ウルトラマンメビウスのファンサイト・メビウスベルト【ウルトラマンメビウス第13話「風のマリナ」】

ウルトラマンメビウス第13話「風のマリナ」

メビウスベルトマニアライター棺桶のジョー

脚本:長谷川圭一、監督・特技監督:村石宏實*1 シリーズ構成:赤星 政尚/設定考証:谷崎あきら

百足怪獣ムカデンダー、マケット怪獣ミクラス登場

八幡が岳にて、キャンパーが、何かの接近を感じていた。そこへ、怪獣が出現、 キャンパーは荷物を置いて逃げるも、食い殺されてしまう。

 その後、マリナ(斉川あい)は、レーシングの監督であったカドクラ(影丸茂樹*2) とともにツーリングに出かけていた。だが、ミライ(五十嵐隼人)は、ツーリングと聞いて「釣り」 と間違える始末*3…オイオイ(笑)。

みんなから突っ込まれる〜愕然となるリュウ(仁科克基)、 思いっきり本気だったとテッペイ(内野謙太)、説明するジョージ(渡辺大輔)とコノミ(平田弥里)、 相手は誰とサコミズ隊長(田中実)〜が、カドクラのチームがレースで負けたため、 励ますために一緒にツーリング*4に行ったのである。

 カドクラとバイクを走らせるマリナ、カドクラは、マリナがGUYSの仕事とは信じられない…という。と、 登山家(清水あすか*5)が飛び降りるのを目撃する。エライこっちゃ!と二人は降りて探す。で、 リュックを探し出したカドクラ、中を確認したら、突然何者かに「オイ」と投げられて川へドボ〜ン!*6(泣) …投げたのは女性の登山家、サワキ・リンコであった。

カドクラを泥棒と思ったのである。ずぶぬれになったカドクラ、毛布に包まれて(泣)、 しかも「その顔が泥棒だ」とリンコに言われる始末…しかも彼女、 マリナと一緒にGUYSの適正試験を受けていたのである。

その時も、「女がGUYSの試験を受けるとは生意気だ」という男を投げ飛ばしていた…暑苦しい男はいやと言うリンコに、 マリナはGUYSにも暑苦しい熱血がいると言うと、リュウはくしゃみ(笑)

…彼女は、がけの途中に引っかかっていたカメラを取りに、ロープで降りていたのである。 何かが、起こったのかと言うが、しかし、川で、何者かの衣服の切れ端が流れてくるのを見る。やはり、何かがあったのだ。

ところが、マリナは聴覚にて、何かの音を聞いていた。三人はその場所を目指して走る。と、 狩人が怪獣と戦っていて、銃を撃ったのだが、怪獣には通じず、やられてしまう。三人は探しに来て、 銃を撃った後を確認する。そして、怪獣は三人に狙いを付けて襲ってくる。

逃げ惑う三人、何とか、洞窟に逃げ込むものの、閉じ込められたままだ。  GUYS基地で、ミサキ・ユキ(石川紗彩)が、八幡が岳一体に、ピエゾ効果*7による電磁波 (地底に発生した高い圧力による現象)をメンバーに知らせる。何か、巨大なものが動いていると言うのだ。 八幡が岳は、マリナがツーリングへ行った場所である。

コノミは、マリナの応答がないことを知らせる。ミライとリュウはガンフェニックスで出撃する。

マリナは、怪獣のドキュメントを調べて、ドキュメントZAT(ヅィー・エー・ティー)に同種の生物がいるのを知る。 地中に潜み、エサを取る時だけ出てくるという。

リンコは、まるで怪獣図鑑と言うが、マリナは仲間に怪獣に詳しいのがいるという、テッペイくしゃみ(笑)。 リンコは、熱血バカに怪獣オタクと言う(笑)。

他にどんなのがいるかと聞かれて、マリナは見栄っ張りでプレイボーイの元サッカー選手、 気が弱いけど、がんばり屋の眼鏡っ子、普段はボッ〜としているけど、やるときはやる隊長…と説明。

(ジョージ、コノミくしゃみ、隊長は「悪いかぜでも流行っているのか」と言ってハクション!しかけてセーフ(笑))、 なんにでも感動して、人類みんな大好きの不思議ちゃんが一人(ミライくしゃみせず?)。 リンコは、変わった奴等ばかりだが、マリナにそいつら好きだろうと言う。マリナは大好きと返す。

三人は洞窟を抜けて、外へ出た。怪獣はいないようだとカドクラが言うものの、マリナの聴覚は怪獣を捉える。 ここでも怪獣ムカデンダーに襲われる、待ち伏せだ。 しかもマリナは、カドクラから光線銃など持っていないかと言われて、持っていたらとっくに撃っていると返す(泣)。

追い詰められたマリナは、GUYS各自に配られたマケット怪獣、ミクラスを召還して戦わせる*8。 コノミが、みんなに一つずつ、お守りと思って渡していたものである。 ありがとう、コノミちゃんと。メテオール規約第7条、危機的状況で、 使用許可を取ることが不可能な場合のみ使用できると、「行け!ミクラス!」とミクラスを放つ。

テレビで見たマケット怪獣に感激するリンコ、だが、ムカデンダー相手に怖くて逃げ出す(!)ミクラス、 「あの怪獣、見た目より頼りにならない」*9…(泣)。

しかし、マリナの「いい子だからムカデンダーと戦って」との声援で、目に火が入り*10(!) ムカデンダーに突進、角から電撃を放って善戦するものの、1分のタイムリミットが来てアウト…(泣)。 ムカデンダーは火の玉を吐いて攻撃してくる。

 しかし、ミクラスの発動はGUYS基地に通じていた。それにマリナと連絡が取れないと知り、 リュウとミライは対処する。リンコは、左足を挫いて動けない、そこへムカデンダーが迫る。

