ウルトラマンメビウスのファンサイト・メビウスベルト【ウルトラマンメビウス第6話「深海の二人」【ウルトラマニア考察】

ウルトラマンメビウス第6話「深海の二人」【ハード編マニア考察】

【メビウスライター 帰りマン&ティガ命】

シリーズ構成:赤星政尚、設定考証:谷崎あきら、脚本:川上英幸、監督・特技監督:高野敏幸

ミライ(五十嵐隼士)はリュウ(仁科克基)と海岸でランニングしながら、 不審な気配を感じた。その近くで謎の女(小山萌子)が海に向かって、 エネルギー光弾を放った。謎の女が振り返ると、そこには前GUYS隊長のセリザワ(石川真)の姿が…。 2人は光弾を放ち合い、高速スピードで戦う。やがて謎の女は姿を消した。 そんな戦いが近くで行われていることを知らず、砂の上で「ウルトラ5つの誓い」を復唱するミライとリュウ…

ミライとリュウが基地に戻ると、総監代行のミサキ ユキ(石川紗彩) がモニター画面を通じて霧吹山にいたもう一体のサドラについての調査内容を伝えた。 モニター画面では霧に包まれてサドラの姿はほとんど見えない状況であったが、 優れた聴力を持つマリナ(斉川あい)とミライの2人だけはサドラの断末魔の悲鳴が聞こえた。

射撃場に集まったミライ、マリナ、リュウ、ジョージ(渡辺大輔)の4人。 最初にリュウが標的を撃つが、タイミングが遅れて失敗。 次に挑んだマリナは優れた聴力を活かし、 標的が跳ね上がる音まで聴き、見事に5連続で標的の真ん中に命中させる。 リュウはマリナに口先だけの男、というような言い方で徹底的に馬鹿にされる。 リュウは悔しさから射撃場で練習を続け、ジョージは「その方が静かでいい」とクールに言う。

ミライからも感心される聴力の持ち主であるマリナだが、 二輪ロードレーサーの時に、後輩にタイムで抜かれ、カドクラ監督(影丸茂樹)に 「ずば抜けた聴覚が逆に壁になっている」と指摘されたことを思い出していた。 ミライはそんなマリナに声をかけ、マリナからエンジンの微妙な変化やベルトの軋みまで聞こえてしまい、 恐怖心からタイムが伸びない、という悩みを聞かされる。

霧吹山にいたもう一体のサドラについて、 司令室で再度皆が集まってモニター画面を見る。画像処理で霧が除かれ、 サドラが別の怪獣(高次元捕食体ボガール)に高速で捕食される場面が映し出された。 ミライはボガールから悪意のようなものを感じていた。そこへトリヤマ補佐官(石井愃一)とマル補佐官秘書 (まいど豊)が現われ、トリヤマ補佐官から水深4000mの海底で、異常な水温上昇があることが伝えられた。

リュウは自分が行くと言い、パートナーにジョージを指名するが、ジョージは逃げ腰となり、 泳げないことをコノミ(平田弥里)に見抜かれる。 ミライはリュウのパートナーとしてマリナを推薦し、リュウはマリナの顔を見てビビるが、 サコミズ隊長(田中実)がOKを出す。

マリナとリュウの二人はガンスピーダーに同乗し、 ミライが操縦するガンフェニックスで輸送されるが、 リュウは自分を馬鹿にするマリナと行動を共にすることを露骨に嫌がる。 司令室ではコノミとテッペイ(内野謙太)がマリナとリュウの相性の悪さを心配し、 二人が同乗するきっかけとなったジョージの顔を見る。ジョージはバツの悪そうな顔をする。

ガンフェニックスは現地に到着し、マルナとリュウが乗ったガンスピーダーが分離され、海中を進んだ。 マリナが優れた聴力で、微妙な音のずれから化石が付着した岩に注目する。 エコーにより岩(実は卵)の中に怪獣がいることを発見する。 一方、司令室のテッペイは卵の熱は内側ではなく、外側から与えられていることを発見する。

マリナが不気味な笑い声に気づくと、そこには海中なのに謎の女がいて、画面を見ていた全員が驚く。 謎の女はさらに卵にエネルギーを与え、卵が割れ、ツインテールが現われる。 マリナとリュウが乗るガンスピーダーは推進力低下となり、危機的状況となる。 ミライが変身し、メビウスがツインテールの前に立ちはだかる。

ツインテールと戦うメビウスだが、海中ではツインテールがスピードある攻撃を仕掛け、メビウスは海底流砂にのまれて身動きできなくなる。コノミはツインテールの尾の付近に2つの眼らしきものを見つけるが、テッペイはそれを三半規管だと判断する。ガンスピーダーの中ではマリナがエンジンの異常を訴えるが、リュウは強引に発進。 ガンスピーダーのエンジンのノイズは消え、リュウはマリナにマシンを信じろ、と言う。

ガンスピーダーはメーザーを発射し、ツインテールの三半規管に命中する。 そのチャンスにメビウスはメビュームシュートを放ち、ツインテールは爆発・消失。 喜ぶGUYSのメンバーたち。マリナはリュウにお礼を言い、リュウは照れる。

その時、謎の女がボガールに変身し(というか正体を現し)、長い尾でメビウスを捕らえ、電撃を加える。 ボガールがツインテールを孵化させたのは、メビウスをおびき寄せて捕食するためだったのだ。 メビウスの危機にセリザワがハンターナイトツルギに変身し、ナイトシュートでボガールの尾を撃つ。

ボガールはメビウスを離し、海底でメビウス、ハンターナイトツルギ、ボガールの3者が対峙する。 ボガールは「ツルギ…」と名前を言う。 ツルギはナイトビームブレードを出し、ブレードショットを放つがボガールは姿を消した。そしてツルギも去っていった。
海を見つめるセリザワ…そのセリザワも姿を消した。

ウルトラマンシリーズとのここが注目のリンクポイント!

