ウルトラマンメビウスのファンサイト・メビウスベルト【ウルトラマンメビウス映像秘話】

ウルトラマンメビウス〜I follow eternally〜」ウルトラマンメビウス映像秘話

★ウルトラマンメビウス映像秘話第1話

第1話は、「思い出の先生」の回の映像秘話をご紹介します。

ウルトラマン80こと長谷川初範さんが登場しました記念すべきこの回、 当時の80で放送されたロケ場所をぜひ再現しようと、当時撮影に使ったところを調べましたが、少子化、街の合併等ですでになくなっていました。

長谷川さんは、京都での仕事が多忙で、撮影当日現場入り、本夕景で撮影のあと、京都へと帰っていきました。 長谷川さんのスケジュールがなく、天気を心配していましたが、久々に夕景を狙えたのは、映画の神様が朋友の邂逅にチョット微笑んでくれたのかもしれません。 屋上のシーンは佐野監督の優しさが出たよいシーンにあがっていると思いますがいかがでしたでしょうか。

まるで、このシーンのために用意されたかのようなあの夕日。そして、登場いただいた長谷川さん。 たくさんの小さな奇跡が美しい思い出の映像を形どっていたのでした。

★ ウルトラマンメビウス映像秘話第2

第2話は、「第1話運命の出会い」「第2話俺たちの翼」の映像秘話をご紹介します。

コノミの幼稚園は都内某所の実際の幼稚園をお借りして撮影したのですが、 第1話、オンエアーのあと園児たちは自分達の通う幼稚園の庭が破壊されたことを心配していたと園長先生から聞き、心を痛めました。 大人からみれば、絵空事のドラマの中、しかしこどもたちの小さな心を傷つけたのではいかと悔やまれました。

そうして、 第2話「俺たちの翼」で メビウスは、後方を確認し、市街地が迫っていることを認識すると、腕に巻きついているグドンのムチをむしろ利用して自らを大車輪とさせ、グドンを空き地へ投げとばしました。

そう、それは、リュウが言う「あいつ、闘う場所を選びやがった。」 メビウスが、守るという意味を意識した瞬間でした。

メビウスは、絵空事の中の世界だけではなく、テレビをハラハラドキドキして見守っているこどもたちの心も守る1歩を踏み出したのです。

★ ウルトラマンメビウス映像秘話第3

第3話は、ウルトラマンシリーズ40周年記念作品、ウルトラマンメビウスに、セブン40周年を飾る登場ともいえるご本人、「モロボシ ダン」こと森次晃嗣さんがご登場されました。 ウルトラマンメビウス 第46話「不死身のグローザム」からの映像秘話をご紹介いたします。

本編ストーリーはこちら 不死身のグローザム

かのモロボシダンの登場は村石監督のアイディアで馬での登場! 実際森次さんは乗馬もこなせる方ですから馬上の姿もいいですね。 高橋レーシングさんが2頭用意してくださって、走りのシャープな1頭に乗っていただきました。

山道のカーブのキツイ上り坂でしたのでスピードがあがらず、編集でスピードを変えています。 ウルトラアイ装着のカットではズームアップのスピードが芝居と合わず何度かテイクをかさねました。 なんといっても、モロボシ ダン 森次晃嗣さんの生変身ですからスタッフの温度も上がります。

私たちのヒーローは歳をとってもやはりヒーローでありましたし、あり続けるでしょう。 そして、映像の世界の先輩としても良き先達であることを実感したのです。 みなさんにとってのウルトラセブンはいかがでしたでしょうか。

★ ウルトラマンメビウス映像秘話4

今回のウルトラマンメビウス映像秘話第4弾は、リュウ役の仁科くんをクローズアップしてみましょう。 リュウ役の仁科くんは、アフレコ、自分の口に合わせて別に音声を撮るのがうまくない(つまりヘ・・以下略) ということで、スタジオでのアフレコには、時間がかかるであろうと、やや構え気味のスタッフ。

リュウ本人もそのことは自覚しており、スタジオでのアフレコ序盤は、サングラスをかけ、帽子をかぶり、なかなかテンションがあがらなかった。

しかし、やがて、本人はガンバリを出してきた。 アフレコが進行していくうちに、聞いていた話と違って、思っていたよりも出来る。

スタッフから「なんだ、できんじゃん」と言われると、本人のシャイな表情がバッと笑顔になって、サングラスを取り、帽子も脱ぎ捨て、やる気モード全開に変わってきた。 そうなると人間不思議なもので、思っていたよりうまいというレベルから、いいじゃんというレベルに変わって、もともと勘がよかったのかとてもよい展開に変わっていった。 ヤンチャでシャイな仁科君だが、彼の素が垣間見えた瞬間だったように思えます。