逃げろと言うリンコに対して、彼女を背負って三人で逃げる。 マリナの聴覚で、川の音を聞き取れないかとカドクラは言い、その通りで逃げる。 そして川へ出ることに成功。

しかし、ムカデンダーは地底に潜ってしまった…元の場所へ戻れたと思ったら、 ムカデンダー出現、すると、マリナは「これはGUYSの仕事」と言って、バイクでムカデンダーをひきつける。 聴覚で火の玉攻撃を交わしながら失踪するマリナ、しかし、マリナの聴覚は彼女のアキレス腱でもあるとカドクラは言う。

レースでは、最終ラウンドでラップを落した、マシンの微妙な変化が聞こえたせいである。 限界ぎりぎりのエンジンの音などが、クラッシュの危険を教えるのである。

しかし、この状態でマリナが減速したら火の玉にやられるとリンコ、「恐れるな、そのスピードで行け」 とカドクラ…そのマリナは、「風の声が聞こえる」とつぶやく。仲間たちの姿が見えてくる。 「風が、私を励ましてくれている」と。そして、ムカデンダーの火の玉をことごと避けることに成功*11。

そこへガンフェニックス、メビウス(スーツアクター、和田三四郎)登場、 ユニークな隊形のムカデンダーに苦戦するメビウスを、リュウが援護する。

そして攻勢に出るメビウス、首に攻撃を加えると、すっぽ抜けた!*12「そんなのありか」と言うリンコに、 「とかげの尻尾みたいなものだ」というカドクラ、本体と首の連携で攻撃するムカデンダーに、 メビウスは空に舞い、そこからメビュームシュートを放ってムカデンダーを倒す。

が、残った首がメビウスを襲うと、すんでのところで光線…ウルトラマンヒカリであった。 リュウは感慨深い。二人のウルトラマンは夕日に飛び立った*13。

 カドクラは、マリナをレーシングチームに戻そうとしたが、GUYSでがんばっているのを観てあきらめたと言う。 と、リンコが「自分はどうだ」と言い出す…そこへやってくるリュウとミライ、 マリナは、自分に風の声を聞かせてくれた、大切な仲間とつぶやく。

ウルトラマニア的考証

*1:脚本、長谷川圭一、監督:村石宏實のコンビは、映画「ウルトラマンティガ・ファイナルオデッセイ」以来で、テレビではガイア「伝説との戦い」以来(共同脚本では、ガイア50話以来)、特にダイナでクラーコフ前後編、滅びの微笑前後編と名作を出しています。

*2:影丸さん、円谷ものでは、久々の登場。考えたら、10年前にシンジョウ隊員をやっていたGUTSと、GUYSは一字違いです(!)。

*3:ツーリングを「釣り」と間違える、なかなか出来ません(笑)。今回はトリヤマ・マルの芸人コンビ(?)がいない(?)ので、ミライくん思いっきりボケています。ちなみに、私は大昔、「プールバー」のことを、プールサイドにある飲み屋と思っていて、みんなを唖然とさせました(実話です!ちなみにプールバーは、ビリヤードの出来る飲み屋らしいです)。

*4:ウルトラの世界では、バイクを乗り回すキャラは珍しいです。前作のマックスではバイクが途中から標準装備になりましたが、元オートレーサーというマリナの設定が面白い形で生きています。

*5:彼女はグランセイザーのレギュラーで、マックス27話と同じく、グランセイザーのメイン監督であった村石監督の配慮による登場でしょう。ちなみに、過去にも平成ウルトラで、村石監督の縁で出た特撮タレントが多数いました。

*6:影丸さん、水へドボ〜ン役とは…ちなみに仮面ライダー555では、主役がしょっちゅう川へドボンとなっていました。そう言えば555には影丸さんも1回ゲストで出ています。555にやられましたが…そう言えば平成セブンも555に負けていた…当時、東映と円谷のバトルと書いたような…

*7:ピエゾ効果は、実際に岩石などに圧力がかかると電磁波の出るもので、地震の前に電波の出ることも知られています。こういう、現実に存在する物理現象が作品に登場するのも21世紀の特徴(過去のシリーズでは、実在しないナントカ現象でした)です。

*8:全員に配られているなら、7匹一緒に出してやっつけたら…なんて、野暮なことは言いません(笑)。
 しかし、こうして一人ずつ怪獣でなく、ロボット兵器だったか、が配られている作品があったような気がします。

*9:ここまで信用されていないか…(泣)。ミクラスが可愛そうです。まあ、人間側にウルトラマンも要らないような兵器(セブンガー級)があったら、ウルトラマンは要らないわけで(???)。

*10:目に火が入るのは、懐かしのスポーツ根性もの(スポ根)の定番です。でも、スポ根って、21世紀には死後かな?まあ、エースを狙え、アタック1が実写でリメイクされていますが…

*11:バイク疾走での、怪獣とのバトルシーンは、ウルトラではティガ「幻の疾走」以来、と思います。もともとウルトラでは、一時的にライダーを意識してバイクシーンを入れることもありましたが、平成では、特に21世紀になってからは、ライダーとの差別化のためか、バイクシーンは意図的に主人公は外されている模様です。

*12:ムカデンダーの特撮は、スーツアクター一人で、首は別途操演のもの。これは初代と同じですが、特撮のテクニックは33年で比較にならないほど進化しています。初代は本体と首の動きがちぐはぐだったと記憶します。

*13:メビウスがやられそうになりヒカリが助太刀…このあたり、ルーキーヒーローらしい未熟さを、補うというものです。圧倒的に強いヒーローとは異なる、メビウスの魅力でもあります。また、夕日をバックにしてのシーンは、帰ってきたウルトラマンによくありましたが、ジ〜ンと来ました。

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