことがある。

サイコキノコ星人たちは、自分たちの星を失った悲しみと、 自分達が受け入れてもらえないということに「見捨てられた」と強い怒りしか感じていなかった。 そのために、その持てる力でいろいろな星で、イタズラをくり返してうぷんを晴らしていた。

それによって自ら、自分たちの居場所を 壊してしてしまうという、悪循環の無限ループに陥っていた。

星をなくした喪失感と居場所がないという恐怖。 その辛さゆえに、 複雑な感情の揺れが起きる。周囲はその揺れに振り回され、信じて安堵する事ができない。

カコたちの年齢が実際にもこどもだったのかどうだったかは分からないが、 トラウマを抱えて大きくなった者が持つ特有の、一見しては無感情に見える、押さえられた表情などの外見からは、 その実、内に秘めた、激しく、複雑な感情が第3者に伝わりにくいことも彼らのタイプが、理解されにくい一端ともいえる。

サイコキノコ星人にとって不快なことをすこしでもされると、 彼らは、押さえが利かず、すぐさま報復や仕返しをするといったそれらの、思慮のない 短絡的な行動に周りの人々は、引きずり回されて傷ついてゆき、 次第に彼らを憎むようになる 今回トリヤマが強く見せた反感などがそれである。

反面、自分たちに向けられた反感の兆候を敏感に察知してまた「見捨てられてしまう恐怖」を抱き、 しがみつくように同調しようとするか、反対に酷く突き放すかして、 不安定な感情を鎮めようと必至にあがく、その激しく荒れた海のような感情の刃をしっかり受け止めた者がいた。

それは、ウルトラマンメビウスだった。ウルトラの星では特別な意味を持つという「兄弟」 と名乗ったカコを決して、見捨てなかったメビウス。 そして、攻撃を受けるメビウスを必死で守ろうとするガイズやミクラスといった 仲間たちの存在、カコがメビウスに打ち下ろした刃は、みなの心で受け止められ、それによって カコは、最後まで、振り下ろすことなく去った。

発想を転換し、その力を正しい方向に使えば、果たして自分たちの星の未来はどうだったのだろう、そして渡り歩いてる 星から宇宙人というだけで本当に排他されつづけるだろうか。

メビウスからの、その持てる力を正しい方向に使えという導きにより、 「信頼」が「不信」を上回って「希望」を獲得したサイコキノコ星人は、 はじてめて不幸な無限ループを断ち切り、未来に向けて本物の「メビウス」を目指して前進をはじめたのだ。

メビウスを抹殺することが目的で来訪したはずのカコが、メビウスと地球人類に 未来の危機を知らせて去っていったことで、カコの来訪目的すら 優しく変化させていた。

一見して、ミライの誠意に対して、最後まで心から、向き合わず礼も言わず、改心したとも言わず、 最後までふてくされたような態度を取っていたカコであったが、

サコミズはミライに「優しさを失わないでくれ。弱いものをいたわり、 互いに助け合い、どこの国の人たちとも友達になろうとする、その気持ちを失わないでくれ。 たとえその気持ちが何百回裏切られようと。」と言葉を伝えた。

カコたちはミライとチームガイズの優しさのエールによって、きっと新たに道を歩んでいくだろう、 我々が期待するような態度をたとえ取らなかったとしても、その無表情とは裏腹に、 友好のしるしに渡された真紅のバラを捨てることなくバトンのようにして、その手にしっかり持ちなが、去っていたったのだから。 ミライの心はちゃんと届いていたのである。

特に、キメ台詞や落し台詞は見受けられないが、精神分析学の青少年の心の発達についての 書などを紐解いて書かれており、すでにウルトラマンシリーズはかなりの有識者が見ていることが知られているが、 それら知識層への配慮と、青少年へメッセージを贈るための努力と深い愛情の配慮を感じた。

怪獣のモグラのようなしぐさが、ウルトラマンコスモスの比較的友好型の「モグルドン」の動きに似ていたりと、 どこか凶悪な姿を形どっていても、その本質までは、 そうではないことを臭わせるあたりにも、憎い演出もあり全体的に、心地よい作品であった。