本人のやる気、そして仲間たちの声援、これらは、制作現場でもウルトラマンメビウスの1つのサイドストーリーとしてあったのです。

ウルトラマンメビウス映像秘話第5

今回は、ウルトラマンメビウスことヒビノミライくんのアフレコ秘話をご紹介いたしましょう。

主人公本人がウルトラマンの声を担当した中で、五十嵐君は上手でした。 ウルトラマンの声は、シリーズの最初にいろいろなタイプの声を録音して、基本的にそのライブラリーから使用するということをしています。

五十嵐くんは、第一声から制作サイドの欲しい声が出ていました。そこそこ太い声もあったのですが、 新人ウルトラマンという演出サイドの意向で、少し力の抜けたさわやかメビウスでスタートしました。

2クール(半年)過ぎたあたりで、五十嵐君の声を太くするという演出方向へと変わり、機械的に処理をしたり、録り直したりで修正をしていきました。

声の加工は、市街地での戦いを想定して、L・Rへのエコーをやや多めにしてビルの跳ね返りを意識して制作しました。

終盤台詞のアフレコも多かったのですが、本編撮影を終了しても五十嵐君は、ほぼ毎回アフレコを繰り返し、メビウスの声は最後まで、すべて五十嵐くん本人のものです。 ラスト10話くらいはライブラリーの声よりも新録りの声が多く、新技の度にも新録音をしていました。

ウルトラマンメビウスは、その声もさわやか新人ウルトラマンから次序に成長をしていったのです。 そしてメビウスが新しい技をあみ出すたびに、その必殺技を繰り出す声も、五十嵐君の新たな想いを込めて繰り出されたものだったのです。

★ ウルトラマンメビウス映像秘話第6

今回の映像秘話は、ひとつきりの命からご紹介しましょう。 本編ストーリーはこちら ひとつきりの命

「ひとつきりの命」の撮影は確か、1月だったと思います。 村石監督からは、マリナ、コノミを魅力的に撮りたいということで、室内プールを利用し、アクアラングをつけ水中撮影を行いました。

水中撮影はいわゆるウェットスーツを着てボンベ背負って、プロ用水中キャメラ機材は予算的に許されないので、小型ビデオカメラを水中ブリンプに入れて、カメラマンが、水に潜ったらマリナに泳ぎ始めてもらい、プールの底から撮るというものです。

プールの撮影を終わって、テッペイの家の撮影ですが、あの豪華な家は、某ハウススタジオです。 林寛子さんはとてもかわいい方でした。 隊員たちそれぞれのキャラが浮き彫りにされたよい回ではなかったでしょうか。

余談ですが、「ネクサス」の川で溺れている少年のシーンでは、川石に足をとられ、スタッフのほうが流されるところでした・・。 汗 水中撮影、そしてスタッフの方が溺れる現場。汗 隊員たちのキャラを立て、そして我々にとっての、思い出のシーンはこうして形どられていたのです。

★ ウルトラマンメビウス映像秘話第7

今回の映像秘話は、ウルトラマンメビウス第5話「逆転のシュート」からお届けします。 本編ストーリーはこちら 逆転のシュート

とにかくこの撮影回は、天気に恵まれず、霧の出るシーンの時には晴れるわ、晴れまの欲しい、サッカーコートでは曇るわで苦労しました。 高野監督のイメージがなかなか捕まえられなくて(?)少々イラついた撮影になってしまいました。

ドラマの後半、サドラに襲われるカップルの車はスタッフのインテグラでして、フォッグマシーンを使って霧の効果を出すのですがその夜は風が強く何度もNGを繰り返し、 終わってみたら車はフォッグマシーンのジェルでべとべと、まさに車に霧のかかった状態で帰宅するハメに!

ボガール役の小山萌子さんは、この頃から役が面白くなってきたとおっしやって、ふっ切れた大胆な演技をしてますね。 いかがでしたでしょうか。

スタッフの私物が登場するとはよく聞きますが汗 そのケースに車というのは多いのかもしれませんね。

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