1.高速スピードの戦い:セリザワと謎の女の戦いは非常に高速で、何だか劇場版コスモス1のコスモス対バルタンの戦いを見ているようでした。セリザワの方も既に人間ではないような動きでした。(ラストで姿を消すところを見ても、人間とは思えません。)

2.ウルトラ5つの誓い:リュウとミライが砂の上で復唱…第1話・2話でも出てきましたが、リュウはよほど好きなのでしょうね。ミライもM78星雲で帰りマンから教わったのでしょう。

3.優れた聴力:マリナが優れた聴力をみせていますが、実はミライも同様に優れた聴力を持っていることがわかります。帰りマンでも人間の郷秀樹がウルトラマンの能力を得て、優れた聴力を見せる場面が随所に見られます。

4.射撃対決:帰りマン2話で、郷が岸田隊員と射撃対決をする場面があります。結果は郷の圧勝でしたが、マリナとリュウの対決で、そのシーンを思い出しました。

5.相性が悪い隊員同士:マリナとリュウの相性の悪さ…過去に相性が悪かった隊員同士をあげてみます。郷と岸田(帰りマン5・6話、グドンとツインテールの回)、アスカとリョウ(ダイナ、最初の頃)、ムサシとフブキ(コスモス、最初の頃)、孤門とナギ(ネクサス、最初の頃)…ただし、いずれも時間がたつにつれ、仲良くなっていきました。

6.クールで渋い男の弱点:流星シュート(帰りマンの流星キックとわざと言葉を合わせた?)を決めるクールで渋いジョージですが、実は泳げないという弱点が明らかになります。クールで渋い男の弱点と言えば、ティガのムナカタ副隊長を思い出します。「ムナカタは酒が飲めなかった…」バーでミルクを飲むムナカタの姿が、何とも言えないほどアンバランスで面白かったのですが、ジョージのバツの悪そうな顔と重なりました。

7.深海の二人:海中での戦いも決して少なくはないのですが、ペアでの印象に残る話としては、やはりティガの51話・52話(最終回)のホリイとシンジョウでしょう。ニュージーランド沖での戦いは、二人の友情の絆を強め、その時を回顧するシーンがダイナ36話で見られます。今回の「深海の二人」というサブタイトルですが、マリナとリュウの二人と解釈できますが、ツルギとボガールという解釈もできます。

8.ツインテールの卵:卵の表面に付着した化石の数々…帰りマン5話の時とそっくりです。

9.ツインテールとの戦い:相手の足に噛み付く攻撃…帰りマンの時のままです。また、帰りマンの時はツインテールの両眼に麻酔弾が打ち込まれましたが、今回は眼のような三半規管がターゲットとなりました。

ウルトラマニア考察

特に今回の話の中心となった3人の隊員について考えてみたいと思います。

1.マリナについて
やはり、まずは今回の主役であるマリナについて取り上げてみたいと思います。一見、 口が悪くて厳しい女性に見られがちですが、これまでの話から他の隊員たちを思いやり、 ミライと共にチームの潤滑剤になっている優しい女性であることがよくわかります。 今回、リュウに「ありがとう」という場面がありますが、素直な面もよく出ています。 なかなかいいキャラだと思います。 このマリナの心を射止める男性は誰でしょうか? 優しいミライでしょうか? かつて憧れていたジョージでしょうか? 性格が正反対のリュウでしょうか? 大穴のテッペイでしょうか?もし、 マリナがミライを好きになってしまったら、セブンの時(ダンとアンヌ)以上のすごいストーリー展開になるかもしれません。

2.ミライについて
マリナ同様、とても優しい性格の持ち主ですね。防衛組織としては経験のない4人をスカウトしたり、マリナと共にチームの潤滑剤となったり…これまでのウルトラ戦士たちにはないような行動パターンを見せてくれています。今のところ、ミライを前面に出しているというよりも、GUYSメンバーのそれぞれに焦点を当てたストーリーが続いており、ティガの時のようなシリーズ構成に近いと思います。 さて、ウルトラ戦士であるミライに恋愛ドラマを期待できるかどうかですが、やはり、主役に恋愛ドラマがないと寂しいし、ミライもいいキャラなので、どういう展開になるにせよ、今後を期待したいと思います。(いずれまた、ミライの恋愛の可能性についても書いてみたいと思います。)

3.リュウについて
GUYSの爆弾男(と個人的には勝手に呼ばせてもらっていますが…^^;)。熱血なのはいいけれど、問題発言も多いので、ちょっと心配していましたが、マリナに押されてビビりまくるあたり、ジョージと並んで単なる硬派ではなく、弱くて可愛らしい????面も見せてくれました。 ただ、あのような性格なので、今後も他の隊員たちと衝突することがあるかもしれません。それでも、そうしたことを経験しながら、リュウ自身も成長していくのだと思われます。

4.全体を通して
第6話までくると、だいぶ各隊員の性格がつかめてきたと思います。(じっくり見ると、結構笑えるシーンもあります。)いずれ、また機会があれば残りの隊員などについても書いてみたいと思います。こうした隊員たちの成長と並行して進んでいる、ツルギとボガールの方のストーリー展開ですが、現時点ではまだよくわかりません。ツルギはメビウスの敵ではなさそうですが、セリザワ前隊長は、もはや人間ではないように思われます。武器がメビウスと似ているだけに、ウルトラの星との関係も気になります。

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