ウルトラマンメビウス 第36話「ミライの妹」  

土塊怪獣 アングロス / サイコキノ星人 登場 

《キャスト》ヒビノ ミライ 五十嵐隼士 / アイハラ リュウ 仁科克基 / カザ マ マリナ 斉川あい / イカルガ ジョージ 渡辺大輔 / アマガイ コノミ 平田 弥里 / クゼ テッペイ 内野謙太 / サコミズ シンゴ 田中 実 / トリヤマ補佐 官 石井愃一 / マル補佐官秘書 まいど 豊 / カコ 高宗歩未 / 五十嵐颯斗 / 川北純也 / 砂川政人 / 古澤美咲 / 坂井じゅの / 早川プロダクション

《スーツアクター》山本 諭 / 横尾和則 / 西村 郎

《シリーズ構成・脚本》赤星政尚 《設定考証》谷崎あきら 《監督・特技監督 》村石宏實  《監修・製作》円谷一夫 《製作統括》大岡新一 《企画》岡崎剛之 / 江藤直行 /

中村理一郎 《プロデューサー》岩佐芳弘 / 渋谷浩康 / 山西太平 《制作プロ デューサー》小山信行 《アソシエイトプロデューサー》小掛慎太郎 《ライン プロデューサー》中井光夫 《音楽プロデューサー》玉川 静 《音楽》佐橋俊彦

=本編スタッフ=

《撮影》高橋義仁 《照明》佐藤才輔 《美術》内田哲也  《録音》楠本龍巳 《操演》上田健一 《助監督》黒木浩介 《装飾》大藤邦康  《衣装》宮崎みずほ 《メイク》今井志保 《車両》野口茂樹 《製作主任》 戸村祥章 《編集》矢船陽介 《VFX》田代定三 《デジタルエディター》柳生俊 一 《VE》高田秀雄 《スクリプター》吉岡華子 《キャスティング》小島文夫

=特技スタッフ=

《撮影》新井 毅 《照明》高野和男 《美術》佐々木朋哉  《操演》根岸 泉《殺陣》岡野弘之 《助監督》日暮大幹 《スクリプター》吉岡 華子 《スチール》橋本賢司 《制作主任》菊池英次 《キャラクターデザイン 》丸山 浩 《キャラクターデザイン・イメージボード》酉澤安施 《キャラクタ ーメンテナンス》宮川秀男 《タイトルデザイン》佐藤さい子 《仕上げ》池田 遼 《CGIモーションディレクター》板野一郎 / 円谷CGI-ROOM 《CGIスーパーバ イザー》早川哲司 《CGIディレクター》祖父江成則 《CGIデザイナー》大坪隆 仁 / 上田和彦 / 澤田元春 / 小嶋律史 / 森 裕二 / 小杉淑美 / 川口智久 《CGI マネージャー》小田達哉 《エフェクトコーディネート》小野寺 浩 《エフェク トアニメーター》増田英和 《デジタルマットアート》有働武史 《カラリスト 》高田 淳 《音響効果》古谷友二 《編曲》池田地香子 《整音》松本能紀 《MD 担当》福井 顕 / 須賀久子 《催事宣伝》古池啓一 / 大野まゆみ / 菅野悦子 《 製作デスク》石渡牧子 《番組宣伝》重松和世 / 橋本栄次 / 太田小由美 / 堀川 勝一 / 武藤博昭

《協力》松下電器産業 / ドゥカティジャパン / クリエイティブ・オフィス ヤッ プ / 銀座サクラヤ / プログレッシブ / キャン・インターナショナル / 日本照 明 / 東宝ビルト / 東宝コスチューム / 開米プロダクション / 亀甲船 / スワラ プロ / スリーエススタジオ / 富士通 乾電池 / ヒルマモデルクラフト / ハルジ ン / グレイショコラ / 宗特機 / コダック / ムーンスター / 日本エフェクトセ ンター / IMAGICA / クレッセント / AdobeSystems / ボーンデジタル / D.A.S.T /

スタジオ・バックホーン / パンチライン / RECARO / 岡村製作所 / ナナオ / レ イト商会 / K2JAPAN / 富士グローブ / KENNETH COLE / Zoff

《撮影協力》味の素スタジアム / 日野自動車21世紀センター / 八王子市立連生 寺公園 / 長池公園

《制作協力》電通  《製作著作》中部日本放送 /円谷プロダクション  《提供》BANDAI

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